チャラン・ポ・ランタン、レコ発ライヴで超満員の観客が狂喜乱舞
◆チャラン・ポ・ランタン、レコ発ライヴ~拡大画像~
チケット予約の開始当初は100枚にも届かなかった売れ行きだったが、フタを開けてビックリ。直前にいきなり予約が集中し、当日は開場前から会場前には長蛇の列ができたほど。結局7月に開催したワンマンライヴの倍以上の観客が詰め寄せる超満員。年150本を越えるライヴでファンが着実についていたようだ。
ステージには『つがいの歯車』のジャケットキーヴィジュアルとなっているサーカステントなどの美術を配し、開演前から開場は異様な熱気に包まれた。アコーディオン小春(姉・23歳)の幻想的な独奏に続き、ヴォーカルもも(妹・19歳)が登場。動画サイトで高評価を多数獲得している楽曲「空中ブランコ乗りのマリー」を狂気じみた歌唱で披露。その後立て続けに演奏される唯一無二な楽曲で会場の空気をチャランポ色に染めあげた。
そんな緊張感溢れる空気の中、小春のMC「オメーら、チケット予約するの遅すぎるんだよ!!」と開口一番に一喝。ドMな観客が集った会場に歓喜の声が響いた。
ももの唄を前面に押し出し、新曲も披露。アコーディオン・ドラム・ベースのシンプルな編成で終えた第一部に、観客は既に恍惚の表情だ。
この日集まった幼稚園児~80歳の老人までの観客を楽しませる、尖ってはいるが懐の深いチャランポ流エンタテイメントはまだ終わらない。じっくり&しっとりと唄を楽しませた後は、フロアにひかれたレッドカーペットを大道芸さながら、ホーン隊を加えたメンバーを小春が引き連れて登場し、2部がスタート。チャラン・ポ・ランタンの魅力の一つである”ブンチャカ・ジプシーサウンド”を予感させる演出に観客はしょっぱなから狂喜乱舞した。
インスト曲をサポートバンド“カンカンバルカン”と共にド派手に演奏した後、またもやレッドカーペットを全力疾走してももが登場!・・・しかもブルマ姿! このライヴのタイトルである『私立・チャランポ学園の奇々怪CAYな運動CAY』にふさわしい運動会がスタート。天然コスプレイヤー・ももが、おもむろにくじ引き箱を持ち、運動会の定番曲「クシコスポスト」の生演奏をバックに“ひとり借り物競走”がスタート。「2,000円札」「結婚指輪」などのお題をクリアすべく、超満員の客席に飛び込みお目当てのモノを観客からはぎ取り、その物品を身につけ、19歳の生足を惜しげもなく放り出し、異様なヴィジュアルのまま次曲になだれ込んだ。
爆笑と歓声により息切れの激しい観客をしり目に、エンタテイメントの玉手箱、チャランポのサービス精神はとどまることを知らない。
10月22日からNHK Eテレの大人気子供番組『シャキーン』で毎朝放送中の話題楽曲「住人十色」(チャランポが編曲・一部歌唱・演奏を担当)を早くも初披露。ライヴをプライベートで観に来ていた番組MC”ナオト”が勢い余ってステージに登場。ももとマイクを奪いあったが、大人げないももはナオトにマイクを渡さず歌唱。キメのセリフを観客が大合唱するなど、番組の浸透具合がうかがえた。
揺れるフロアにもうこれ以上の盛り上がりはないかと思われたその時、小春から「12月26日にニューアルバム『たがいの鍵穴』をリリースします!」とのじらしにじらした重大発表が! ももの2013年4月9日の二十歳の誕生日までに3枚のアルバムのリリースを公言していたチャランポ。ファンはうすうすと12月あたりのリリースを予感していたが、そこは分かってらっしゃる方々。必要以上なリアクションで新作の発表を喜んだ。
お祝いに次ぐお祝いで今後のブレイクが予感されるこのライヴの本編は終了。そしてトランス状態に入った観客からは当然のようにアツアツのアンコールが。
ファンと同じ目線で喜びを分かち合いたい。と再度フロアに降りて演奏を始めたチャランポ。アンコールラストにはこの日のために書いた新曲「今日のさよなら」を2人きりで披露。チャランポ流のカーテンコールを終え、ももがレッドカーペットに山口百恵さながらマイクを置きワンマンライヴは終了。彼女たちのルーツである“大道芸”と“サーカス”を表現した、「お金をもらうからには常に予想を越える最高のエンターテインメントを披露する」という確固たる意志を感じさせるこの姉妹の姿に涙を流す人も多数。
妥協のない作品とライヴで日々ファンを増やすチャラン・ポ・ランタン。12月26日発売の『たがいの鍵穴』でその勢いを更に増すことになりそうだ。
BARKSでは、この爆裂姉妹にインタビューを敢行。近日公開するので、そちらもお楽しみに。
<チャラン・ポ・ランタン ワンマンライヴ『崩壊寸前ライヴ』>
11/11(日)渋谷 七面鳥
出演:チャラン・ポ・ランタンと崩壊寸前バンド
チケットはコチラから→http://www.7mentyo.com/
◆チャラン・ポ・ランタン オフィシャルサイト
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