OBLIVION DUSTの歴史を串刺す、濃密な2日間<6IX>
4年ぶりのアルバム『9 Gates For Bipolar』を携え、OBLIVION DUSTのツアー<Static Sound Tour 2012>のファイナル公演にて発表されたライブ<6IX>が、東京渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて行われた。
◆OBLIVION DUST画像
今回のライブは、これまでのオリジナル・アルバム6作品の中から、3曲ずつリリース順に披露するというコンセプチュアルなライブを2days行うというもの。従来のファンはもちろん、新たなファンもオブリの歴史を垣間見ることができる特別なライブとなった。
1日目は、SEが流れる中メンバーが登場し、OPジャム代わりに1stアルバム『LOOKING FOR ELVIS』から「Elvis」を軽く披露すると、そのまま1stアルバムの1曲目「sucker」を投下。15年前の曲にも関わらず、現代の音楽シーンでもまったく古さを感じさせず、当時から異才を放っていたことをうかがわせる。続いて近年のライブの定番曲とも言える「24 Hour Buzz」で会場内をかき乱し、「Remains」で最初のセクションは終了。
「特別企画“6IX”へようこそ。もう1枚目が終了しちゃいましたね。このあともよろしくお願いします!」とKENが挨拶をすると、2ndセクションへ。『misery days』からは、「Trust」「Disappear[All Of You]」「Future Womb」と、絶妙な緩急と勢いで駆け抜けていく。
3rdセクションは『REBORN』。なかでも「You」の曲中で恒例といえるコール&レスポンスは、圧巻だ。
後半戦となる4thセクション『BUTTERFLY HEAD』では、「No Regrets」「Designer Fetus」「Which Half Do You Own?」と近年のキラーチューンが目白押しのセットで、モッシュ&クラウドサーファーが続出した。
そして、再結成後初のアルバム『OBLIVION DUST』の5thセクションへ。解散前までのオブリらしさと、新しい感覚を取り入れた、彼らの進化がうかがえる1枚からは、ライブの定番曲で構成し、観客も縦横無尽にサウンドの波に乗る。
いよいよ最後の6thセクション『9 Gates For Bipolar』。デジタルサウンドと、バンドサウンドを見事に融合させたセットで、会場を一層混沌へと導き、アルバムのリード曲「Sail Away」で盛大に幕を下ろした。かと思いきや、EDもジャムセッション「Outro」で締めくくられ、翌日への期待感を煽ったまま1日目が終了した。
2日目は、RIKIJIとサポートドラムのARIMATSUによるセッションから「24 Hour Buzz」で幕を明けた。続いて「Remains」「Sucker」と前日と同様の曲だが、順番が変わるだけで曲の雰囲気も勢いもガラッと変わり、ライブ・バンドであることをみせつける。
2ndセクションは、1日目の「Trust」の代わりに「Therapy」、観客からは感嘆の声が上がり、会場のヴォルテージを一気に上げた。前日のセットリストを2曲も変更した3rdセクションへ。おなじみの「YOU」K.A.Zのギターが冴える「Good Bye」を披露すると、一転して珠玉のバラード「Your Yesterday」を放ち、会場を一旦クールダウンさせる。
そして「No Regrets」で会場を再沸騰させた4thセクションでは、近年演奏したことがなかった「Lucky#10」を披露。続いて「Designer Fetus」と盛り上がらざるを得ないセットで疾走していく。
MCでKENが「ここで一度解散するわけですが…。リアリティを追及して1時間くらい休憩する?」とジョークを挟むが、すぐさま「Microcipped」で5thセクションが開幕。続いて「Never Ending」「Haze」で会場を大きく揺さぶった。
そして、最後のセクション。美しいロック・ナンバー「Tune」から、会場をダンス・フロアに変貌させた「Sail Away」、攻撃的なナンバー「Sink The God」で、フロアをぐちゃぐちゃにかき乱し、白い熱気が立ち込める中、特別な2日間の幕を閉じた。
今回オブリの歴史を総括するようなコンセプチュアルなライブとなったが、彼らのスタンスは15年間変わっていない事を再確認するとともに、これからも独自のスタイルを貫こうとする意志が垣間見えるものであった。予想の遥か上を行くOBLIVION DUSTのこれからには、どのようなサウンドの軌跡が刻まれるのであろうか。ライブが産み落とした次への渇望は、まだ見ぬ未来の彼らへの異常なまでの高い期待値だった。
pix by JOHN CHEESEBURGER
<OBLIVION DUST Live 2012【6IX】DAY1>
0.Elvis
1.Sucker
2.24 Hour Buzz
3.Remains
4.Trust
5.Disappear [All Of You]
6.Future Womb
7.Crazy
8.Plastic Wings
9.You
10.No Regrets
11.Designer Fetus
12.Which Half Do You Own?
