摩天楼オペラが本物のギターを使ってプレイする世界初のゲーム「ロックスミス」にアタック! Anziと悠は弾きこなせたのか!?【前編】
本物のギターを使ってプレイする世界初のゲーム「ロックスミス」。ギタービギナーはもちろん、バリバリのギタリストからも注目を集めているこの話題のゲームをプロミュージシャンはどうプレイするか? BARKS「ロックスミス」プレイレポート第3弾に登場するのは、摩天楼オペラのメンバー。ギタリストのAnziと、ドラマーの悠の2人がまったく未経験の状態で「ロックスミス」に臨んだ。
■ロックスミスって何?
「ロックスミス」は、PlayStation 3とXbox 360対応した音楽ゲーム。画面に合わせてタイミングよく音を鳴らす、いわゆる「音ゲー」のジャンルに属するが、ゲーム機専用コントローラーではなく本物のギターを使うのがこれまでのゲームとの大きな違い。60年代から現代までのロックの名曲、ヒット曲(しかもオリジナル音源を使用!)に合わせてゲームをプレイするうちに、ギターのテクニックや知識も身につくという画期的なゲームになっている。
この「ロックスミス」に今回チャレンジするのは、摩天楼オペラのギタリストAnziとドラマーの悠。悠はドラマーだが、個人的にギターも弾くということでの参戦となった。ゲーム開始前よりギターを抱え指慣らをしつつ「ぜんぜん弾けないですよ」と笑う悠と、自身のギターを持ち込んだAnziがプレステの前にスタンバイ。いよいよプレイスタートだ。今回はダウンロード配信曲もすべて揃った状態で、約150曲がスタンバイしたプレステ3を用意。
■タブ譜とは上下逆の画面に苦戦?!
まずはゲーム内に用意されたギターのチューニングに始まり、短いチュートリアルをプレイ。リラックスしつつも真剣に画面を見つめる2人はチェックに抜かりがない。「ロックスミス」の画面におけるギターは、1弦が下、6弦が上という、プレイヤーが持ったギターのネックを後ろから見た状態でレイアウトされるのだが、これはギタリストが普段見慣れているタブ譜とは上下が逆になっている。「逆じゃないとわかんないかもしんないですね」とAnziが一言。設定によりタブ譜と同様にもできるのだが、まずは標準状態でプレイしてみることに。
なお、今回は短時間でのプレイということで、あらかじめゲームの概要を2人に説明。難易度がプレイヤーに合わせて自動的に調整されること、多くのコードやテクニックがビデオで解説され徐々に覚えていけること、フレーズ単位での繰り返しやミニゲームなどの練習メニューが多数用意されることなど、本来ならゲーム内で段階を経て知っていくところを駆け足で解説し、本編のギター・プレイに突入することとなった。
ということで、いきなり曲の選択をしてもらう。まず最初にプレイするのは悠。ゲーム画面のジャケットを次々と見ながら「おっ、JUDAS PRIESTだ!」(悠)、「知ってる曲ある? ディープ・パープルあるかな? メガデスは?」(Anzi)といったやりとりに続き、悠の「ヨーロッパの“FINAL COUNT DOWN”どうですか?」との発言に対して、「ギターの印象はないんだけどね。やってみよう」というAnziの一言で曲が決定。
「ロックスミス」ではアンプが11種類、エフェクターが60種類内蔵されており、ギターサウンドは曲に合わせて自動でセッティングされるとの説明に「メタルっぽい曲を選んだら無条件にメタルっぽい音になるわけですね?」とAnziがギタリストらしく反応。さらに選択時の画面で流れていたオリジナル曲に「だいぶ無茶なギターソロっぽいの流れてたけど大丈夫?」と聞くと、悠が「あれ?こんなんだっけ?」と不安げな様子。
曲選択に続いて、プレイする会場の選択だ。「ロックスミス」ではリハーサルスタジオから小さいライブハウス、ホール、アリーナと複数の会場が用意される。本来はレベルがあがるにつれ、選択できる会場が増えていくのだが、今回はあらかじめレベルが上げられた状態のセーブデータを使い、いきなりアリーナを選択。プレイ内容の出来によって会場の観客の反応が変わるとの説明に、悠は「ブーイングとかくるんですか?」と質問。「ブーイングはないんですが、うまく弾くと観客が盛り上がるのでけっこう燃えるんですよ」という説明には、「そういう妄想みたいなの大事ですよね。自分がスターになった気分っていう……」とAnzi。
画面をライヴ会場に設定し、再度チューニング画面になると「大事ですよね、一回一回チューニングするって(笑)」と悠。続いて曲が流れ出す。ここで難易度設定が最高になっていることが告げられると、「そうなんですか? おー、やばい!」とあわてる悠に、Anziが笑みを浮かべる。
そしてプレイ開始。押さえる弦とフレットを示すブロックが画面奥から流れてくるのに合わせてタイミングよくギターを弾かなくてはならないのだが、弦とフレットの関係がつかめない様子。「ぜんぜんどこがどこかわかんない! むずかしい!」という悠に「悠くん、逆のほうが見やすいんじゃない? 下のほうが低音のほうがわかりやすくない?」とAnziが的確なアドバイス。「さっき、だってまったく違うの弾いてたもん」と答えながらもプレイは続き、ハイポジションのソロ部分になると「どこどこどこ? まったくわかんねー! そうか。下なのか!」と悲鳴にも似た悠の叫びが。
Anzi:もっと簡単な曲にしたほうがいいんじゃない? 客が冷めきってるよ。
悠:今、どこだ?
