ロス・ロンリ―・ボーイズ、初来日公演で「バンザァーイっ!」
2月8日(水)、超満員の渋谷クアトロで、ロス・ロンリー・ボーイズの初来日公演が行われた。まさに「ロックパンゴ(ロックパーティー)」とでもいうべき、スティーヴィー・レイ・ヴォーンやサンタナのDNAを受け継ぎ、新世代のブルース・ロックを高らかに歌い上げる3兄弟バンドの、素晴らしきパフォーマンスだ。ポール・マッカートニーが絶賛し、ザ・ローリング・ストーンズがオープニング・アクトに抜擢したほど強力なライヴを見せつける彼らの様子をお届けしよう。
◆ロス・ロンリー・ボーイズ画像
以下、ソニー・ミュージック担当者の熱のこもったライヴ・レポートだ。
◆ ◆ ◆
初来日ということで僕自身も生で観るのは初めて。“最高のライヴ・バンド”というのは海外の状況でわかってはいたけど、初めて観て、なんで彼らがここまで支持されるのかがわかる抜群に凄くて、シビれるライヴだった。スティーヴィー・レイ・ヴォーンの魂を今蘇らせてくれたとでもいうか、ナチュラルでファンキーで。いや~ギターの音色・トーンがも~たまらん、たぶん日本中のギターファンが絶対好きな音。そして、なんといっても3兄弟全員が歌えて、抜群のハーモニー。それがこのバンドの最大の魅力ってのがよーくわかりました。
この日はWOWOWの生中継だったこともあり、開演前からボーイズの皆さんも気合入りまくり(昨夜も2時半までミーティングしてたらしい)。一寸の隙もないくらいクアトロは超満員。男率9割。目の肥えたシビアなロック・ファンが集まってくれた気がする。開演前はBGMでビートルズなどが流れる中、いい雰囲気に。
10分押しで19:40スタート。オープニングからベースのジョジョが「こんばんは、トーキョー~!日本に来れてうれしい。みんなアイシテマス。僕たちはロス・ロンリー・ボーイズです。みんなサイコー!」って、すべて日本語で挨拶(よく頑張った!)。
1曲目はジャムセッション的な「Man to Beat」(アルバム未収録)で幕開け。メンバー紹介を入れ込みながら、ファンキーなリフを奏でて会場中を温める。マイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」やクリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ」のフレーズなども入れ込み、ヘンリーが「バンザーイ!」と日本語で煽ると早くも会場中のテンションは最高潮!
前半は新作『ロックパンゴ』からの曲を中心に熱いライヴを繰り広げる。その中でも「Fly Away」は当初セットリストには入ってなかったけど、日本のファンのためにってことで入れてくれた曲です(アコースティック・ギター・メインの曲なので向こうでやるセットリストには入れてないそう)。そして、日本盤『ROCKPANGO』のボーナストラックにも入っているザ・ビートルズのファンキーなカヴァー「She Came In Through The Bathroom Window」。これもまた日本のためにセットリストに追加してくれた曲です。
そして、さらに日本のためにスペシャルな曲をやってくれたのが「Smile」。新作『ロックパンゴ』に入っているメロディアスなバラードで、とってもイイ曲。でも、この曲これまでライヴで「一度も」やったことがなかった曲なんだそう!日本が地震で大変な状況だったのをとっても心配してくれてて、だったらこの曲をやろうと言ってくれて。なんとリハで初めて合わせて、そのまま本番へ。
この曲の前にギターのヘンリーがコメント「日本の皆さんが地震や津波など、大変な出来事に見舞われたのを知っています。僕たちはあなたたちのことを思っています。大変な時だと思うけど、笑顔を忘れないでという気持ちこめて日本の皆さんのためにこの曲を捧げます」。日本のために心を込めて、初めてライヴでやるのに一生懸命演奏してくれて…曲が終わると「いつでも笑顔で!」と言って、会場中が大拍手。
続くスペンサー・デイヴィス・グループのカヴァー「I'm A Man」ではヘンリーのギターをベースのジョジョが後ろからかぶさって、一本のギターを2人で弾く“ニ人羽織”のパフォーマンスも。
本編最後はグラミー受賞「HEAVEN」。会場の皆さんもサビの部分を一緒に歌って大盛り上がりの中終了。後で聴いたら言葉も違う日本の皆さんが歌ってくれたことにメンバー全員本当にびっくりしつつ、とっても感動してました。
そして、アンコールで再びステージへ。ドラムのリンゴが「今日は楽しんでくれたかな?もう一曲ききたかったら万歳っていってー!オラレー!(スペイン語で万歳の意味)」と叫ぶと、日本のファンの皆さん全員が「バンザーイ」と両手を振り上げる。ボーイズ達も嬉しそう。
アンコールの曲は「ROCKPANGO」。ずっと後ろで髪を束ねてたヘンリーがバサッと髪を降ろして登場。この曲は新作の中でも一番スティーヴィー・レイ・ヴォーンやジミ・ヘンドリックスの匂いを感じるカッコイイ曲ですが、ヘンリーがジミ・ヘンばりのギターを背中で弾くパフォーマンスも!インタビューで「魂を込めて日本のファンの前で最高ののライヴを見せるよ」と言ってくれてましたが、2時間弱、本当にゾクゾクするような「本物のライヴ」を見せつけてくれました!
