吉川友、「ダーリンとマドンナ」シングル化決定。<きっかフェス ~Episode 3~>前夜祭で発表
最近では、かっぱ寿司のTVCM出演に加えて、新曲「ダーリンとマドンナ」がテレビ東京系『戦国コレクション』のエンディングテーマソングとしても起用。また、8月25日には、東方神起やSUPER JUNIORらが出演するエイベックスの夏フェス<a-nation stadium fes.>東京公演への出演が発表されるなど、注目度は高まるばかりの吉川友。そんな彼女のライブイベント<きっかフェス ~Episode 3~>前夜祭が、7月28日に下北沢Gardenで開催された。
◆吉川友 画像@2012.07.28<きっかフェス ~Episode 3~>前夜祭
東名阪3カ所で開催される<きっかフェス ~Episode 3~>。この日は“前夜祭”ということからもわかるように、翌29日からいよいよ始まる<きっかフェス>本編(東京公演)を前にしたプレイベント的位置づけ。ユニバーサル・ミュージックストアで販売された吉川友の最新シングル「ここから始まるんだ!」のチケット付きCD購入者のみが参加できるトーク&ライブイベントだった。
前回の<きっかフェス~未来に行ってみっか~>から約3ヶ月弱。16時開演の第一部を前に、きっかのライブを渇望するファンが続々と入場、フロアを埋めていく(ちなみにこの日は2公演で550人程度を動員)。一方、ステージは主役の登場を静かに待つかのように照明が落ちたまま。そしてこの時に流れていたBGMは「帝国のマーチ」。昨今、アイドルシーンにおける“トークモンスター”と、ラジオなどでも紹介されている吉川友。開演前は、さながら、この眼前に広がる暗闇の向こう側で、一分一秒も目が離せない“モンスター”が、じっと息を殺してその時が来るのを待っているかのようですらある。これからの時間、このモンスターは我々をどんなカオスへと叩き落すのか。今日はどんなハプニングが待っているのか……。
誤解のないように言っておくと、これから開催されるのは、ほかでもない、アイドル・吉川友のライブイベントである。
さて、久々の<きっかフェス>ということで、ファンの期待が渦巻くフロアだったが、同じ頃、楽屋はというと、本番に向けて、きっかがボルテージを少しずつ高めていた。きっかは、メイクスペースの鏡の前で、「あー、どうしよう!」と、張り詰めた気持ちを言葉に変えたり、ステージで披露する曲をアカペラで歌ったりと、せわしなく動きまわる。彼女はそうしながら、自身の中で適度な緊張感を保つようコントロールしていたのだろう。そしてもちろん、最後の最後まで、歌詞の確認やMC台本の確認は怠らない。ステージ上では、伸び伸びと楽しみながら歌い、さらにトークはいい意味でめちゃくちゃというか好き勝手というイメージがある吉川友。しかしそんなステージも、裏を返せば、彼女が我々から見えないところで、本番時の不安材料を徹底的に潰し、進行を体に叩きこんでいるからこそ、自由奔放に振る舞えるのであり、これまで数多く発生した神がかり的なハプニングにも対応できるのだ。……多分。
イベント開演直前、会場にはきっかの声が響きわたる。イベントにおける諸注意を読み上げる影アナをきっかがやっているのだ。
「場内での携帯電話、カメラ、録音機器のご使用は“(若干訛りながら)固くお断りさせていただきます”。また、公演のさまただ、さま、さま……妨げとなりますので、携帯電話などの電気機器は必ず電源をお切りいただきますようよろしくお願いいたします。…… なお、ほんじちゅ……(自分で耐え切れず笑って吹き出す)……ん、なお、本日、終演後に、吉川友握手会を開催させていただきます。」
普段と変わらない、噛みまくりの吉川友。そして会場に鳴り響く20世紀フォックスのファンファーレに「スターウォーズのテーマ」。いやがうえにも、オーディエンスの期待は高まるばかりだ(なお、今回の<きっかフェス ~Episode 3~>は、そのタイトルや、ティザー映像、コンサートグッズなどにプリントされたロゴからもわかるように『スターウォーズ』をオマージュしたものとなっている)。
イベントは、7月11日にリリースされた最新シングル「ここから始まるんだ!」から幕開け。5月の<きっかフェス~バンドしてみっか~>では、キーボードとギターを従えてのライブを初披露したが、今回は初めてDJ(DJ KiMJUN)を従えてのステージに挑戦。ちなみに「きっかけはYOU!」披露時には、“ライブっぽく”DJ KiMJUNとアイコンタクトを取ろうとDJブースのほうに歩み寄っていったきっかだったが、DJ KiMJUNがDJプレイに集中していたためにまったく気づかず、きっかはそのままバツが悪そうにフロアのほうに戻ってくるといった、観ている側からするとなんだか面白い場面も。もちろんそんなきっかの様子に気づいた多くのオーディエンスは、きっかの安定した生歌とは裏腹に、どこに動いて何をし始めるか予測できない、その一挙手一投足に早くも目が離せなくなっていた。
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