3Peace☆Lovers【インタビュー】K-POP、役者、V-Rockから集まった三人ユニットに「Virtual Love」「心拍数#0822」「ARCADIA」について聞く
舞台「タンブリング vol.3」、東宝ミュージカル「サ★ビ★タ~雨が運んだ愛~」等、映画や舞台で活躍中の佐々木喜英。ヴィジュアル系バンドMASQERADEを経て、エレクトロユニットα【:alpha】のメンバーでもある二階堂隼人。韓国の人気アイドルグループZE:Aの一員であるミンウ。役者、ヴィジュアル系、K-POP、それぞれ違うフィールドで活動している三人が集まり結成された3Peace☆Lovers。6月26日にリリースされるシングル「Virtual Love」やユニットについて、佐々木喜英と二階堂隼人のインタビューをお届けしよう。ミンウは韓国滞在のため、後半で単独でのインタビューになっている。
◆3Peace☆Lovers~拡大画像~
――メンバー構成がユニークですよね。結成のきっかけは?
佐々木喜英(以下、佐々木):何も聞かされず、ある時、都内某所のある部屋に3人が集められたんです。(二階堂)隼人くんとは以前、イベントで共演したことはあったので、また何か音楽イベントをやるのかなと思っていたら、ミンウくんがやって来て、そしてプロデューサーに「ユニットを組みます」と言われて。
二階堂隼人(以下、二階堂):驚きましたね。
――新しいことを始めるにあたって不安もあったんじゃないですか?
佐々木:最初はすごく不安でした。ブログに、ファンの人たちから、ソロはやらなくなっちゃうんじゃないか、俳優はやらなくなっちゃうんじゃないかってコメントがたくさん寄せられたんですよ。僕個人としての活動も続けて行くし、それと並行して3Peace☆Loversの活動もやるってブログに書いたら、みんなも安心してくれて。
二階堂:僕はダンスをやるのが初めてで、すごく不安でしたね。日本でレッスンに行って、「踊ってみて」って先生に言われてもぜんぜん踊れなくて。ワカメのような動きになっちゃって…(笑)。それで韓国までダンス修行に行ったんですよ。基礎から教えてもらって。スタートとしてはすごく恵まれてたなぁと思いましたけど、初めて韓国に行ったのに、修行と筋肉痛の思い出しかなくて(笑)。三日間の滞在だったんですけど、筋肉痛がひどすぎて、最終日は歩道と車道の縁石すら上がれないくらいでした。
▲「Virtual Love」【Type-A】 ――それぞれ個性が強いぶん、他の二人にできないけど、自分にはできるということもあると思うんですが。
二階堂:そうですね。僕はビジュアル系のバンドを組んでいたことがあるので、ダンス一つとっても、自分のライヴ経験を生かして、ロックの持ち味でもある、感情をぶつけていくっていうことを3Peace☆Loversでもやっていきたいと思っています。それが僕の役割。
佐々木:自分にはできるっていうこととは話は違うんですけど、三人の足りない部分をフォローし合いながらクリエイティブを創っていきたいな…と。例えば、隼人くんはダンス。ミンウくんは日本と韓国のダンスの違いと言葉の壁。僕はPV撮影の前に舞台が入っていたり、練習する時間がなかったり。でも、その時間のないことを二人が察して、ビデオレターを送ってくれたんですよ。振り付けの映像もあって、一人で練習できるように。
二階堂:ミンウくんが「ヒデくん(佐々木)に映像を送ろう」って言い出したんですけど、それを見たヒデくんが「隼人くん、ここのフリを直したほうがいいよ」とか教えてくれて(笑)。すごくいいチームワークが産まれてますね。
――補い合うことでチームワークができてるんですね。
二階堂:なかなか三人で集まって練習することが簡単にできないので、レッスンとかPV撮影とか一回一回が濃い時間なんですよ。すごく集中しますし、一回会うごとに仲良くなるし、一つになっていってるなぁって実感します。
――それぞれのキャラクターはどんな感じなの?
