【ライブレポート】バニラビーンズが7!!と対決。対バンライブ第2弾は北欧の風vs沖縄の風

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2013年3月8日、新宿LOFTにてバニラビーンズの対バンイベント第2弾<風は吹くのか!?Vol.2 ~ドキドキの風~>が開催された。

◆バニラビーンズ、7!!画像

バニラビーンズ5周年記念で始まったこの対バンイベント、今回対バン相手として前半戦に現れたのは沖縄の男女4ピースバンド7!!(セブンウップス)。ボーカルのNANAEによる「ドキドキ」の伸びやかなイントロからライブがスタートし、続く「愛の言葉」では軽やかなチューンと観客のクラップで、会場もおおらかな空気に包まれた。

「沖縄の風をピュッと吹かしちゃおっかな」というドラムのMAIKOのフリで、ここから沖縄弁のコール&レスポンス。「はじみてぃやいびんや。わった~7!!やいり。ゆたしく、うにげ~さびら(はじめまして。私たち7!!です。よろしくお願いします)」という7!!の挨拶に会場が「めんそーれ!」とみんなで返し、歓迎の拍手が沸き起こる。また、この日入っていたニコニコ生放送のカメラが接近するとNANAEはカメラに向かっても「ニコ生~!」と元気な笑顔を見せた。

「先日ね、バニラビーンズの2人と一緒に(ライブ直前特番の)ニコ生をやったんですよ。そこで約束したことがあるわけよ。私たちいつも普通に(名前とパートだけの)自己紹介をしてしまうんだけど、それだとパンチがないとバニラビーンズの2人に言われまして(笑)。名前の後に何か沖縄の好きな食べ物を入れるといいんじゃないかという話があったので、ちょっとやってみようぜみんな」
NANAEのMCから急にメンバーへ即興のお題がふられ、MAIKOが「はい、いいよー」と軽快に返す両脇でギターのMICHIRUとベースのKEITAが「だ、男子もですか?」と動揺して笑いを誘う。NANAEの好きな食べ物は「ジーマーミ豆腐の揚げ出し」、MAIKOは「スパム入り味噌汁とクーブイリチーとイナムドゥチ」、MICHIRU が「ポークライス」、KEITAは「ママが作るゴーヤチャンプル」と、ノリノリな自己紹介で観客にアピールしたところでステージは次のポップチューン「君と私のバラード」へと突入した。

続いては雰囲気をがらりと変え、バラードサウンドに透明感のある歌声がのる「ブランコ」。切なくて女性らしい歌詞を作っているのはギターのMICHIRUだ。「女性よりも女性の気持ちをよくわかってる」とはNANAEのコメントで、今回の曲は全て2013年3月6日リリースの1stアルバム『ドキドキ』に収録されているとのこと。ここで彼女たちの全国ワンマンツアーも改めて告知された。東京公演は7!!にふさわしい2013年7月7日、七夕の日に渋谷CLUB QUATTROにて開催予定だ。告知後にはアニメ『NARUTO-ナルト-疾風伝』エンディングテーマとして現在オンエア中の「さよならメモリー」、そして2011年に同アニメオープニングテーマとして使用された「ラヴァーズ」を連続披露。ドラマチックなサウンドで盛り上げる。

「いいね。だんだんだんだんと、風、吹いてきたんじゃない?」── NANAE
「吹いてるよ。私にはシーサーが見えた」── MAIKO

ここで「スウィート・ドライブ」から、MAIKOのドラムによる往年の名曲「学園天国」のフリが。「ヘーイヘイヘイヘーイ」という掛け声で観客がタオルを振りだし、流れるように自曲「弱虫さん」へと繋ぐ。
ラストは「バイバイ」。せつない歌声と歌詞にバンドサウンドの強さが重なり、彼女らならではの魅力を存分に観客へと見せつけた。

