【インタビュー】三浦大知と雑談をしよう。前編 「(ファンのこと)ほんと誇りに思います。」
■ 1年前にブログに書いた「心揺さぶられる曲」の真相
── 思い出したんですけど、ちょうど1年前ですよ。2012年1月16日の大知くんのブログ。何を書いたか覚えています?
大知:何書いてましたっけ……? そんなさかのぼられるとドキドキします(笑)。
── “心揺さぶられる曲ができた”って書いてあったんですよ。
大知:……あ、「Elevator」ですね。あの曲がちょうど2012年の年明けに歌詞書いてて、レコーディングしてたんです。
── そうなんですね。「この曲ってどれだ?」って思ってたんですよ。いや、ファンの人は今も思ってるはず。
大知:ほんとですね。僕、書きっぱなしにしてますね(全員爆笑)。回収一切しない(笑)。
── 大知くん自身はともかく、ファンからしたら「“心揺さぶられる曲”って、そんなの全部だよ!」ってなりますから。で、これ「歌詞書いてて」とか「曲作ってて」なら、まだ作詞作曲のクレジットで絞ることができるんですけど、スタジオに入ってということは、「歌入れして」という可能性も出てきて、それだと全然、見当つかない(笑)
大知:あっはっはっはっは(爆笑)。ほんと気をつけます(笑)。よくないですねー、いや、よくない(笑)。これは「Elevator」です。
── なるほど。わかりました。じゃあ、ひとつ謎が解けたところで、最新シングルから「Right Now」。この曲聞かせていただいて、クラブでの情景が見えました。
大知:今回はその、「攻めた、スリリングなものを作りたい」ってT.Kuraさんとmichicoさんとお話させていただいて作ったので、より鋭い感じというか、ソリッドな音というか。音が降ってくる、迫ってくる感じはありますよね。
── 「Right Now」って、作家さんに書いてもらった曲じゃないですか。作家さんに書いてもらう時って、いろんな作り方があると思うんですけど、大知くんはどの辺から参加されるんですか。最初のコンセプトから話し合って、そのリクエストに応えてもらうようなトラックを作ってもらって、みたいな感じ?
大知:曲によるんですけど、「Right Now」に関しては、ド頭にT.Kuraさんとそういう話をしましたね。まずお会いさせていただいて、「どんな風に作りたい?」って聞いてくださって、「圧倒的なものを作りたいんです。」って話をして、なおかつ、三浦大知じゃないとできない曲というか。こう、思い的には、今のR&Bシーンやダンスミュージックシーンに勝負できるというか、「攻めた1曲が作りたいです」って。その時にいろんなトラックを聞かせてもらい、「こんな感じ?」とか「これは違うか」とか話して、「そのトーンでちょっと持ち帰って作ってみるね。」みたいな感じで言っていただいて。で、そのトラックからmichicoさんが言葉を膨らませて、歌詞を書かれて。で、それを見せていただいて、という順番でしたね。
── じゃあ最初からガッツリ関わって?
大知:「Right Now」に限らず、基本的にはそういう形が多いですかね。たとえばNao'ymtさんにお願いする時も、メロディーとか歌詞はもちろんNaoさんが書かれるんですけど、「こういう曲のイメージがあって」とか前もってお伝えしてます。
── じゃあ曲のクレジットには作家さんの名前が並んでいても、そこには大知くんのやりたい要素や想いが存分に詰め込まれているわけですね。
大知:それはもちろんもちろん。そうですね。まったくノータッチで、というのはないです。
── あと、今回のシングルに収録されている「Voice」や「Far away」もそうですけど、大知くんが自ら書かれている曲って、意外と別れる曲って少なくないですか? 一緒に行こうとか、背中を押す感じとか「Far away」とかまさにそうですけど。ポジティブな曲が多いな、って思うんです。
大知:今の自分の“チャンネル”もあるのかなって。ライブをやっていく中で、「Far away」とか特に、ライブをすごい意識して書いた曲で、ライブでみんなで歌って聴いた時にどんな言葉が一番いいかなって思って書いているので。
── 歌詞は全部実話なのかなぁ……とか。
大知:もちろんリアルな想いは入っていますよ。「Voice」とか。恋愛的な要素も入っていることは入っているんですけど、自分の人生観として常に想っていたものを書いたり、吐き出したりしてますね。
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