佐々木:ミンウくんは癒し系で、いるだけで場が和むんですよね。でもダンスが始まると急にカッコ良くなったり、セクシーになったり、そのギャップが面白くて、三人の中ですごくいいスパイスです。隼人くんは、最近気がついたんですけど、すごくナルシストなんですよね(笑)。PV撮影のときにすごいメイクをしたんですけど、撮影が長引いて、朝4時くらいに終わって、僕はシャワー浴びて、メイクは真っ先に落としたんですね。でも隼人くんはなかなか落とさないんです。なんで落とさないのかと思ってたら、楽屋に大きい画面のテレビがあったんですよ。画面が消えてて真っ暗になってて、自分が反射して映ってるんですけど、その前でポーズをキメてるんです(笑)。次にパシャッパシャッて音がするので見たら、自分撮りしていて、あげく、そのメイクのまま車を運転して家まで帰りましたね。
二階堂:あの黒い画面越しにヒデくんと目が合ったのは忘れないですね。まぁ、でも、ビジュアル系ですから(笑)。あのメイクはビジュアル系のメイクとも違うから新鮮だったんですよ。それで運転して帰ったっていうのも、他の車の反応もちょっと気になったんですよね。だけど、朝早すぎて、車も人通りもなく、ちょっと残念でした。
▲「Virtual Love」【Type-B】 ――ははは(笑)。佐々木くんのキャラは?
二階堂:ヒデくんはまとめ役みたいな感じで、コメントとかMCも全部やってくれてて。すごいしっかりしてて、できないことはないんじゃないかなっていうくらい。オールマイティーにすごく器用にこなすんですけど…、でもたまに抜けてるところがあるんです。神のようなタイミングで転んだり(笑)。そこが萌えポイントなんですよね。あとはすごく真面目な感じがずっとしてたんですけど、何かフったりすると、ボケで答えてくれたり、物マネしてくれたり、ビックリすることが多いです。
――音楽制作はどんな感じでスタートしたの?
佐々木:最初にいただいたのはデビューシングルのタイトル曲「Virtual Love」ですね。イメージとしては宇宙空間を漂っている三人の戦士なんです。フラスコの中にいるようイメージで、自分の好きな人を探しているという感じで。ダンスもそういう振り付けなんですね。
二階堂:三人でやることを想定して作られた曲だったので、今までやっていた曲とは違うから、最初に聞いたときにすごく新鮮でしたね。世界観もわかりやすいし。僕たちもどうなるかわからないユニットだったので、この一曲で世界観が想像できたのが嬉しかったですね。
佐々木:この曲って、前奏も後奏もすごく長いんですよ。こんなに唄ってない部分が長い曲をもらったのが初めてだったんです。こんなにダンスの尺が長い曲がまさか来るとは思ってなかったのでちょっとビックリしたのもあったけど、こういうのをやってみたかったので嬉しかったですね。
――「心拍数♯0822」は、ニコニコ動画内でヒットしている曲のカバーなんですよね。
佐々木:みんなが知っている曲だから、入りやすくてすごくいい曲だと思うんですけど、色んな人が唄っているので、プレッシャーはありますよね。他の人たちに負けないように頑張らなきゃならないなって。僕自身もニコ生に出演させていただいたり、番組も持っているので、ニコ動のファンも僕のファンの中には多いので、「この曲を唄ってくれて嬉しいです」っていう意見もありましたね。実は僕もこういうバラード、唄ってみたかったんですよ。女声のキーじゃないですか。それを1オクターヴ下げて唄うのが好きなんです。今回、これでやっと自分の低い声を聞かせることができて嬉しかったです。
二階堂:この曲って、日常的で温かい曲じゃないですか。意外とビジュアル系ではこういう現実的な曲ってやったことがなかったんですよ。だから、こういう朗らかな世界観を作って行くのが難しかったんですね。悩んだし、相談したし、かなり戦いました。究極のラブソングっていう感じですよね。この曲を唄ったおかげで、素の自分の声にもう一度向き合うことができたなぁって思いました。
▲「Virtual Love」【Type-C】 ――Type-Bに収録の「ARCADIA」は、THE KIDDIEの揺紗くんが書いた曲ですね。二階堂くんは、こういう曲、得意なんじゃないですか?