充実した前半戦に続いて、後半戦はお待ちかねバニラビーンズ。
「ベイビィ・ポータブル・ロック」のバンド演奏に合わせ、この日は初お披露目の新しい”私服”で登場した。どことなくレトロな白黒ドレスに大粒のビジューでキラキラ光るラインがちょっぴり大人の雰囲気で、バンドの生演奏とお洒落なハーモニーを醸している。

「今日は花の金曜日。花金です。盛り上がっていきましょう!」── レナ

「サブカルガールまどか」「キラーキュイーン」と続けての連続披露に、観客もVol.1とはひと味違う、ちょっぴり贅沢な“花金”を満喫。続く自己紹介でも「大好物はスパムおにぎりです!」とレナが、「好きな飲み物は7UP、好きな町はニースとモナコと沖縄と新宿です!」とリサが得意のアドリブを見せ、初めて彼女たちのステージを見た観客への掴みもバッチリだ。

「今回のサブタイトル“ドキドキの風”なんですが、1stアルバムを出す7!!さんもドキドキ、私たちのライブもドキドキを感じてもらおうかなって」── レナ
「初めての2組が対バンするのもドキドキですしね」── リサ

日頃ポージングと呼ばれる独特のフリが多い中、最初から3曲飛ばしてのステージに「ドキドキじゃなくて動悸がしました」とレナが早くも弾んだ息を整える。生バンド演奏でのステージ、且つ対バンイベントということもあり、2人とも高めのハードルを楽しんでいるようだ。

続いてはビターな歌詞をスイートに歌い上げる「Next Step Up」、そして「チョコミントフレーバータイム」と挟んでトークタイム。新しい“私服”について、レナのミニハットがイメージ図ではキノコだったという話題が飛び出したり、サポート役である“バニバンド”のメンバー紹介も和気あいあいと進む。

佳境に入ってバニビは連続で3曲を披露。バンドバージョンになってハードさを増した「トキノカケラ」、そしてどこにも音源の存在しない、貴重な「D&D」のバンドバージョン、そして「ノンセクション」のシングルバージョン。「ノンセクション」のシングルバージョンについては以前からバンドサウンドでやりたいという思いがバニビの2人にあったようだ。

「めっちゃロックじゃん、この曲。だからやりたいやりたいって期限ぎりぎりにお願いしました」── レナ

ラスト曲は“もっとみんなにドキドキしてもらえる曲”というセレクトで、「恋のセオリー」。北欧の風にふさわしい爽やかな甘さを残して後半戦は終了した。

アンコールでは、まずバニラビーンズが登場。ここで2013年5月1日に対バンイベントVol.3が開催されることと、対バン相手としてカジヒデキが決定したことが告げられた。さらに2013年5月8日にはカジヒデキ作詞・作曲による8枚目のシングルもリリースされる。

告知のあとには7!!のメンバーがバニビのライブTシャツを着用してステージに登場し、感動したバニラビーンズもその場で“私服”の上に7!!のライブTシャツを生着替え。前半戦で7!!が「学園天国」のイントロをフリに使っていたことをうけ、バニラビーンズが7!!にお願いして、全員での「学園天国」の共演が実現した。

(SET LIST)
<7!!>
1.ドキドキ
2.愛の言葉
3.君と私のバラード
4.ブランコ
5.さよならメモリー
6.ラヴァーズ
7.スウィート・ドライヴ
8.弱虫さん
9.バイバイ
<バニラビーンズ>
1.ベイビィ・ポータブル・ロック
2.サブカルガールまどか
3.キラーキュイーン
4.Next Step Up
5.チョコミントフレーバータイム(アルバムVer)
6.トキノカケラ(アルバムVer)
7.D&D
8.ノンセクション(シングルVer)
9.恋のセオリー
EN01.学園天国(バニラビーンズ&7!! セッション)

◆バニラビーンズ オフィシャルサイト
◆7!! オフィシャルサイト
◆Kawaii girl Japanオリジナルレポート
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