【ライブレポート】日比谷野音大歓喜。Berryz工房、11月29日(いいつんく♂の日)に日本武道館公演が決定

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Berryz工房と℃-ute。彼女たちはハロー!プロジェクト・キッズ時代(今でいうハロプロ研修生)を同期としてともに過ごした仲間であり、同時にライバルでもある。

2004年、まずはBerryz工房がデビュー。℃-uteは、自分たちより先にデビューし、さいたまスーパーアリーナ単独公演最年少記録をも樹立したBerryz工房の活躍に仲間として応援しつつも、ライバルとして悔しさを覚え、それを自分たちのグループのパワーへと変えて努力を続けてきた。

そして2013年。自身過去最大規模となる6月のパシフィコ横浜公演を、ファンクラブ会員のチケット先行発売の段階でソールドアウトさせるなど快進撃を見せ、“今、会いに行きたくても会いに行けないアイドル”にまでなってしまった℃-uteの日本武道館公演が決定する。

一方、10年目に突入したBerryz工房。彼女たちには2007年のさいたまスーパーアリーナ単独公演という過去実績があるものの、それはあくまで過去。一部ファンには未だにその話を持ち出す向きもあるが、過去にしがみついているだけでは、未来に向けて歩くことなどできない。これは、つんく♂Pもモーニング娘。12期メンバー「未来少女」オーディションの記者会見で語っているし、何よりBerryz工房のメンバー自身がよくわかっている。

このような状況下で、キャプテン・清水佐紀は、春ツアー終了後、自身のブログにて、10年目のBerryz工房のキャプテンとして、今の気持ちと、ライバル・℃-uteへの想いを素直に綴った。℃-uteのことを間近で見てきて、頑張りを知っている仲間だからこその武道館公演実現の喜びと、ライバル・Berryz工房のキャプテンとしての悔しさ。そして、これまで℃-uteがグループ目標として掲げ、そして今、実現させんとしている日本武道館公演を「今年中か来年には絶対!! メンバー、ファンのみんなと一緒に武道館に行きたい!!」と、Berryz工房としても目標に掲げたのだった。

そんなキャプテンが、夢の日本武道館公演も含めたこれからのBerryz工房の活動のために副キャプテンとして任命したのが、ほかでもない夏焼 雅。もちろん全員が歌唱とダンスパフォーマンスが行なえるBerryz工房だが、中でもライブパフォーマンス面において中心を担うメンバーのひとりである彼女。同時にキャプテンの相談相手であり精神的な支えになってきた。さらに言えば、Berryz工房、℃-uteメンバーの誰よりも先に武道館公演を個人的な夢であり目標として口にしていたのも、夏焼 雅だったはずだ。

Berryz工房の武道館公演決定の発表時、歓喜するステージと客席の中で、言葉を失ったふたり。彼女たちの涙のわけには、そういう背景があったのである。

野音のステージでは、岡井千聖が「やっぱ嬉しいですね、℃-uteも。一番最初は10年前に15人で始まって、10年経って、内心「もうできないかもな、一生」って気持ちもあった中で、Berryzも℃-uteも武道館が決定して。切磋琢磨して、武道館埋めようね!」とまとめて、仕切り直しの「超HAPPY SONG」が披露される。冒頭の「ねえ、夢を見たんだよ」というフレーズ。そう、Berryz工房のメンバー、キャプテンと雅ちゃんにとって、武道館公演はもう夢ではない。Berryzと℃-uteが手をとり合って歌い上げる「超HAPPY SONG」は、その名のとおり、このイベントにおける超ハッピーな1曲となった。

サプライズがあったBerryz工房の後、トリを務めたのは2日後の日本武道館公演で田中れいなの卒業を控えるモーニング娘。。「みんな新曲披露やサプライズがあったりとかお祭り騒ぎですが、今からも盛り上がっていくぞ。」と、「ブレインストーミング」「君さえ居れば何も要らない」といった新曲から、懐かしの「リゾナントブルー」や「ここにいるぜぇ!」などを立て続けに披露して、降りだした雨をも跳ね返す盛り上がりを見せる。なお、田中れいなは卒業直前の心境を訊かれ、「ウケるー。」と、いかにも彼女らしい言葉とともに、「武道館できてくれる方もライブビューイングで観てくれる方も一緒に思い出を作っていけたら。」と、メッセージを送った。

ラストは再び全出演者が集合。ももちがあらためて「Berryz工房、絶対に、武道館公演を成功させます! みなさん、おとももちを誘って、大好きなももち、そしてBerryz工房に会いに来てください!」と決意を語るとともに、今回、子宮頸がんの予防啓発プロジェクト『Hellosmile』がライブサポーターになっていることから、ハロースマイルの応援キャラクター・ハローキティを呼び込んでの「LOVEマシーン」を披露。キティちゃんも、田中れいなのサポートを受けながらダンスを披露し、イベントを締めくくった。

text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
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