二階堂:そうですね。リズムとかも。揺紗くんは、最近、ぜんぜん会ってないですけど、お互いにコピーバンドをやっていた時代に会ったことがあるんです。僕のバンド仲間が揺紗くんと同じ学校で。揺紗くんが覚えてくれているかわかんないけど、そういう昔の知り合いに曲を書いてもらって、めっちゃ嬉しいんですよね。こういう形で、同じバンドマンから曲をもらうってすごく新鮮なんですよ。プロデューサーからとか、そういうのではなく。デモをもらったときはドキドキしましたね。THE KIDDIEの曲って感じで。
――その曲を三人で色づけすると、また新たなものになりましたね。
二階堂:うん。「Virtual Love」「心拍数♯0822」「Egoistic Angel」とか色んな曲を経験して、僕が持っていたビジュアル感っていうよりは、経験を通して唄えたので、唄い方やクセの付け方とかは今までの自分とは変わって、新しいものが出たなぁと思います。
佐々木:この曲は、最初から隼人くんがメインの曲っていうことは知っていたので、ビジュアル系のクセの強い感じでいいよってプロデューサーに言われたんですよ。デモはVomos(プロデューサー)さんの楽譜に忠実な歌が入った音源と、THE KIDDIEの揺紗さんのクセの強い歌の入ったものと、二種類いただいたんです。両方聴いて、両方から受けたものをチョイスしながら、隼人くんのサポートをするような歌を唄おうとレコーディングに臨みました。
――こういうリズム感の曲って、韓国にはあまりないけど、ミンウくんはどうでしたか?
二階堂:ノリノリでしたよ。レコーディングブースから出て来ても「♪何倍も何倍も熱い」って唄ってましたよ(笑)。
――いろんな形で三人の個性が出て来る楽曲たちですね。存在としても異色の三人組ですけど、野望を聞かせてもらえますか?
佐々木:絶対に、今までにないことをしたいというのはありますね。統一性があるユニットではなく、それぞれの個性が光るような。まったく違う魅力ではあるんですけど、そのどこかが繋がっているような。そんな化学反応をさせたユニットにしたいですね。
二階堂:J-POPとかK-POPとかビジュアル系とか、そういう枠組みを越えて、日本だけじゃなくて、アジアを目指すというのが最初からテーマになっているんで、それを体現できるようにパワーを持ってやっていきたいですね。
■ミンウ単独インタビュー
──3Peace☆Loversへの加入が決定して、最初に思ったことは?
ミンウ:日本でK-POPを代表するメンバーとしてユニット活動できるのは、ものすごく嬉しくて胸がときめきましたが、文化や言語が違う日本での活動ということで、ちょっと不安にもなりました。でも、ZE:Aのメンバーや多くのファンの方々が応援のメッセ-ジを書いてくれたんです。それで勇気を持ち、言葉の壁はありますが、それを超えるいい音楽で恩返ししようと思いました。
──いちばん不安に思ったことは?
ミンウ:やはり言葉の壁で、意思疎通がちゃんとできるかということでしたね。グループでの活動なので、他の二人のメンバーとどうやって行けばいいか、文化も違う二人のメンバーとどのようにすれば親しくなれるのか悩みました。でも、ヒデくん(佐々木喜英)とハヤトくん(二階堂隼人)はとても優しくて、今は不安に思わないし楽しいです。
──佐々木くん、二階堂くんの第一印象と、二人を知った今の二人の印象を教えてください。
ミンウ:ヒデくんは人気俳優でカッコよく、第一印象から人気アイドルだという感じがしました。ハヤトくんもヴィジュアル系のROCKバンドの出身で、初めて会った時に目を引くルックスでした。二人ともとっても親切に接してくれて、僕もすぐに打ち解けて仲良くなれました。
──3Peace☆Loversでのミンウくんの役割は?
ミンウ:ハヤトくんは一番上のお兄さんのような役割、ヒデくんは整理をしてくれる役割ですね。僕は一番年下なので、二人のメンバーに可愛がってもらうことかな? そのおかげで、自然に活発な雰囲気を作れるようになりました。
──タイトル曲「Virtual Love」を唄ってみた感想は?
ミンウ:電子音のメロディーがとてもパワフルだと思いました。最初に歌を聴いたときは、清々しくてとてもカッコよかったです。歌ってみたら、体の中から力が湧き上がるようになり、3Peace☆Loversのファンにも強力なエネルギーを伝えられると思いました。
──「Egoistic Angel」を唄ってみた感想は?
ミンウ:瞬間的に夢の中に入っていく感じがして。中毒性が非常に強い曲になっています。
──3Peace☆Loversの一員としてのミンウくんの野望は?
