WavesとDiGiCo/Soundtracsによる新ブランドDiGiGridが日本上陸、インテル・プロセッサー内蔵のプラグインサーバーやオーディオI/Oなどのハードウェアをリリース

ポスト

メディア・インテグレーションMI事業部は、英DiGiCo LimitedとDiGiGridブランド製品の日本国内代理店契約を締結し、2013年8月より、DiGiGrid製品の日本国内での販売とサービス業務を開始することを発表した。

DiGiGridは、WavesとDiGiCo/Soundtracsというプレミアム・ブランドの英知を結集して誕生したまったく新しいブランド。

オーディオ・プロセッシングにおいて、最上の品質を追求するこの新ブランドの最初のプロダクトは、Waves SoundGridプラットフォームをベースにしたプラグイン・プロセッシングと、ネットワークオーディオの新しいソリューションを、ネイティブDAWユーザー、Pro Toolsユーザー、MADIネットワーク・ユーザーに提供することを目的としている。同社がもたらすイノベーションとして以下が挙げられている。

●Ethernet接続で実現する最高品位のオーディオ・インターフェイス
近未来に普及するであろう、フレキシブルなオーディオネットワークを高品質なサウンドと共に実現。従来のUSBやFireWire、Thunderboltで接続するオーディオI/O では実現不可能な、SoundGridネットワークによるシステム構成の自由度を提供、既存のMADIネットワークとの接続も可能としている。将来においてはAVB等への接続性の発展も確保している。

●サーバーモデルは、インターフェイス機能に加えてパワフルな外部プラグインのプロセシング・パワーを供給
多様なプラグイン(Wavesを始め、サードパーティーからも登場予定)を、インテル・プロセッサー内蔵のプラグイン・サーバーで起動。各種DAWにインサーションが可能。DLSの処理能力の例(@48kHz)としては、Waves C1 monoを336個同時に使用可能。

●Pro Tools HD/HDXシステムに特化した、Waves外部プロセッシング能力の追加
Pro Tools HDXが持つパワーと共存し、HD Nativeモデルに外部プロセスパワーを供給、レガシーTDMユーザーはプラグインとI/Oの拡張性を確保できる。

●外部インテル・プロセシング(IOS/DLS)は、Mac/PC内蔵CPUとの間に互換性を確保
外部のプラグインを瞬時に内蔵プロセッサーへ切り替えることが可能で、出先での仕事のファイルと互換性を確保。サードパーティーのプラグイン・デベロッパーは、CPUベースのプラグイン開発ノウハウで、DiGiGrid対応版の開発が可能。

●DiGiGridの全デバイスはSG接続(SoundGrid: Ether Cable)で自在に拡張でき、2つのDAWホストで共有も可能
DiGiGridの全デバイスは、システム全体がeMotionソフトウェアで一括管理され、相互に信号を自由にパッチング可能。たとえば、マイクプリ内蔵デバイスで受けた音声を、CubaseとPro Toolsに同時に収録することも可能。

<DiGiGrid製品一覧>
・IOS:十分なI/Oを持つSoundGrid DSP Server IOX:レコーディング用入出力をシステムに追加
・IOC:コントロール・ルームの入出力拡張に最適 DLS:Pro ToolsシステムをDiGiGridで拡張
・DLI:Pro Tools HD I/OをDiGiGridシステム内で活用 MGB、MGO:MADI 対応製品をDiGiGrid に接続
・SWI:SoundGridハブ

各製品のスペックや販売時期などの詳細は、DiGiGridの日本語Webページで2013年7月下旬以降、順次、公開予定。世界最大のプラグイン・デベロッパーWaves、英国でハイエンドのデジタル・コンソールを開発するDiGiCo、2つのプレミアム・ブランドが持つ高い開発能力によって実現した新ブランドDiGiGridの今後に期待したい。

◆DiGiGrid 日本語Webページ
◆メディア・インテグレーション
◆DiGiGrid (英語)
◆BARKS 楽器チャンネル
この記事をポスト

この記事の関連情報