ティム・マッグロウ、BIG MACHINEレーベルと契約を結ぶ
音楽の街ナッシュヴィルでは、様々な場所でレコード契約が成立している。ある時は役員室で、そしてある時は弁護士の事務所で、さらにはダウンタウンの洗練された“PALM RESTAURANT”で契約が交わされることもある。しかしティム・マッグロウとBIG MACHINEレーベルのスコット・ボーチェッタの場合、ちょっと意外な場所でレコード契約が成立したという。
5/21(月)の朝、マッグロウとのレーベル契約成立をアナウンスしたボーチェッタによると、契約がまとまった場所はなんとナッシュヴルにあるグレイハウンド・バスの駅だったそうで、そこに至る経緯をマッグロウはリポーターたちに次のように話している。
「僕は23年前、グレイハウンド・バスでナッシュヴルにやって来た。その日というのは、ちょうどキース・ウィットレーが他界した日だったこともあり、僕にとっては忘れられない日になった。だから今回BIG MACHINEと契約することになった時、ディールを交わす場所としてこれ以上に相応しい場所が思い浮かばなかったんだ。そんなわけで5/9、僕はナッシュヴィルのグレイハウンド・バスの駅でスコット(・ボーチェッタ)と会うことにした。その瞬間、僕はこれからの将来にどんなことが自分を待ち受けているか想像し、とてもエキサイティングな気持ちで一杯になったよ」。
そしてすでに同レーベルからの初作品の準備を着々と進めているマッグロウは、「今は波に乗っている感じで、新しい音楽をファンに聴いてもらうのが待ち遠しくてたまらないね。このナッシュヴルでこんなに長く活動している古参でも、新たなレーベル契約を結べるなんてスゴイことだよ」と冗談っぽく語っている。
また今回の契約によって、マッグロウはボーチェッタの家族とも“再会”を果たした。その家族とはスコットの父マイクで、彼はマッグロウが20年以上前にCURBレーベルと契約を結んだ際のレーベル側の担当者だったのだ。その契約後、マッグロウは1994年の『インディアン・アウトロー』を皮切りに全米だけで4,000万枚のレコードを売り上げ、全米シングル・チャートのTOP 10圏内に43曲も送り込むスーパースターとなったのである。
しかし今回の新レーベル移籍にあたって、マッグロウは「我々はスタート地点に立ったばかりだ。これまでの経験よりも、遥かに多くの出来事が今後の僕を待ち受けていると思う。この先20年、どんなことが起こるか楽しみだよ」と心機一転のコメントをしている。
◆ニュース提供:ビルボード
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