メン・アット・ワーク、グレッグ・ハムが遺体で発見される
オーストラリアを象徴するバンド、メン・アット・ワークのグレッグ・ハムが、4/19(木)にメルボルンの自宅で遺体で発見された。
ヴィクトリア州警察によると、遺体は発見された家の58歳の住人であることは確認できたが、名前の照合は未だ正式に取れてはいないとのことだ。しかしハムは58歳であり、近所の住人によると彼がこの家に1人暮らしだったという事実を裏づける証言がある。
警察の話では、ハムと親しい友人の2人が最近連絡が取れないことを不審に思って自宅を訪れ、そこで死亡しているハムが見つかったそうだ。しかし死因についてや事件性がないかどうかなどを含めて、まだ説明できない部分も多々残されているため、警察は詳細なことは公表できないとしている。しかし『The Australian』や『The Sydney Morning Herald』といった地元紙は、ハムの死をすでに大きく報じている。
ハムといえば、1980年代にメン・アット・ワークが放った大ヒット曲「ダウン・アンダー」のフルート演奏が最もよく知られているが、ここ数年はあの曲のキャッチーなリフについて、子供たちがキャンプ・ファイアーで歌う曲「Kookaburra Sits in the Old Gum Tree」(原題)から盗用したものだとして裁判となっていた。そして2010年にはメロディーを盗んだという判決が下り、それまでに手にした印税の一部を返還するよう命じられている。
ハムはのちに、この裁判によってかなりの苦痛を受けたと語っており、メルボルンの地元紙『The Age』のインタビューの中で「この裁判によって、僕の曲の多くは破滅に追い込まれた。これからは『ダウン・アンダー』のことは誰もが“盗作”として色眼鏡で見るだろうし、僕はそれがたまらなくイヤだ。そんな風に人々から見られることについて、僕は本当に落胆している」とコメントしていた。
◆ニュース提供:ビルボード
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