オールマン・ブラザーズ・バンドのグレッグ・オールマン、映画化

オールマン・ブラザーズ・バンドのグレッグ・オールマンの伝記映画『マイ・クロス・トゥ・ベア』を、ランドール・ミラー監督と脚本家のジョディ・セイヴィンが映画化するという。グレッグがアラン・ライトと共著で執筆しベストセラーを記録した伝記の映画化だ。

◆グレッグ・オールマン画像

オールマン・ブラザーズ・バンドのボーカリスト兼オルガンプレイヤーとして、グレッグは「ランブリン・マン」「ジェシカ」などのヒット曲を残している。しかし、1971年にグレッグの兄デュアン・オールマンがバイクを運転中に交通事故に遭って命を落とし、さらにその1年1ヶ月後にはベーシストのベリー・オークリーも同じくオートバイ事故で他界するなど、バンドメンバーの悲劇的事故死が相次いだ。その上、グレッグの恋人2人がグレッグと別れた後で自殺を図るといった悲劇が続いている。グレッグ自身もシェールを含み6回の結婚歴を持ち、麻薬・アルコール中毒から更正施設への入居経験もある。

今回の映画化を手掛けるランドールとジョディは、同映画化作品はバンドの創立メンバーとしてキャリアを成功させようと必死だったミュージシャンとしての若かりし頃のグレッグに焦点を当てたものになると同時に、65歳であるグレッグが現在も人生を立て直そうと努力している姿も描きだすと語っている。

「私たちはグレッグのストーリーが素晴らしいものだとは分かっていましたが、伝記を読むまでこんなに素晴らしいものだとは知らなかったんです。グレッグの華やかな人生から一転してしまう様は、よくあるロックスターの転落人生の話とは一線を画しているのです」

グレッグ本人もランドールとジョディ、そして自身のマネージャーであるマイケル・リーマンらと共に製作に参加する予定だ。また、グレッグの持つヒット曲の数々は同作で主演を演じる俳優によって歌われるという。

同伝記映画の他にもランドールとジョディの2人は、1970年代後半に人気を博したニューヨークのライブハウスCBGBの創業者でオーナーであったヒリー・クリスタルの生涯を描いた作品『CBGB』も手掛けている。『CBGB』にはアラン・リックマン、マリン・アッカーマン、アシュリー・グリーン、ジョニー・ガレッキらが出演予定となっており、現在はポスト・プロダクションの最中だ。