【ライブレポート】CREAMがデビューアルバム『DREMIN'』リリースパーティー。「このライブは俺達の人生にたった1回きりしかない」
自身のYouTube公式チャンネル『CREAM VISION』の再生数が1200万回を突破するなど各方面から話題を集めているCREAMが、2013年2月27日発売のメジャーデビューアルバム『DREMIN'』のリリースパーティーを開催した。
◆CREAM メジャーデビューアルバム『DREMIN'』リリースパーティー 画像
2013年2月22日(金)、東京・渋谷のSOUND MUSEUM VISIONを舞台に、毎回1000人以上を集客するモンスター・イベント『P.O.W.E.R.』とCREAMとのコラボレーションにより開催された今回のリリースパーティー。WISE(TERIYAKI BOYZ(R))、Tarantula(Spontania)、ILMARI(RIP SLYME / TERIYAKI BOYZ(R))、さらにCREAMの才能を高く評価し自身の作品やライブで共演も果たしてきたTaku Takahashi(m-flo / block.fm)を始めとするゲスト陣の豪華さなどからも、このCREAMというユニットへの注目度の高さがうかがえる。
そんな華やかなステージに、右手で自身のユニット名の頭文字の“C”サインを掲げながら登場したMinamiとStaxx T。オーディエンスも二人に続き“C”サインを掲げ、フロアはオープニングから一体感に包まれる。そして、美しいピアノの「Intro」から、メロウ、かつ力強く二人のボーカルが重なる「Once In A Lifetime」で記念すべきリリースパーティーの幕は切って落とされた。「遊びに来てくれて本当にありがとう! このライブは俺達の人生にたった1回きりしかないから、今日は最後の最後まで一緒に楽しもう!」(Staxx T)。そんな言葉通り、まさに“Once In A Lifetime”── 1回きりしかない人生を大切に生きようというポジティブなメッセージが、そのメロディからは伝わってくるようだ。
続くセットリストは、メジャーデビューアルバム『DREMIN'』収録の数々のナンバーがリリースに先駆けて披露される。雄大なスケールのメロディに、オーディエンスが大合唱で応えた「Shooting Star」。「KISSING (Flip Side)」は、エレクトロ系のシンセが響く中で加速するビートに、MinamiとStaxx Tの流れるようなボーカル・リレーがシンクロする。かと思えば「Money Money Money」は、インパクトの強いリズムが激しい音圧とともに響く中で、掛け合いのように展開される二人のライムがスリリングなムードをかもし出す。
そして、切なくシリアスな空気感を演出する「Nightmare」や「RUNAWAY」。さらに、前述の『CREAM VISION』では数々のカバー曲をこれまで数多くアップしてきたCREAMだが、この日はそんなCREAM VISIONで250万再生を記録しているTEEの「Baby I Love You」と、まだアップされていないカーリー・レイ・ジェプセンの「Call Me Maybe」のカバーを初披露。原曲へのリスペクトを確かに感じさせながらも、CREAM流のスタイルで新たに解釈したレア曲にオーディエンスからはさらに大きな喝采が飛ぶ。
リスナーが一聴で口ずさみたくなる確かなメロディセンスを軸に、ヒップホップ、POP、さらには昨今隆盛を極めるEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)的手法など……。彼らが見せるパフォーマンスは、多彩、かつエッジの利いたサウンド・アプローチを独自の手腕でミックスさせているのが興味深い。世界のシーンを賑わせる最新の音楽を、さらなる新たなスタイルで昇華させたCREAMの音楽が日本の音楽シーンに刺激的な風を吹き込むか、今後の動向に引き続き注目だ。
text by 道明利友
◆ライブレポチャンネル
◆CREAM オフィシャルサイト
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