【連載】山崎あおいの“山崎あつい” 第2回「FUNKY MONKEY BABYSさん、私の青春時代を作ってくれて本当にありがとうございました。」

ポスト

「山崎あおいの、山崎あつい」第2回です。山崎のあつくなるものについて、あつく語っていくこの連載。今回は私の好きな、とあるアーティストの解散ライブについて少し語らせて下さい。

実は先週、FUNKY MOKEY BABYSの解散ライブに行ってきたのです。

高校生の頃の夢が「将来大好きな人とファンモンのライブに行って、『告白』歌ったタイミングで手繋ぐ」だったのに、大好きな人が現れる前に解散が発表されてしまって。これは何としてでも大好きな人を見つけて行かなければ! と思い……高校時代の同級生の女の子と行ってきました。(いいもん、その友達も大好きだもん。)

FUNKY MONKEY BABYSは中学時代から聴いてきましたが、本格的に「好きだ」と思い始めたのは実は最近だったかもしれません。

ファンモンの曲は、私の高校時代の思い出のほとんどに寄り添っています。

高校1年生5月、クラスでの初めての遠足へ向かうバスの中、
イヤホンでファンモンを聴きながら補助席で大声で歌う男子。
7月、学校祭の打ち上げでファンモンを歌う男子。
3月、告白したいのに出来なくて、結局ボーッとしながら「告白」を家で歌う私。
その他にも「ああこの戸田恵梨香さんのジャケットの表情、真似して切ない顔してみんなに全然違うでしょ! って笑われたな……」とか。

私の高校時代のキラキラした記憶を呼び出すときに、必ずファンモンの曲がついてきます。ファンモンを聴くと、「汚れちゃいけないよ」って初心に帰れる気がするんです。そんなグループの解散ライブ、行かないわけがありません!

会場に着くと、たくさんのファン。
小学生くらいの子供から、その親世代、さらに上の世代まで。
「今日東京ドームに来る5万人は、みんなそれぞれファンモンの音楽との思い出があるんだろうな……」と思ったら、何か壮大な気持ちになります。
高校生は今日のために買い食いを我慢してお金をためて、おじさんたちは今日だけは残業しないぞ! ってその日まで仕事を頑張る。
そんなエネルギーを与えるって、物凄いことだなと思います。

ファンモン凄い。

でも同時に、私のライブに来てくれる人も同じことをしている訳で。
人数の規模は違えど、私のために頑張ってくれる人が何人もいるんだなあ……と思うと、まずライブ始まる前に泣けてきました(笑)。

ライブを細かく説明していくとライブレポートになってしまうので、しません。
が、後半は泣きっぱなしでした。本当に泣きっぱなし。
「一筋の涙が……」レベルに泣いたことは何回かあるけど、あんなに正直にライブで泣き続けられたのは、初めてでした。

ライブに行く前から「ファンモンの曲との思い出が蘇って、泣くんだろうな」とは思っていたけど、実際泣いた訳は思い出が蘇ったからではなく、本当に「あつい」ライブで、たくさんのことに気付かされたからです。

「明日こそ、明後日こそはって。諦めちゃだって頑張ってたら、必ず報われるから」

MCで言っていました。当たり前のことなんだろうけど、諦めずにやってきて東京ドームでこんなにたくさんのファンから「ありがとう」を言われる人が言うと、本当に説得力がありました。
そしてアーティストという職業は、こんなに人を感動させることができて、人の人生に食い込んでいくことができる。
私にもその可能性がある、と思うと絶対諦めないという気持ちがメラメラと。

私もいろんなアーティストのファンでもあり、私の音楽を好きだと言ってくれる人もいます。ファンモンのライブで東京ドーム中に、双方向の「ありがとう」が溢れているのを見て、私も歌うことしかできないけど、それでも「ありがとう」って言ってもらえる……その人数が増えていけば行くほど、凄いことだな、がんばろう。という気持ちになりました。
東京ドームでワンマンライブは、正直まだ想像もしていないけれど、
いつか私も応援してくれる人に大きいステージから「ありがとう」って言いたいな、と、夢がまたひとつ膨らみました。

FUNKY MONKEY BABYSさん、
私の青春時代を作ってくれて本当にありがとうございました。


text by 山崎あおい

  ◆  ◆  ◆

今回も熱く語ってくれた山崎あおいは7月10日に3rdシングル「夏海」をリリースします。

まずは「夏海」のミュージックビデオから先行して公開された最新映像『「夏海」~ひとりが寂しくなる季節』をチェック!


◆山崎あおい オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報