【ライブレポート】「僕たちBIGBANGは、みなさんと一緒なら何も怖くないです。」BIGBANGが初の東京ドーム公演。D-LITEの日本ソロデビューも発表
BIGBANGのドームツアー<BIGBANG ALIVE TOUR IN JAPAN SPECIAL FINAL IN DOME>東京公演が、12月5日、東京ドームにて開催された。
◆<BIGBANG ALIVE TOUR IN JAPAN SPECIAL FINAL IN DOME>東京公演 画像
今回のドームツアーは、東京、大阪、福岡の3都市6公演。30万5000人の動員に対して、150万通のチケット応募が殺到。5月から6月にかけて行なわれたアリーナツアーをしのぐプレミアチケットになってしまったというのだから、日本国内におけるBIGBANG人気、恐るべしといったところだ。
「日本デビューしてから3年という期間で、初のドームツアーができ、また記念の作品をリリースすることができて、本当に嬉しいです。今まで、応援してきて頂いたファンの皆さんのおかげだと思っています。もっとBIGBANGが大きく成長する姿をお見せできるよう頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします!」── G-DRAGON
いや、BIGBANGは日本国内だけでなく、全世界で旋風を巻き起こしている。80万人を動員し、2013年まで続くワールド・ツアー<BIGBANG ALIVE GALAXY TOUR 2012>(全世界12カ国21都市48公演)。台湾では、韓国歌手の公演史上最大の売上(1億1855万台湾ドル)を記録。香港では、チケット3万5000席が発売1時間経たずに完売。現地媒体は「驚きの速さで売り切れた。公演1回を追加したが、このチケットも一瞬で完売した。」と報道された。
アメリカでは、ロサンゼルス公演とニューヨーク公演を通じて4万8000人の観客動員。これはアメリカにおける韓国歌手として最多観客動員数の記録となる。ペルー公演も追加席を含めてすべて完売。周辺諸国からファンが集まり、会場はさながら南米を統合したフェスの様相となっていた。
そしてイギリス。ビートルズ、ローリング・ストーンズ、マドンナ、スパイス・ガールズなど多数のアーティストが公演を行なう、イギリスで3番目に大きいウェンブリー・アリーナで開催された公演は、前売りと同時に全席売り切れとなった。
「日本でのドーム公演を前に特に準備はしていないが、1年間世界を回ったことで、より成長したBIGBANGと、ワールドツアーの集大成を見せるつもり」と、G-DRAGONが自信をうかがわせ、V.Iが「日本デビュー以来、ひとつの目標として掲げてきた東京ドームでのライブが実現し、本当に嬉しいです。このステージに立つことで、初めて見える景色があると思うので、それを糧に今後もグループとしてより成長できればと思います。」と、喜びを語った東京ドーム公演。一言で言えば、それは終始大熱狂の公演となった。
BIGBANGの中で“真剣さ”を表す色である純白の衣装に身を包んだ5人が激しい特効と映像演出の中で登場すると、会場を埋め尽くした5万5000本の黄色い明かりが激しく揺れる。「東京ドームのみなさん、お久しぶりです。」(G-DRAGON)、「東京元気ですかー!」(V.I)、「東京こんにちは! 久しぶりです。」(D-LITE)、「Good Evening TOKYO.お久しぶりです。」(T.O.P)という挨拶とともに、SOLはお得意のラップでファンを煽っていく。
「僕たちBIGBANGは、4年前、ここの隣りにあるJCB HALL(現・TOKYO DOME CITY HALL)っていうホールで公演したことがあります。しかもその時、同じ日に、X JAPANの皆さんが、ここ東京ドームで公演だったんです。でも、今日は違います。僕たちBIGBANGが東京ドームにいます! 夢は現実になりました。今日は、みなさんにも、僕たちにも、きっと記念的な日になると思います。」── V.I
ライブでは、「MONSTER」「BAD BOY」「ガラガラ GO!!」、そしてG-DRAGONのソロ曲「CRAYON」など最新曲と過去の大ヒット曲を織り交ぜながら次々に披露。5万5000人が大合唱となった「FANTASTIC BABY」では、ステージのメンバーに黄色のサイリウムが大熱狂。その様子を言葉で表現するなら、まさに「WOW FANTASTIC BABY」だ。
