【インタビュー】Crack6、PENICILLIN千聖がソロプロジェクトとしてリリースした問題作「Loveless」
■ファンやスタッフたち、みんなで一丸となって
■ポジティブな未来に向かって派手に爆発させたい
──サウンド的にも勇ましい仕上がりですし、掛け声的なパートにはライヴの盛り上がりが想像できます。個人的には2番Aメロの高速ドラムアレンジに凄まじいものを感じたのですが(笑)?
MSTR:スゴイですよね、JIRO 6(笑)。彼は前ミニアルバム『Trickster』から、ブラストビートにはまっているんですよ、どれだけ速いスピードで叩けるかっていう。レコーディングは生ではないんですけど、「ライヴで叩くの?」って聞いたら「やるよ」って言ってたんで、楽しみにしていてください(笑)。
──Crack6となると、O-JIROさんのドラムもPENICILLINにはなかったプレイが出てくるわけですね。
MSTR:Crack6だからやってみようかなっていうプレイですよね。PENICILLINにブラストビートはまずないでしょうから(笑)。だいたいSHIGE-ROCKSにしてもホントはブルースギタリストですからね。
──公開された4人のアーティスト写真を見ても、その風貌からはブルースギタリストとは受け取りづらいものがあります。
MSTR:子供が観たら泣きますね、これ(笑)。メイクは、下書きなしのフリーハンドで、自分で描きますからね。彼にとってはこのメイクはアートなんですよ、顔っていうキャンパスに絵を描くって感じでね。TENZIXXも自分のバンドeversetのイメージとは全然違う感じだし。アーティスト写真はCrack6の4人として統一感が出たかなと。この写真の別テイクが初回限定盤ジャケットに使われるんですけど、Crack6でプロジェクトメンバーがシングルのジャケットなるというのは、今回が初なんですよ。
──デザインや色づかい、衣装には寒冷地を思わせるものがありますが?
MSTR:氷のような世界観を出したくてデザインしました。衣装はオレのデッサンを元にBABY,THE STARS SHINE BRIGHTとのコラボで制作したオリジナル衣装なんです。ビカッていう白い光りと、黒い衣装の強さと、淡い紫っていうイメージが「Loveless」にはあったので。ミュージックビデオもそういう感じで作っているんですよ。
──初回限定盤に付属されまるミュージックビデオは、やはり「Loveless」のテーマに則したものですか?
MSTR:“Loveless”って“愛がない”と訳されるんですけど、この曲の場合はどっちかっていうと“愛されない”がテーマかな。ミュージックビデオは演奏シーンだけじゃなくて、自分がこんなに好きなのに、なぜか愛されないジレンマに陥った人の葛藤を描きたいと思って、スタッフたちと話し合った結果「フランケンシュタイン博士に見立てた千聖さんが、(人から愛されないから)友達がほしくて人造人間を創造する、みたいなシーンでは?」というアイデアが面白かったんで、それを採用してます。なので、見どころは演奏シーンだけではありませんよ。最後には、なるほどというオチがあります。
──オチって(笑)。笑いではないんですよね?
MSTR:笑いを狙ってはいないですけど、「Loveless」の解釈がこれ!?というのも面白いかと(笑)。
──さて、シングルリリース後にはライヴも続々と決定しています。まず4月からはイベントツアー<森羅万象>への参加に加えて、その直後には、2012年10月に行われた<千聖プロデュース!!ハロウィンイベントライブ>出演バンドが再集結するツアー<“Crazy Monsters” -4Piece Place Tour 2013->の開催も決まりました。
MSTR:“Crazy Monsters”に関しては、まさにそのハロウィンイベントから派生したツアーで。その10月のイベント後にGOTCHAROCKAやν[NEU]と一緒にニコ生をやったんですよ。そこで、「これで終わりにしちゃうのはもったいないから、みんなでツアーしよう」という、勢いに近いぐらいの話がそのまま実現しちゃいました(笑)。しかも、そのニコ生放送中にメンバーに行きたいところを聞いて、4公演を決めましたからね。さらに今回はTHE MICRO HEAD 4N'Sを加えた4バンドで廻ります。
──3月13日には千聖プロデュースのヴィジュアル系オムニバスアルバム『BRAND NEW WAVE』のリリースも控えていますし、Crack6含め、千聖さんをリスペクトする若手バンドとの交流の輪が広がっていますね。
MSTR:おこがましいですが、ヴィジュアルシーンを活性化できればいいなっていう。日本独特の文化としてもっと発展させたいですね。『BRAND NEW WAVE』は、バンドにとってはいろんな人に知ってもらえるチャンスだし、1枚のアルバムに収録されることでバンド間が切磋琢磨できる。このアルバムはメジャー流通に乗せるので、いろいろな人に聴いてもらえたらうれしいですね。
──では最後に、Crack6は6月6日に10周年を迎えますが、どんなアニバーサリーにしたいですか?
MSTR:これまで地道に楽しくやってきたんで、派手に爆発させたいですね。ずっと応援してくれてきたファンや、一生懸命頑張ってくれているスタッフたち、みんなで一丸となって。あまり堅苦しく考えないで祭りの雰囲気で盛り上がれればと。楽しくあり続けることで、ポジティブな未来が待っているはずだから。
取材・文●梶原靖夫
NEW SINGLE「Loveless」
2013.2.13(水) ON SALE
・初回限定盤
CD&DVD/SRKM-1001/¥1,890(tax in)
CD:M1. Loveless M2. 記憶の匣
DVD:「Loveless」ビデオクリップ
・通常盤<Type-A>
CD ONLY/SRKM-1002/¥1,575(tax in)
CD:M1. Loveless M2. 記憶の匣 M3. Blade in the Soul
・通常盤<Type-B>
CD ONLY/SRKM-1003/¥1,575(tax in)
CD:M1. Loveless M2. 記憶の匣 M3. 桜花の空
<「森羅万象」Event Tour>
4/21(日) 名古屋 Electric Lady Land
4/22(月) 岡山 Crazy mama Kingdom
4/24(水) 福岡 DRUM Be-1
4/26(金) 高松 Olive Hall
4/27(土) 大阪 Big Cat
5/2(木) 渋谷 O-EAST
<“Crazy Monsters” ~4 Piece Place Tour 2013~>
出演:Crack6 / GOTCHAROCKA / ν[NEU]/ THE MICRO HEAD 4N'S
5/31(金) 名古屋 Electric Lady Land
6/1(土) 京都 MUSE
6/2(日) 大阪 MUSE
6/9(日) 新宿 BLAZE
<ファンクラブ「CLUB NEO」限定ライブ>
7/6(土)・7(日) 渋谷 TAKE OFF 7
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