ミンウ:3Peace☆Loversは僕にとって非常に重要な経験になると思います。韓国ではなく、日本でZE:Aのメンバーと一緒じゃなく、新しい人たちとユニットを結成して歌手としてデビューするということ自体が、僕にとっては非常に大きな挑戦でした。日本で成功できたら良いし、さらに全世界的に有名なグループになりたい。今回のユニット活動を通じて、ZE:Aのミンウであり3Peace☆Loversのミンウとして、韓国・日本を代表するPOPミュージシャンとして、よい音楽を世に広く届けたいと思います。国とかジャンルとか関係なくいい音!いい音楽その物を伝えたいと思います。
取材・文●大橋美貴子
「Virtual Love」【Type-A】
HMCH-1063 / \1,680 (tax in)
1. Virtual Love (Original Version)
2. Virtual Love (MV Edit)
3. Egoistic Angel
4. 心拍数#0822 (Ver.01)
5. Virtual Love (Instrumental)
6. Egoistic Angel (Instrumental)
付属DVD:Virtual Love MV + メイキング映像A
「Virtual Love」【Type-B】
HMCH-1064 / \1,680 (tax in)
1. Virtual Love (Original Version)
2. Virtual Love (MV Edit)
3. Egoistic Angel
4. ARCADIA (※THE KIDDIE提供曲)
5. Virtual Love (Instrumental)
6. Egoistic Angel (Instrumental)
付属DVD:Virtual Love MV + メイキング映像B
「Virtual Love」【Type-C】
HMCH-1065 / \1,680 (tax in)
1. Virtual Love (Original Version)
2. Virtual Love (MV Edit)
3. Egoistic Angel
4. 心拍数#0822 (Ver.02)
5. Virtual Love (Instrumental)
6. Egoistic Angel (Instrumental)
付属DVD:Virtual Love MV + メイキング映像C
<インストアイベント>6月29日(金) 12:30~ HMVららぽーと豊洲
6月29日(金) 15:30~ 新星堂本社地下ホール
6月29日(金) 19:00~ HMV大宮ロフト
6月30日(土) 12:00~ 大阪ZEALLINK BIG STEP店
6月30日(土) 14:30~ 日本橋ジャングル(アニメイト関西店舗イベント)
6月30日(土) 17:00~ タワーレコードNU茶屋町店
7月1日(日) 13:00~ タワーレコード新宿店 (配券終了)
7月1日(日) 14:45~ ライカエジソン ラフォーレ原宿店 (配券終了)
7月1日(日) 17:15~ タワーレコード渋谷店
7月1日(日) 19:00~ アニメイト新宿店
<BREAK OUT 2012祭>
8月31日(金)ZEPP TOKYO
出演:OLDCODEX、vistlip、√5、3Peace☆Lovers
◆オフィシャルサイト
◆オフィシャルTwitter
◆オフィシャルブログ
◆3Peace☆Lovers~拡大画像~
――メンバー構成がユニークですよね。結成のきっかけは?
佐々木喜英(以下、佐々木):何も聞かされず、ある時、都内某所のある部屋に3人が集められたんです。(二階堂)隼人くんとは以前、イベントで共演したことはあったので、また何か音楽イベントをやるのかなと思っていたら、ミンウくんがやって来て、そしてプロデューサーに「ユニットを組みます」と言われて。
二階堂隼人(以下、二階堂):驚きましたね。
――新しいことを始めるにあたって不安もあったんじゃないですか?
