TASCAMからDSPミキサー&エフェクト搭載USB 2.0オーディオインターフェース「US-322」&「US-366」

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ティアックは、、DSPミキサー搭載USB2.0 オーディオインターフェース「US-322」および「US-366」をTASCAM(タスカム)ブランドで2月下旬より発売する。

「US-322」、「US-366」は、堅牢なアルミボディに2系統の高音質HDDAマイクプリアンプ、録音環境に合わせたさまざまな活用法を提供するDSPミキサーを搭載したオーディオインターフェース。豊富な機能を使いやすいデスクトップデザインに効率的に収めている。好評のUSシリーズを継承しながら、より高度な録音をサポートするDSPミキサー機能を搭載。「US-366」では96kHzをさらに上回る192kHzフォーマットに対応している。

マイクプリアンプが音質に対して大きな影響力を持つ録音機器。「US-322」「US-366」では、HDDA(High Definition Discrete Architecture)マイクプリアンプを搭載する。試聴評価を経て選ばれたパーツによるディスクリート構成のプリアンプが高音質入力をサポート。入力端子はXLR/TRSのを2系統装備し、コンデンサーマイクの使用も可能だ。さらにINPUT 1はギターの直接接続に対応。簡単なセットアップでギターのフレーズをすぐに録音可能だ。HDDAマイクプリアンプでは周波数特性10Hz~68kHzというワイドレンジを達成し、出力までの回路全体でも高S/N比(98dB)、低EIN(-120dBu)、低総合歪み率(0.0045%以下)を達成しているので、入力はもちろんモニタリングに関しても高品位な録音環境を提供する。本体の大型のボリュームノブは小型ノブでは不可能な緻密なボリューム設定が可能で、最適なボリュームを即座に設定できるのも注目だ。


▲US-322。モニターバランスやボリュームの調整が楽に行えるノブを配置したトップパネルにはMIXER PANELボタンも装備。入力とヘッドフォン出力は前面、出力とUSB端子は背面パネルに。
本体内にDSPミキサー、DSPエフェクトを搭載するのも大きな魅力。まずDSPミキサーは2つの動作モードを用意。1つめのマルチトラックモードは、音楽制作に適したモードで、インプット(パソコンへの送り音量)とモニター(演奏中に聞く音量)の音量を別々に調整できるため、録音に適したレベルで送出しながら、最適な音量でのモニタリングが可能。また、モノラルでのモニタリングもミキサー操作により可能だ。もう1つのステレオミックスモードは、インターネット生放送や動画編集で「US-322」「US-366」を使用する場合に便利なモード。入力音声だけでなく、パソコンからの音声を「US-322」「US-366」内部でミキシングして再度パソコンに送ることが可能。BGMをパソコンで再生しながらアナウンスを加えてパソコンに送り返すことができる。音楽制作だけでなくインターネット生放送にも活用可能というわけだ。

DSPエフェクトは、入力音に効果を加えるダイナミクスエフェクトと、パソコンへの送り音声もしくはモニタリング音声の双方に活用できるセンドエフェクトを搭載。ボーカルレコーディングにおいては、コンプレッサーで整えた音声を入力することができるだけでなく、リバーブのかかったモニター音声により歌いやすいモニター音で歌うことができまるようになっている(ただし、88.2/96/176.4/192kHz動作時はエフェクトを使用することができない)。DSPミキサーはパソコンの画面からコントロールするが、本体に装備された「MIXER PANEL」ボタンにより、ワンアクションで呼び出すことが可能だ(もう一度押すと画面を閉じる)。


▲US-366はデジタル入出力も装備(出力はパラレル、入力はCOAXIAL/OPTICAL/いずれかを選択)。RCAは入力または出力の切り替え式。リモート端子も備える。
「US-366」では、高度な環境構築をサポートする仕様を搭載。192kHz録音への対応に加え豊富な入出力端子群を備える。デジタル入出力はCOAXIAL/OPTICALの2種類を装備。アナログ入出力では、2つのRCAピン端子が入出力切替型となっており、使う環境に合わせてアナログ入力かアナログ出力を選ぶことができる。これにより、デジタルと合わせ4入力/6出力または6入力/4出力として利用可能というわけだ。

さらに、別売りの「RC-3F」フットスイッチの接続が可能となっており、DAWソフトウェアのハンズフリーコントロールを可能にしている。すでに多くの録音機材を持っている人や、ハイレベルな録音環境を構築したい方に最適なモデルとなっている。

対応OSは、Windows XP以降(32ビット/64ビット)、 Mac OS X Snow Leopard(10.6.8)、OS X Lion(V10.7.x)、OS X Mountain Lion(V10.8.x) 。対応ドライバーは、WindowsがASIO2.0、WDM(MME)、MacがCore Audio。

<おもな特徴>
・高音質「HDDA(High Definition Discrete Architecture)マイクプリアンプ」搭載
・CDクオリティを大きく超える24bit/96kHz(US-366は192kHz)フォーマット録音に対応
・ファントム電源対応XLR端子/バランス入力対応TRS端子を2系統装備
・DSPミキサー経由の低レイテンシーモニタリング
・用途に合わせた2つのモードを提供するDSPミキサー(オンボードデジタルミキサー)
・よりハイレベルな録音、音声入力をサポートするダイナミクスおよびセンドエフェクト(48kHz以下のフォーマット動作時のみ使用可能)
・DSPミキサーをワンアクションで呼び出せるMIXER PANELボタン
・大型LINE OUTボリューム
・2つのTRSバランス出力端子
・2つのRCAアンバランス出力端子(US-366はRCA入力または出力に切替可能)
・18mW + 18mWヘッドホン出力端子
・設置時の優れた安定感と操作性を提供するデスクトップデザイン
・精密さ、高級感を演出し、モチベーションをアップさせる堅牢なアルミボディ
・ノートPCとのコンビネーションでモバイルユースにも応えるUSBバスパワー駆動
・すぐにレコーディングが始められるSteinberg Cubase LE6付属

●US-366のみの特徴・24bit/192kHzフォーマット録音に対応
・さまざまな環境に対応できる入力/出力切替スイッチ装備、最大6入力/最大6出力に対応(192kHz動作時、RCAはデジタル出力と同じ信号を出力)
・さまざまなデジタル機器の接続に対応する切替式COAXIAL/OPTICALデジタル入出力
・オプションのRC-3Fフットスイッチ接続により、DAWを足元でコントロール(Mackie Control/HUIエミュレーション)

◆US-322
価格:オープン
◆US-366
価格:オープン
発売日:2013年2月下旬

◆US-322 製品詳細ページ
◆US-366 製品詳細ページ
◆プレスリリース
◆ティアック
◆BARKS 楽器チャンネル
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