ラヴィ・シャンカール、死去

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インドの伝統楽器シタールの巨匠ラヴィ・シャンカールが火曜日(11日)、入院先のカリフォルニア州サンディエゴの病院で亡くなった。92歳だった。インド音楽に限らず様々なジャンルのミュージシャンに影響を与えてきたジャンカールは、ポップ・ファンの間でもビートルズの作品やノラ・ジョーンズの父親として知られていた。

シャカールは先週、呼吸困難を訴え入院。最近、心臓などの手術を受けていたという。

インドのマンモハン・シン首相は「国の宝であり、インドの文化遺産を世界に伝えた」とその栄誉を称え、ロック界からも「自分たちのカルチャー以上のものに目を向けるようミュージシャンをインスパイアした。暖かくウィットに富んだ素晴らしい人物だった」(ピーター・ガブリエル)、「悲しい日だ。スピリチュアル、カルチャー、ミュージックのレジェンド、ラヴィ・シャカールが92歳で亡くなった。RIP」(スラッシュ)、「無二の存在のレジェンドがまたいなくなってしまった」(ジョー・ボナマッサ)、「多分、史上最も偉大なミュージシャンの1人であろうシャンカールが亡くなった。彼の音楽はいつも好きだった」(ハッピー・マンデーズ)など追悼の言葉が寄せられている。

ビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティンは「とても悲しい」「彼からはインド音楽についてたくさんのことを学んだ。そして、いつだって友人であることを誇りに思っていた」と話している。

10代で高名なシタール奏者に弟子入りしたシャンカールは、1950年代から海外で活動をスタート。同時にクラシック、ジャズ、ロックなどジャンルを越えたミュージシャンと共作し、1960年代にはモンタレー・ポップ・フェスティヴァルやウッドストック・フェスティヴァルへも出演した。

Ako Suzuki, London
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