写真とか見るとイカツイ、コワモテの感じではありますが、本当に優しくて、陽気で、最高な奴ら。ヘンリー(G)、ジョジョ(B)、リンゴ(Drs)のガルザ3兄弟はびっくりするくらいの仲良し。道中の車の中ではずっとしゃべりっぱなしで歌いっぱなし!とにかく日本のファンと親密になりたいと、来日してからずっと日本語の勉強しまくり。積極的にこれは日本語でなんて言うの?とスタッフに質問しまくって、特には変な日本語がなぜか刺さったみたいで、「上履き」や「水くださーい」とかを連呼し、しまいには歌にしてハモっちゃうくらい。「アリガト」「サイコー」「日本一番」「ゴメン」「アツイ~」とかたくさんの日本語をステージでも連発してくれました。一番のお気に入りは「バンザ~イ」だったみたい。その気持ち、ライヴで充分伝わってきましたよね!
こんなに親近感の湧く方々ホント珍しい。素晴らしきボーイズ達、日本に来てくれてありがとう!また、すぐ日本に戻ってきて素晴らしいライヴを見せてね!
<LOS LONELY BOYS @ 渋谷クアトロ 2012/2/7>
・Man to Beat アルバム未収録(ジャム)
・American Idle 『ROCKPANGO』
・Fly Away 『ROCKPANGO』
・Love In My Veins 『ROCKPANGO』
・Staying With Me 『FORGIVRN』
・Heart Don't Tell A Lie 『FORGIVRN』
・She Came In Through The Bathroom Window『ROCKPANGO』
・Road To Nowhere 『ROCKPANGO』
・Oye Mamacita 『SACRED』
・Roses 『SACRED』
・16 Monkeys 『ROCKPANGO』
・Nobody Else 『LOS LONELY BOYS』
・Crazy Dream 『LOS LONELY BOYS』
・Smile 『ROCKPANGO』
・I'm A Man 『FORGIVRN』
・Heaven 『LOS LONELY BOYS』
『ロックパンゴ』
SICP-3372 ¥2520
※日本のみのボーナストラック7曲収録
◆ロス・ロンリー・ボーイズ・オフィシャルサイト
◆ロス・ロンリー・ボーイズ画像
以下、ソニー・ミュージック担当者の熱のこもったライヴ・レポートだ。
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初来日ということで僕自身も生で観るのは初めて。“最高のライヴ・バンド”というのは海外の状況でわかってはいたけど、初めて観て、なんで彼らがここまで支持されるのかがわかる抜群に凄くて、シビれるライヴだった。スティーヴィー・レイ・ヴォーンの魂を今蘇らせてくれたとでもいうか、ナチュラルでファンキーで。いや~ギターの音色・トーンがも~たまらん、たぶん日本中のギターファンが絶対好きな音。そして、なんといっても3兄弟全員が歌えて、抜群のハーモニー。それがこのバンドの最大の魅力ってのがよーくわかりました。
この日はWOWOWの生中継だったこともあり、開演前からボーイズの皆さんも気合入りまくり(昨夜も2時半までミーティングしてたらしい)。一寸の隙もないくらいクアトロは超満員。男率9割。目の肥えたシビアなロック・ファンが集まってくれた気がする。開演前はBGMでビートルズなどが流れる中、いい雰囲気に。
10分押しで19:40スタート。オープニングからベースのジョジョが「こんばんは、トーキョー~!日本に来れてうれしい。みんなアイシテマス。僕たちはロス・ロンリー・ボーイズです。みんなサイコー!」って、すべて日本語で挨拶(よく頑張った!)。
1曲目はジャムセッション的な「Man to Beat」(アルバム未収録)で幕開け。メンバー紹介を入れ込みながら、ファンキーなリフを奏でて会場中を温める。マイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」やクリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ」のフレーズなども入れ込み、ヘンリーが「バンザーイ!」と日本語で煽ると早くも会場中のテンションは最高潮!
