吉川友が超満員のファンも驚愕の初単独ライヴ。「吉川友は、愛と勇気と希望と、そして『何か』を届けていく」

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終盤には、「通しリハーサルで着てみたらピチピチ。私、この1年で体がずいぶん成長しました」というデビュー時の衣装を身にまとって、吉川友の記念すべきデビュー曲「きっかけはYOU!」などを披露。さらにライヴ終了後、鳴り止まない“きっかコール”を受けて、再度「こんな私でよかったら」を初期ダンスver.でパフォーマンス。吉川友の歌声と指の先まで嬉しそうな姿、そしてそれに応える、きっかを愛するオーディエンスたちの大歓声と満足気な顔に包まれて、吉川友の初単独ライヴ<きっかフェス>は、途中ダンサーを従えての全14曲で幕を下ろした。

ところで、ライヴの途中には、吉川友の今日からデビューまでを映像で振り返っていく「プレイバックきっか」のコーナーが挟み込まれていた。これまでリリースされた3枚のシングルに1枚のアルバム、そして映画にイベントにキャンペーンと、そのひとつひとつ、あの頃のきっかが映像で映し出されるたびに懐かしい気持ちを覚えたかもしれない。しかしよく考えると、彼女はメジャーデビューしてまだ10ヶ月しか経っていない。デビュー前からイベントなどは行なわれたが、それでも1年程度。つまり彼女は1年間にこれだけの濃厚な時間、超多忙な日々を送り、その合間合間に様々な練習、リハーサルを重ねてきた。そしてそんな積み重ねの結果、この日の<きっかフェス>のステージに立っている。

ステージ上では、彼女の履いていたブーツが壊れた。そんな確実にハプニングを引き寄せるいつものきっかに笑いが起こり、そして本人はライヴ翌日のメルマガに「吉川友 体の重みで? 靴破壊」と一句詠んでいたりしたが、これも同じ。イベントやキャンペーン、番組出演など各所にて全力を尽くしてきたきっか。そんな彼女とともにあった衣装、中でも衝撃を一番に受けるであろうブーツが、初の単独ライヴのステージ上で、とうとう壊れてしまった。しかしその壊れたブーツこそ、吉川友がこれまで全力で、懸命に頑張ってきたことの証なのだ。

映像の中の吉川友。<きっかフェス>のステージに立つ吉川友。そんな、いつもの吉川友の裏側にあったもの。大成功だった初単独ライヴは、同時にそんなことを感じさせる公演でもあった。

「やっぱりみなさん、何か欲しいって言うじゃないですか。チョコとかそういうのじゃないんですよ。そう、愛です。吉川友はこれから、愛と勇気と希望と、そして『何か』を届けて、日々、みなさんと一緒に、ビックスターになるために登りつめていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。」

ハロプロエッグとしての4年間と、ソロデビューしてからの活動期間で鍛え上げた、安定した歌唱力とダンススキル。そしてフォトジェニックなヴィジュアル。さらにライヴでも遺憾なく発揮されていた、空気を一瞬にして変えてしまうほどの飛び抜けた表現力(彼女の映画や舞台出演は、まさにその表現力と演技力を評価されてのことだろう)。それでいて、あの自由奔放(というよりテキトー)なキャラクター。

吉川友というエンターテインメントは確かにまだ未完だ。しかし、未完であるがゆえに、これから彼女がどんな『何か』を見せてくれるのか。未来を思い浮かべると、思わず胸が躍る。そう、吉川友の可能性は、計り知れないのだ。

さて最後に、記者はライヴ終了直後の吉川友をステージ裏でつかまえることができた。そこで<きっかフェス>の感想が訊けたので、ライヴの興奮と感動が冷め切らない状態での彼女のコメントを紹介しよう。

  ◆  ◆  ◆

── まさに今、ライヴを終えたばかりですが、感想を一言お願いします。

吉川友:
そうだなぁ……柿の葉寿司~。(※)

── はい。ありがとうございました。

  ◆  ◆  ◆

吉川友の可能性は、やはり計り知れない。

なお、彼女は今後、2月29日から紀伊國屋ホールにて上演される舞台『レシピエント』(出演:佐藤江梨子、加藤和樹 ほか)に、そして6月2日からは新国立劇場 小劇場にて上演される舞台『カワイクなくちゃいけないリユウ』(出演:村井良大、植原卓也、吉川友、村川絵梨)に出演する。

text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
※……「スタッフと多くのファンの支えがあり、ライヴを大成功させることができたので、今夜は柿の葉寿司でも食べて、その余韻に酔いしれたい。」という意味ではないか、と記者は勝手に解釈した。



◆吉川友オフィシャルサイト
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