Anzi:そこ2フレットだよ。
悠:2なの? ずーっと変だなと思ってた。
悠:むーずかしー!
■2人同時プレイでAnziのプレイが炸裂!
そんなやりとりの後、今度はAnziもプレイに参加することに。「ロックスミス」はリアルトーンケーブル(1本はゲームパッケージに付属)を追加購入することで2人同時プレイも可能なのだ。先ほどの悠のプレイの反省から、今度は難易度を変更するとともに弦の表示を上下逆に設定することに。設定変更を待つ間、二人は「転調とかしてないよね? コード進行を知らないから。Aメロは? Bメロなんだっけ?」と、ギターを弾きながらコード進行をチェック。そこでAnziが一言。
Anzi:これバックにずっとアドリブで弾いてたい。弾いてて客が沸くってことあるんですかね? そしたらおもしろいっすね。でも、基本はあれに忠実であればあるほど盛り上がるんですよね? 盛り上がりのさじ加減は悠くんにかかってるんだから。
悠:そうなの? 僕、このゲーム、次が2回めなんですけど!
そして、2人プレイがスタート。
悠:こっちのほうが見やすいかも。
Anzi:TAB譜とかといっしょだから。
悠:どこのフレットかってのがなかなか。
Anzi:さっきより沸いてるよ。
悠:あー。見やすいですね。
Anzi:音符はレベルが上がると、徐々に勝手に増えていくんですか?
悠:おもしろい。おもしろい。
見慣れたタブ譜に近い表示が功を奏し、悠は画面の音符を目で追うのが慣れてきた様子。バッキングのリズムも安定したプレイを聴かせる。点数もどんどん上がり、先ほどは静かだった観客の歓声もあがるようになっていく。曲の後半、Anziはアドリブのソロに突入。速弾きのフレーズも繰り出される。プレイ中、二人はときおり目を合わせ笑みを交わす。バンドメンバーならではの空気が漂う瞬間だ。そして、ゲーム内のアリーナが沸きに沸き、大きな歓声に包まれた。
「楽しませていただきました」。プレイ後のAnziから再び笑みがこぼれた。
◆ ◆ ◆
取材終了後、Anziは「ゲームってことで、もっとペナペナした音だと思ってたんですけど、ぜんぜんちゃんとしててびっくりしました」と、そのギターサウンドにも満足した様子。一方の悠は「おもしろーい」と何度かつぶやいた。そんな二人は「ロックスミス」をどう感じたのか? プレイ後のインタビューは後編でお届けする。お楽しみに。
取材・文●高松靖博
◆ロックスミス
対応機種:PlayStation 3、Xbox 360
価格:8,880円(リアルトーンケーブル同梱) ※リアルトーンケーブル単体は2,940円
発売中
2nd ALBUM『喝采と激情のグロリア』
3月6日(水)リリース
KICS-1883 \2,800 (tax in)
01. -overture-
02. GLORIA
03. Plastic Lover
04. 悪魔の翼
05. Freesia
06. CAMEL
07. Merry Drinker
08. SWORD
09. Innovational Symphonia
10. 永遠のブルー
11. Midnight Fanfare
12. 喝采と激情のグロリア
【初回プレス盤限定】
・アナザージャケット1種ランダム封入(全5種)
・特殊パッケージ仕様
<GLORIA TOUR -scene III->
4/24(水) 新宿 LOFT
4/2(日) 梅田 AKASO
4/29(月/祝) 名古屋 CLUB QUATTRO
5/8(水) 金沢 vanvan V4
5/9(木) 新潟 RIVERST
5/12(日) 札幌 KRAPS HALL
5/14(火) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE
5/15(水) 仙台 MACANA
5/23(木) 岡山 IMAGE
5/24(金) 広島 NAMIKI JUNCTION
5/26(日) 福岡 DRUM Be-1
5/29(水) 松山 SALON KITTY
5/31(金) 神戸 VARIT
6/1(土) 京都 MOJO
<GLORIA TOUR -GRAND FINALE->
6/8(土) 東京 Zepp Tokyo
男性限定LIVE『-MATENROU OPERA BOYS ONLY GIG -LIVE摩天狼』
2/14(木) 渋谷La.mama
◆ロックスミス 製品詳細ページ
◆ユービーアイソフト
◆摩天楼オペラ オフィシャルサイト
◆摩天楼オペラ キングレコード レーベルサイト
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