Line 6がライブ向けタッチスクリーンのビジュアル・ミキシング環境を発表、スマート・ミキサー「StageScape M20d」

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Line 6はアメリカのアナハイムで開催されたウィンターNAMM 2012において、ライブ・サウンド向けの初めてのスマート・ミキサー「StageScape M20d」を発表した。

「StageScape M20d」は、タッチスクリーン・ビジュアル・ミキシング環境を搭載したミキサー。膨大なDSPパワーにより、全チャンネル上でマルチバンド・フィードバック・サプレッションを含む、包括的でプロフェッショナルなオーディオ・プロセッシングを実現。ミキシングだけでなく、マルチチャンネル・レコーディング、1台または複数台のiPadによるリモート・コントロールも可能としている。

最大の特徴はやはりタッチスクリーン・ビジュアル・ミキシングと名付けられたユーザーインターフェイスだろう。タッチスクリーンには、ノブやフェーダーが並ぶ代わりに、各演奏者や入力を示すアイコンがステージ上に表示される。ここで目の前のステージ同様にミックス内の各要素にアクセスできるようになる。伝統的なミキサー・チャンネル・ストリップを、わかりやすいタッチスクリーン・コントロールで置き換えているというわけだ。色分けされたエンコーダーを使ったレベル・コントロールに素早くアクセス可能。演奏者アイコンをシングルタッチすれば簡単な調整から細かいエフェクトエディットまで、そのチャンネルに関連した全パラメータへアクセスできるようになっている。また、接続を検出してチャンネル・ゲインやEQ、エフェクター、ルーティングを自動的に設定するオートセンシング機能を装備したマイク&ライン入出力によって、セットアップを体系化。これにより、フルバンドでも素早くセットアップを行なって、短時間のうちにミックスの微調整にとりかかれるようになっている。

エフェクトは、フルパラメトリックEQやマルチバンド・コンプレッサー、フィードバック・サプレッションなど、プログレードのものを全チャンネルに搭載。さらにスタジオ品質のリバーブやディレイ、ボーカル・ダブラーで構成されたマスター・ステレオ・エフェクト・エンジン4基も装備する。

充実したレコーディング・オプションも魅力の1つ。24ビットのWAVファイルで、SDカードやUSBドライブあるいはコンピューターへのダイレクトなマルチチャンネル・レコーディングを提供する。ミュージシャンがリハーサルや、ライブアルバムを録音するためのマルチトラック・セッションも簡単にキャプチャーできるようになっている。

また、1台または複数台のiPadを使えば、ミュージシャンがあらゆる場所からミキサーをコントロール可能になるのも注目だ。

StageScape M20dはL6 LINKデジタル・ネットワーキング・プロトコルに対応するため、あらゆるスケールのPAシステムを簡単に設定、コントロール可能だ。StageScape M20dをL6 LINK対応のStageSourceスピーカーに接続すると、自動的にステレオ・シグナルとエフェクトをコンフィギュレーションし、各コンポーネントのレベルを設定したうえで、各スピーカーのパフォーマンスをメイン出力、モニター出力用にそれぞれ調整する。L6 LINK接続することで、StageScape M20dとStageSourceスピーカーが比類ないパワーと自由度を発揮するというわけだ。

その他おもな特徴は以下のとおり。

●入出力
・デジタル制御されたハイパフォーマンス・マイク/ライン×12(オートセンシング機能搭載)
・追加ライン入力×4(オートセンシング機能搭載)
・コンピューターやUSBドライブ、SDカードからのデジタル・ストリーミング入力×2
・MP3プレーヤーなどのサウンド・ソースを統合するステレオ・ライン入力
・バランスXLR端子によるモニター出力×4(オートセンシング機能搭載)
・バランスXLR端子によるメイン出力×4(オートセンシング機能搭載)
・L6 LINK対応スピーカー・システムを統合するL6 LINKマルチチャンネル・デジタル・ネットワーキング
●コントロール
・タッチスクリーン・ビジュアル・ミキシング環境
・別売りオプションのUSB WiFiアダプター経由で1台または複数台のiPadまたはiPad 2デバイスを使ったリモート・コントロール
●レコーディング
・コンピューターやUSBドライブ、SDカードへマルチチャンネル・レコーディング
・サウンド・チェック用に内部メモリーへクイック・キャプチャー・レコーディング
●プロセッシング
・32ビット浮動小数点による内部オーディオ・プロセッシング
・パラメトリックEQやダイナミックEQ、コンプレッサー、マルチバンド・コンプレッサー、ゲート、ディレイ、リミッターなどを提供する膨大なDSPパワー
・すべてのマイク入力にマルチバンド・フィードバック・サプレッション搭載
・リバーブ、ディレイ、ボーカル・ダブラーなどステレオ・マスター・エフェクト・エンジン×4
・I/Oセットアップ、シーン、チャンネル・プロセッシング・プリセットを制限なく作成

◆StageScape M20d 製品詳細ページ
◆Line 6
◆BARKS 楽器チャンネル
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