佐々木:最初はすごく不安でした。ブログに、ファンの人たちから、ソロはやらなくなっちゃうんじゃないか、俳優はやらなくなっちゃうんじゃないかってコメントがたくさん寄せられたんですよ。僕個人としての活動も続けて行くし、それと並行して3Peace☆Loversの活動もやるってブログに書いたら、みんなも安心してくれて。
二階堂:僕はダンスをやるのが初めてで、すごく不安でしたね。日本でレッスンに行って、「踊ってみて」って先生に言われてもぜんぜん踊れなくて。ワカメのような動きになっちゃって…(笑)。それで韓国までダンス修行に行ったんですよ。基礎から教えてもらって。スタートとしてはすごく恵まれてたなぁと思いましたけど、初めて韓国に行ったのに、修行と筋肉痛の思い出しかなくて(笑)。三日間の滞在だったんですけど、筋肉痛がひどすぎて、最終日は歩道と車道の縁石すら上がれないくらいでした。
▲「Virtual Love」【Type-A】
二階堂:そうですね。僕はビジュアル系のバンドを組んでいたことがあるので、ダンス一つとっても、自分のライヴ経験を生かして、ロックの持ち味でもある、感情をぶつけていくっていうことを3Peace☆Loversでもやっていきたいと思っています。それが僕の役割。
佐々木:自分にはできるっていうこととは話は違うんですけど、三人の足りない部分をフォローし合いながらクリエイティブを創っていきたいな…と。例えば、隼人くんはダンス。ミンウくんは日本と韓国のダンスの違いと言葉の壁。僕はPV撮影の前に舞台が入っていたり、練習する時間がなかったり。でも、その時間のないことを二人が察して、ビデオレターを送ってくれたんですよ。振り付けの映像もあって、一人で練習できるように。
二階堂:ミンウくんが「ヒデくん(佐々木)に映像を送ろう」って言い出したんですけど、それを見たヒデくんが「隼人くん、ここのフリを直したほうがいいよ」とか教えてくれて(笑)。すごくいいチームワークが産まれてますね。
――補い合うことでチームワークができてるんですね。
二階堂:なかなか三人で集まって練習することが簡単にできないので、レッスンとかPV撮影とか一回一回が濃い時間なんですよ。すごく集中しますし、一回会うごとに仲良くなるし、一つになっていってるなぁって実感します。
――それぞれのキャラクターはどんな感じなの?
佐々木:ミンウくんは癒し系で、いるだけで場が和むんですよね。でもダンスが始まると急にカッコ良くなったり、セクシーになったり、そのギャップが面白くて、三人の中ですごくいいスパイスです。隼人くんは、最近気がついたんですけど、すごくナルシストなんですよね(笑)。PV撮影のときにすごいメイクをしたんですけど、撮影が長引いて、朝4時くらいに終わって、僕はシャワー浴びて、メイクは真っ先に落としたんですね。でも隼人くんはなかなか落とさないんです。なんで落とさないのかと思ってたら、楽屋に大きい画面のテレビがあったんですよ。画面が消えてて真っ暗になってて、自分が反射して映ってるんですけど、その前でポーズをキメてるんです(笑)。次にパシャッパシャッて音がするので見たら、自分撮りしていて、あげく、そのメイクのまま車を運転して家まで帰りましたね。
二階堂:あの黒い画面越しにヒデくんと目が合ったのは忘れないですね。まぁ、でも、ビジュアル系ですから(笑)。あのメイクはビジュアル系のメイクとも違うから新鮮だったんですよ。それで運転して帰ったっていうのも、他の車の反応もちょっと気になったんですよね。だけど、朝早すぎて、車も人通りもなく、ちょっと残念でした。
▲「Virtual Love」【Type-B】
二階堂:ヒデくんはまとめ役みたいな感じで、コメントとかMCも全部やってくれてて。すごいしっかりしてて、できないことはないんじゃないかなっていうくらい。オールマイティーにすごく器用にこなすんですけど…、でもたまに抜けてるところがあるんです。神のようなタイミングで転んだり(笑)。そこが萌えポイントなんですよね。あとはすごく真面目な感じがずっとしてたんですけど、何かフったりすると、ボケで答えてくれたり、物マネしてくれたり、ビックリすることが多いです。
――音楽制作はどんな感じでスタートしたの?
