Misaco + Otherz、自由とその裏にあるもの

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2012年7月4日、下北沢のmona recordsのライブスペースで行われたMisaco + Otherzのライブ。以前、彼らの音は「ポジティブでなくネガティブでないセンター」ということを書かせてもらったが、今回もあくせくする自分に、もっと冷静になれとメッセージをもらったような気がした。

◆Misaco + Otherz画像

そして、バンドメンバーが流動的という自由な彼らには、きっと見えない約束事があるのではないかと思った。でないと、自由を与えられた人間は、どこまでも落ちて行く可能性があるから。例えば、月に一度はライブをするとか、毎回新曲を発表するとか。自由とその裏にあるものを考えてみたりした。

「此処から何処へ」からライブはスタート。ここにいることも、どこかへいくことも、そんなに変わらない。決めるのは自分、と言われているよう。人は自分が作ったルールに縛られ過ぎているのかも。“ありたい自分”と“あるべき自分”と“あればいい自分”は、違うと思う。

そして、新曲「ミコサ・ファミリア」。日本を意識する最近だけど、やはり地球はひとつ、そんな思いになる曲。

静かに「穏やかな暮らし」。理想の日常。だけど、またそこには行けない、いや選ぼうとしない自分を感じたりする。“穏やか”は、とても大事だけど、今はまだ“冒険”していたい。もう少し先に、楽しみはとっておこう。

ラストは、故郷の美味しいおにぎりをイメージした「おにぎり食べた」。おにぎりは、日本人の大切なアイテム。

ライブは、とても自由に行われたよう。自由過ぎて、いろんなことが起きてもそれを楽しむくらいに。だって、世の中、予定調和ほど面白くないものはないから。何が起きても、それが今日の演出、って思わせてくれるようなセンター(中庸)な心を持つ、MisacoとOtherzのみなさんに感謝。心をセンタリングすることの難しさを改めて感じ、もっとタフになりたい、と思った。

<Misaco + Otherz@mona records 7月4日>
1.此処から何処へ
2.ハンドラの壷に
3.ミコサ・ファミリア(新曲)
4.霧の中、風吹けば
5.穏やかな暮らし
6.ぴかぴかの道を
7.おにぎり食べた

<Misaco + Otherzライブ>
2012年8月31日(金)
@阿佐ヶ谷Yellow Vision
http://www5.ocn.ne.jp/~yvision/

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/

◆Misaco + Otherzオフィシャルサイト
◆Misaco + Otherzオフィシャルブログ
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