ゴメス、見つけ出された歌のコンピで15周年を祝う
ゴメスは今年、倉庫をひっくり返して「捨てられた歌と失われた子供たち」のコレクションを作ることでバンドの15周年を祝う予定だ。
グループのイアン・ボールは『シャタード・バイ・エキスパーツ』という作品について説明する。「基本的にはアーカイブ・レコーディング集……僕の実家でテープの箱を見つけたんだ。それをコンピューターに入れて何ができるか調べているところ。まったくエキセントリックでクレイジーなアルバムになるだろうけど、みんなすごく気に入るんじゃないかな」
ゴメスは「約50ぐらいのもの」をハードディスクに入れて、作業を始めている。「ゴメス結成前から最後のアルバムまで、すべての時期のものが入っている。レコーディング技術の変化とか僕たちの声が深く変わっていくのとか、いろいろな違いを聞くのは面白いよ」。バンドは現在の北米ツアー中にマテリアルをチェックしているが、これをそのまま出すか、何らかの形に変えていくかはまだ決まっていないという。
「手を入れるにしても絶対に慎重にやりたいんだ。だけど、質を上げないとね。曲のラフ・ミックスが多いから、ちょっと手を加えるかもしれない」
ボールによると15周年を祝う計画は他には特にないそうだ。現在バンドは前作『ホワットエヴァーズ・オン・ユア・マインド』をプロモートするツアー中で、3月の20日まで北米を回り、4/27にはニューオリンズ・ジャズ&ヘリテージ・フェスティバルに出演する。発表になっていないもののヨーロッパやオーストラリアでの公演もあるという。
15歳になったゴメスだが、ボールによると「以前にプレイした場所に行って、まわりを見回してもなんにも覚えていないことがよくあるんだ」。
「以前は何か覚えてるヤツがいたけど、もう誰もなんにも覚えてないってところまで来ちゃったよ!」。趣味としてスタートしたゴメスだが「もし仕事としてやっていなくても僕たちはいずれにしろ音楽を作っていたはずさ。長く続いているのは僕たちの血と汗と涙の結晶だから。続けてるから続いてるんだ。同世代のバンドはもうほとんど残っていないのに自分たちはまだこうしてちゃんとやってるんだからすごくクールだよ。誇りに思っている」
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