13.Never Ending
14.Haze
15.Microchipped
16.Gateway
17.Sink The God
18.Sail Away
19.Outro
<OBLIVION DUST Live 2012【6IX】DAY2>
1.24 Hour Buzz
2.Remains
3.Sucker
4.Therapy
5.Disappear [All Of You]
6.Future Womb
7.You
8.Good Bye
9.Your Yesterday
10.No Regrets
11.Lucky #10
12.Designer Fetus
13.Microchipped
14.Never Ending
15.Haze
16.Tune
17.Sail Away
18.Sink The God
◆OBLIVION DUST画像
今回のライブは、これまでのオリジナル・アルバム6作品の中から、3曲ずつリリース順に披露するというコンセプチュアルなライブを2days行うというもの。従来のファンはもちろん、新たなファンもオブリの歴史を垣間見ることができる特別なライブとなった。
1日目は、SEが流れる中メンバーが登場し、OPジャム代わりに1stアルバム『LOOKING FOR ELVIS』から「Elvis」を軽く披露すると、そのまま1stアルバムの1曲目「sucker」を投下。15年前の曲にも関わらず、現代の音楽シーンでもまったく古さを感じさせず、当時から異才を放っていたことをうかがわせる。続いて近年のライブの定番曲とも言える「24 Hour Buzz」で会場内をかき乱し、「Remains」で最初のセクションは終了。
「特別企画“6IX”へようこそ。もう1枚目が終了しちゃいましたね。このあともよろしくお願いします!」とKENが挨拶をすると、2ndセクションへ。『misery days』からは、「Trust」「Disappear[All Of You]」「Future Womb」と、絶妙な緩急と勢いで駆け抜けていく。
3rdセクションは『REBORN』。なかでも「You」の曲中で恒例といえるコール&レスポンスは、圧巻だ。
後半戦となる4thセクション『BUTTERFLY HEAD』では、「No Regrets」「Designer Fetus」「Which Half Do You Own?」と近年のキラーチューンが目白押しのセットで、モッシュ&クラウドサーファーが続出した。
そして、再結成後初のアルバム『OBLIVION DUST』の5thセクションへ。解散前までのオブリらしさと、新しい感覚を取り入れた、彼らの進化がうかがえる1枚からは、ライブの定番曲で構成し、観客も縦横無尽にサウンドの波に乗る。
いよいよ最後の6thセクション『9 Gates For Bipolar』。デジタルサウンドと、バンドサウンドを見事に融合させたセットで、会場を一層混沌へと導き、アルバムのリード曲「Sail Away」で盛大に幕を下ろした。かと思いきや、EDもジャムセッション「Outro」で締めくくられ、翌日への期待感を煽ったまま1日目が終了した。
2日目は、RIKIJIとサポートドラムのARIMATSUによるセッションから「24 Hour Buzz」で幕を明けた。続いて「Remains」「Sucker」と前日と同様の曲だが、順番が変わるだけで曲の雰囲気も勢いもガラッと変わり、ライブ・バンドであることをみせつける。
2ndセクションは、1日目の「Trust」の代わりに「Therapy」、観客からは感嘆の声が上がり、会場のヴォルテージを一気に上げた。前日のセットリストを2曲も変更した3rdセクションへ。おなじみの「YOU」K.A.Zのギターが冴える「Good Bye」を披露すると、一転して珠玉のバラード「Your Yesterday」を放ち、会場を一旦クールダウンさせる。
そして「No Regrets」で会場を再沸騰させた4thセクションでは、近年演奏したことがなかった「Lucky#10」を披露。続いて「Designer Fetus」と盛り上がらざるを得ないセットで疾走していく。
MCでKENが「ここで一度解散するわけですが…。リアリティを追及して1時間くらい休憩する?」とジョークを挟むが、すぐさま「Microcipped」で5thセクションが開幕。続いて「Never Ending」「Haze」で会場を大きく揺さぶった。
そして、最後のセクション。美しいロック・ナンバー「Tune」から、会場をダンス・フロアに変貌させた「Sail Away」、攻撃的なナンバー「Sink The God」で、フロアをぐちゃぐちゃにかき乱し、白い熱気が立ち込める中、特別な2日間の幕を閉じた。
今回オブリの歴史を総括するようなコンセプチュアルなライブとなったが、彼らのスタンスは15年間変わっていない事を再確認するとともに、これからも独自のスタイルを貫こうとする意志が垣間見えるものであった。予想の遥か上を行くOBLIVION DUSTのこれからには、どのようなサウンドの軌跡が刻まれるのであろうか。ライブが産み落とした次への渇望は、まだ見ぬ未来の彼らへの異常なまでの高い期待値だった。
pix by JOHN CHEESEBURGER
<OBLIVION DUST Live 2012【6IX】DAY1>
0.Elvis
1.Sucker
2.24 Hour Buzz
3.Remains
4.Trust
5.Disappear [All Of You]
6.Future Womb
7.Crazy
8.Plastic Wings
9.You
10.No Regrets
11.Designer Fetus
12.Which Half Do You Own?
13.Never Ending
14.Haze
15.Microchipped
16.Gateway
17.Sink The God
18.Sail Away
19.Outro
<OBLIVION DUST Live 2012【6IX】DAY2>
1.24 Hour Buzz
2.Remains
3.Sucker
4.Therapy
5.Disappear [All Of You]
6.Future Womb
7.You
8.Good Bye
9.Your Yesterday
10.No Regrets
11.Lucky #10
12.Designer Fetus
13.Microchipped
14.Never Ending
15.Haze
16.Tune
17.Sail Away
18.Sink The God
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