佐々木:最初にいただいたのはデビューシングルのタイトル曲「Virtual Love」ですね。イメージとしては宇宙空間を漂っている三人の戦士なんです。フラスコの中にいるようイメージで、自分の好きな人を探しているという感じで。ダンスもそういう振り付けなんですね。
二階堂:三人でやることを想定して作られた曲だったので、今までやっていた曲とは違うから、最初に聞いたときにすごく新鮮でしたね。世界観もわかりやすいし。僕たちもどうなるかわからないユニットだったので、この一曲で世界観が想像できたのが嬉しかったですね。
佐々木:この曲って、前奏も後奏もすごく長いんですよ。こんなに唄ってない部分が長い曲をもらったのが初めてだったんです。こんなにダンスの尺が長い曲がまさか来るとは思ってなかったのでちょっとビックリしたのもあったけど、こういうのをやってみたかったので嬉しかったですね。
――「心拍数♯0822」は、ニコニコ動画内でヒットしている曲のカバーなんですよね。
佐々木:みんなが知っている曲だから、入りやすくてすごくいい曲だと思うんですけど、色んな人が唄っているので、プレッシャーはありますよね。他の人たちに負けないように頑張らなきゃならないなって。僕自身もニコ生に出演させていただいたり、番組も持っているので、ニコ動のファンも僕のファンの中には多いので、「この曲を唄ってくれて嬉しいです」っていう意見もありましたね。実は僕もこういうバラード、唄ってみたかったんですよ。女声のキーじゃないですか。それを1オクターヴ下げて唄うのが好きなんです。今回、これでやっと自分の低い声を聞かせることができて嬉しかったです。
二階堂:この曲って、日常的で温かい曲じゃないですか。意外とビジュアル系ではこういう現実的な曲ってやったことがなかったんですよ。だから、こういう朗らかな世界観を作って行くのが難しかったんですね。悩んだし、相談したし、かなり戦いました。究極のラブソングっていう感じですよね。この曲を唄ったおかげで、素の自分の声にもう一度向き合うことができたなぁって思いました。
▲「Virtual Love」【Type-C】
二階堂:そうですね。リズムとかも。揺紗くんは、最近、ぜんぜん会ってないですけど、お互いにコピーバンドをやっていた時代に会ったことがあるんです。僕のバンド仲間が揺紗くんと同じ学校で。揺紗くんが覚えてくれているかわかんないけど、そういう昔の知り合いに曲を書いてもらって、めっちゃ嬉しいんですよね。こういう形で、同じバンドマンから曲をもらうってすごく新鮮なんですよ。プロデューサーからとか、そういうのではなく。デモをもらったときはドキドキしましたね。THE KIDDIEの曲って感じで。
――その曲を三人で色づけすると、また新たなものになりましたね。
二階堂:うん。「Virtual Love」「心拍数♯0822」「Egoistic Angel」とか色んな曲を経験して、僕が持っていたビジュアル感っていうよりは、経験を通して唄えたので、唄い方やクセの付け方とかは今までの自分とは変わって、新しいものが出たなぁと思います。
佐々木:この曲は、最初から隼人くんがメインの曲っていうことは知っていたので、ビジュアル系のクセの強い感じでいいよってプロデューサーに言われたんですよ。デモはVomos(プロデューサー)さんの楽譜に忠実な歌が入った音源と、THE KIDDIEの揺紗さんのクセの強い歌の入ったものと、二種類いただいたんです。両方聴いて、両方から受けたものをチョイスしながら、隼人くんのサポートをするような歌を唄おうとレコーディングに臨みました。
――こういうリズム感の曲って、韓国にはあまりないけど、ミンウくんはどうでしたか?
二階堂:ノリノリでしたよ。レコーディングブースから出て来ても「♪何倍も何倍も熱い」って唄ってましたよ(笑)。
――いろんな形で三人の個性が出て来る楽曲たちですね。存在としても異色の三人組ですけど、野望を聞かせてもらえますか?
佐々木:絶対に、今までにないことをしたいというのはありますね。統一性があるユニットではなく、それぞれの個性が光るような。まったく違う魅力ではあるんですけど、そのどこかが繋がっているような。そんな化学反応をさせたユニットにしたいですね。
二階堂:J-POPとかK-POPとかビジュアル系とか、そういう枠組みを越えて、日本だけじゃなくて、アジアを目指すというのが最初からテーマになっているんで、それを体現できるようにパワーを持ってやっていきたいですね。
■ミンウ単独インタビュー
──3Peace☆Loversへの加入が決定して、最初に思ったことは?
ミンウ:日本でK-POPを代表するメンバーとしてユニット活動できるのは、ものすごく嬉しくて胸がときめきましたが、文化や言語が違う日本での活動ということで、ちょっと不安にもなりました。でも、ZE:Aのメンバーや多くのファンの方々が応援のメッセ-ジを書いてくれたんです。それで勇気を持ち、言葉の壁はありますが、それを超えるいい音楽で恩返ししようと思いました。
──いちばん不安に思ったことは?
