Crack6、ツアー最終公演でファンと一体に「この景色は銀河一」
PENICILLINのギタリスト・千聖のソロプロジェクトCrack6が7月16日、渋谷O-WESTでワンマンツアーの最終公演を開いた。ステージでは6月に発売したミニアルバム『Trickster』に収録した同名曲など22曲を熱唱。千聖は「ここは遊び場だと思って、自由に遊んでくれ」と観客に呼びかけ。「ライブ会場が一体になる感じは、オレにとっては麻薬です」と盛り上がったフロアを見つめ、満面の笑みを見せていた。
◆PENICILLIN画像
重厚なメタルクラシック曲「狂想曲―第666章―」で竜巻のような風を巻き起こし、幕を開けたステージ。冒頭から激しく頭を揺らす千聖の姿に引っ張られるように、観客の揺れも大きくなる。「Boom!Boom!Boom!」ではギターをタオルに持ち替え、振り回しながら「♪振り乱せ!」と絶叫。ラテン調の「スパイダ」ではタオルをアコーステックギターに変え、真夏の恋に溺れた男の歌を叙情的に歌い上げた。
「いい汗かいてきたね」と額にあふれた汗をぬぐい、ジャケットを脱ぎ捨てると、「オレたちの歌で踊り狂え!」とシャウトし、「一撃必殺!!!!!!」「Briliant Life」と踊り狂うフロアをぐいぐいと引っ張って行った。お立ち台に登った千聖をスポットライトが照らした「Crazy Poker Face 」と「Set Me Free」では、真っ白なギターが四方に光を放ち、その光を求めるようにフロアから無数の手が伸びていた。
アンコールで歌った「未来パラドックス」では、2人組ダンサーの「MSTR(ミスター)・ちるどれん」を従え、ダンスと歌を披露。フロアも千聖の動きに合わせて手をひらひらとさせ、会場にたくさんの蝶が舞うような景色を生み出していた。
「オレに宇宙一の景色を見せてくれ!」と叫んだ「770R」では<Rolling~>の歌詞に合わせて、フロアをクルクル回るファンの姿も。千聖は自由に暴れまわる観客たちを見て「オレにとってはこの景色が東京一、日本一、世界一、宇宙一、銀河一。お前らがマジで好きだぜ。大好きなお前らにこの曲を……」と呼びかけ。最後の「VENUS~15th ver.~」では、ステージとフロアの合間にある柵に足をかけ、観客の頭上にギターを掲げ、称えるような仕草を見せていた。
「この光景は一生忘れません」と大きく一息つくと、メンバーらと横一直線に並び、4度バンザイをし、会場とともにジャンプ!「ミニアルバム『Trickster』をよく聴いて下さい。また会いましょう!」と手を振ると、お立ち台にマイクを置き、2礼しステージを後にした。
公演後にはスクリーンで、10月28日に東京・原宿アストロホールでハロウィンパーティーを行うこと、さらに12月23日には東京・新宿BLAZEで、千聖時代から今までの曲を対象に観客から演奏してほしい曲を募るワンマンライブ「千聖と冬会な仲間達・外伝」を行うことも決定。詳細は決まり次第、公式サイトで公表される。
<千聖プロデュース ハロウィンイベントライブ>
2012年10月28日(日)
@原宿アストロホール
<Crack6 ワンマン LIVE 千聖と冬会な仲間達・外伝>
2012年12月23日(日)
@新宿 BLAZE
文:西村綾乃
写真:横井明彦(Deep End)
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