前半は新作『ロックパンゴ』からの曲を中心に熱いライヴを繰り広げる。その中でも「Fly Away」は当初セットリストには入ってなかったけど、日本のファンのためにってことで入れてくれた曲です(アコースティック・ギター・メインの曲なので向こうでやるセットリストには入れてないそう)。そして、日本盤『ROCKPANGO』のボーナストラックにも入っているザ・ビートルズのファンキーなカヴァー「She Came In Through The Bathroom Window」。これもまた日本のためにセットリストに追加してくれた曲です。
そして、さらに日本のためにスペシャルな曲をやってくれたのが「Smile」。新作『ロックパンゴ』に入っているメロディアスなバラードで、とってもイイ曲。でも、この曲これまでライヴで「一度も」やったことがなかった曲なんだそう!日本が地震で大変な状況だったのをとっても心配してくれてて、だったらこの曲をやろうと言ってくれて。なんとリハで初めて合わせて、そのまま本番へ。
この曲の前にギターのヘンリーがコメント「日本の皆さんが地震や津波など、大変な出来事に見舞われたのを知っています。僕たちはあなたたちのことを思っています。大変な時だと思うけど、笑顔を忘れないでという気持ちこめて日本の皆さんのためにこの曲を捧げます」。日本のために心を込めて、初めてライヴでやるのに一生懸命演奏してくれて…曲が終わると「いつでも笑顔で!」と言って、会場中が大拍手。
続くスペンサー・デイヴィス・グループのカヴァー「I'm A Man」ではヘンリーのギターをベースのジョジョが後ろからかぶさって、一本のギターを2人で弾く“ニ人羽織”のパフォーマンスも。
本編最後はグラミー受賞「HEAVEN」。会場の皆さんもサビの部分を一緒に歌って大盛り上がりの中終了。後で聴いたら言葉も違う日本の皆さんが歌ってくれたことにメンバー全員本当にびっくりしつつ、とっても感動してました。
そして、アンコールで再びステージへ。ドラムのリンゴが「今日は楽しんでくれたかな?もう一曲ききたかったら万歳っていってー!オラレー!(スペイン語で万歳の意味)」と叫ぶと、日本のファンの皆さん全員が「バンザーイ」と両手を振り上げる。ボーイズ達も嬉しそう。
アンコールの曲は「ROCKPANGO」。ずっと後ろで髪を束ねてたヘンリーがバサッと髪を降ろして登場。この曲は新作の中でも一番スティーヴィー・レイ・ヴォーンやジミ・ヘンドリックスの匂いを感じるカッコイイ曲ですが、ヘンリーがジミ・ヘンばりのギターを背中で弾くパフォーマンスも!インタビューで「魂を込めて日本のファンの前で最高ののライヴを見せるよ」と言ってくれてましたが、2時間弱、本当にゾクゾクするような「本物のライヴ」を見せつけてくれました!
写真とか見るとイカツイ、コワモテの感じではありますが、本当に優しくて、陽気で、最高な奴ら。ヘンリー(G)、ジョジョ(B)、リンゴ(Drs)のガルザ3兄弟はびっくりするくらいの仲良し。道中の車の中ではずっとしゃべりっぱなしで歌いっぱなし!とにかく日本のファンと親密になりたいと、来日してからずっと日本語の勉強しまくり。積極的にこれは日本語でなんて言うの?とスタッフに質問しまくって、特には変な日本語がなぜか刺さったみたいで、「上履き」や「水くださーい」とかを連呼し、しまいには歌にしてハモっちゃうくらい。「アリガト」「サイコー」「日本一番」「ゴメン」「アツイ~」とかたくさんの日本語をステージでも連発してくれました。一番のお気に入りは「バンザ~イ」だったみたい。その気持ち、ライヴで充分伝わってきましたよね!
こんなに親近感の湧く方々ホント珍しい。素晴らしきボーイズ達、日本に来てくれてありがとう!また、すぐ日本に戻ってきて素晴らしいライヴを見せてね!
<LOS LONELY BOYS @ 渋谷クアトロ 2012/2/7>
・Man to Beat アルバム未収録(ジャム)
・American Idle 『ROCKPANGO』
・Fly Away 『ROCKPANGO』
・Love In My Veins 『ROCKPANGO』
・Staying With Me 『FORGIVRN』
・Heart Don't Tell A Lie 『FORGIVRN』
・She Came In Through The Bathroom Window『ROCKPANGO』
・Road To Nowhere 『ROCKPANGO』
・Oye Mamacita 『SACRED』
・Roses 『SACRED』
・16 Monkeys 『ROCKPANGO』
・Nobody Else 『LOS LONELY BOYS』
・Crazy Dream 『LOS LONELY BOYS』
・Smile 『ROCKPANGO』
・I'm A Man 『FORGIVRN』
・Heaven 『LOS LONELY BOYS』
『ロックパンゴ』
SICP-3372 ¥2520
※日本のみのボーナストラック7曲収録
◆ロス・ロンリー・ボーイズ・オフィシャルサイト
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