ミンウ:やはり言葉の壁で、意思疎通がちゃんとできるかということでしたね。グループでの活動なので、他の二人のメンバーとどうやって行けばいいか、文化も違う二人のメンバーとどのようにすれば親しくなれるのか悩みました。でも、ヒデくん(佐々木喜英)とハヤトくん(二階堂隼人)はとても優しくて、今は不安に思わないし楽しいです。
──佐々木くん、二階堂くんの第一印象と、二人を知った今の二人の印象を教えてください。
ミンウ:ヒデくんは人気俳優でカッコよく、第一印象から人気アイドルだという感じがしました。ハヤトくんもヴィジュアル系のROCKバンドの出身で、初めて会った時に目を引くルックスでした。二人ともとっても親切に接してくれて、僕もすぐに打ち解けて仲良くなれました。
──3Peace☆Loversでのミンウくんの役割は?
ミンウ:ハヤトくんは一番上のお兄さんのような役割、ヒデくんは整理をしてくれる役割ですね。僕は一番年下なので、二人のメンバーに可愛がってもらうことかな? そのおかげで、自然に活発な雰囲気を作れるようになりました。
──タイトル曲「Virtual Love」を唄ってみた感想は?
ミンウ:電子音のメロディーがとてもパワフルだと思いました。最初に歌を聴いたときは、清々しくてとてもカッコよかったです。歌ってみたら、体の中から力が湧き上がるようになり、3Peace☆Loversのファンにも強力なエネルギーを伝えられると思いました。
──「Egoistic Angel」を唄ってみた感想は?
ミンウ:瞬間的に夢の中に入っていく感じがして。中毒性が非常に強い曲になっています。
──3Peace☆Loversの一員としてのミンウくんの野望は?
ミンウ:3Peace☆Loversは僕にとって非常に重要な経験になると思います。韓国ではなく、日本でZE:Aのメンバーと一緒じゃなく、新しい人たちとユニットを結成して歌手としてデビューするということ自体が、僕にとっては非常に大きな挑戦でした。日本で成功できたら良いし、さらに全世界的に有名なグループになりたい。今回のユニット活動を通じて、ZE:Aのミンウであり3Peace☆Loversのミンウとして、韓国・日本を代表するPOPミュージシャンとして、よい音楽を世に広く届けたいと思います。国とかジャンルとか関係なくいい音!いい音楽その物を伝えたいと思います。
取材・文●大橋美貴子
「Virtual Love」【Type-A】
HMCH-1063 / \1,680 (tax in)
1. Virtual Love (Original Version)
2. Virtual Love (MV Edit)
3. Egoistic Angel
4. 心拍数#0822 (Ver.01)
5. Virtual Love (Instrumental)
6. Egoistic Angel (Instrumental)
付属DVD:Virtual Love MV + メイキング映像A
「Virtual Love」【Type-B】
HMCH-1064 / \1,680 (tax in)
1. Virtual Love (Original Version)
2. Virtual Love (MV Edit)
3. Egoistic Angel
4. ARCADIA (※THE KIDDIE提供曲)
5. Virtual Love (Instrumental)
6. Egoistic Angel (Instrumental)
付属DVD:Virtual Love MV + メイキング映像B
「Virtual Love」【Type-C】
HMCH-1065 / \1,680 (tax in)
1. Virtual Love (Original Version)
2. Virtual Love (MV Edit)
3. Egoistic Angel
4. 心拍数#0822 (Ver.02)
5. Virtual Love (Instrumental)
6. Egoistic Angel (Instrumental)
付属DVD:Virtual Love MV + メイキング映像C
<インストアイベント>6月29日(金) 12:30~ HMVららぽーと豊洲
6月29日(金) 15:30~ 新星堂本社地下ホール
6月29日(金) 19:00~ HMV大宮ロフト
6月30日(土) 12:00~ 大阪ZEALLINK BIG STEP店
6月30日(土) 14:30~ 日本橋ジャングル(アニメイト関西店舗イベント)
6月30日(土) 17:00~ タワーレコードNU茶屋町店
7月1日(日) 13:00~ タワーレコード新宿店 (配券終了)
7月1日(日) 14:45~ ライカエジソン ラフォーレ原宿店 (配券終了)
7月1日(日) 17:15~ タワーレコード渋谷店
7月1日(日) 19:00~ アニメイト新宿店
<BREAK OUT 2012祭>
8月31日(金)ZEPP TOKYO
出演:OLDCODEX、vistlip、√5、3Peace☆Lovers
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