もちろん、お約束の一発ギャグも。「スンちゃんが、東京に、来るーッ!!」と、2012年、数多くのバラエティー番組に出演しながら日本のバラエティーを存分に学んだV.Iが、ザキヤマさんのギャグを披露。「ちょっとそれやばくないですか? 」と、呟いていたD-LITEだったが、V.Iに見事に乗せられて、ついついノリノリで「D-LITEが、東京に、来るーッ!!」とやってしまっていた。
音に乗って感じるvibesを響かせたこの日の公演では、そんなD-LITEが2月にJ-POPカバーアルバムでソロデビューすること、そして3月には初のソロライブツアーが決定したことが(「来年の2月に、結婚します!」というジョークとともに)発表された。
2013年2月27日にリリースされるD-LITEの日本ソロデビュー作品は、亀田誠治、松尾潔、笹路正徳、VERBALといったプロデューサーを迎えてD-LITEのボーカリストとしての魅力を堪能できる1枚。本人が厳選した「アイ / 秦基博」「歌うたいのバラッド / 斉藤和義」「じょいふる / いきものがかり」「全力少年 / スキマスイッチ」「Hello / 絢香」「今夜はブギー・バック / 小沢健二 featuring スチャダラパー」などなど10曲のカバーに、D-LITEオリジナル曲「WINGS]「BABY DON'T CRY」の日本語バージョンを収録する。
さらに、<D-LITE SOLO CONCERT in JAPAN(仮)>は、2都市4公演で4万4000人を動員予定。3月23日と24日が神戸ワールド記念ホール、3月30日と31日が日本武道館となっている。
「今年の夏からワールドツアーの合間をぬって日本で制作したカバーアルバムです。日本ソロデビュー作品ということで、カバー選曲にももちろんこだわりましたし、アレンジも亀田さん、松尾さん、笹路さん、VERBALさんというプロデューサーの方々とアイディアを出し合いながら作りこみました。一言一言歌詞の世界観が伝わるように気持ちを込めて歌っているので、みなさんに愛してもらえるアルバムになれば嬉しいです。」── D-LITE
そして終盤には、BIGBANGを代表して、V.Iが、ファンに向けて気持ちを述べる。
「僕たちBIGBANGは、みなさまのおかげで、もっと大きくて明るい夢を見れるようになりました。ありがとうございます。今から僕たちの気持ちを伝えたいんで、この会場すべてのライトを消してください。そして、みなさんが持っているペンライトを上げてください。みなさん、すっごく輝いています。すげえ綺麗です。すっげえ美しいです。みなさんが輝いているから、僕たちBIGBANGが明るく見えるのです。BIGBANGの道しるべになってください。僕たちがもっといい道に歩けるように。僕たちの未来を、僕たちの人生をファンのみなさまが案内してください。僕たちBIGBANGは、みなさんと一緒なら何も怖くないです。辛い時も、悲しい時も、みんなで力を合わせて乗り越えて行きたいです。来年も僕たちBIGBANGは、日本で頑張っていくつもりです。来年も僕たちBIGBANGをよろしくお願いします!」── V.I
終盤といえば、アンコールで、V.Iの22歳の誕生日(12月12日)をお祝いするケーキも登場。5万5000人の日本のファンとメンバー、スタッフを前に目を潤ませるV.I。「僕は日本でめちゃめちゃ頑張ったんですが、日本のみなさんにほんとに感謝してます。来年、もっと日本で頑張ります!」と、抱負を熱く語ったまではよかったが、そうはいかないのがBIGBANG。SOLが情感たっぷりに(むしろ過度に)熱唱する「ハッピーバースデートゥーユー」を受けて、T.O.Pからはパイ投げの要領でV.Iにケーキの洗礼。
とにもかくにも最後までお祭り騒ぎなライブとなった。
text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
◆アジアンアーティスト チャンネル
◆BIGBANG オフィシャルサイト
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