ViViD、バンド初の武道館公演で男泣き「次は東京ドームでライブします」と飛躍誓う
2011年1月にデビューした5人組ロックバンド「ViViD」が1月7日、バンドとして初の日本武道館公演を開いた。デビュー曲「『夢』~ムゲンノカナタ~」で幕を開けたライブは、割れんばかりの歓声に包まれ、会場が熱気で白く煙るほど。ボーカルのシンは「結成して最初に(ライブを)した渋谷O-WESTで、最後に(みんなで)ジャンプをしたとき、いつかこのジャンプを日本武道館でできるようにと言った。その夢が今日ここにいる全員のお陰でかないました。だからもう一つだけ、約束をしようと思う。ここにいる全員を連れて、いつか必ず東京ドームでライブをします」と集まった8000人に、さらなる飛躍を誓った。結成から3年、デビューから約1年で同地で公演を行うのは今世紀デビューしたロックバンドとして最速のこと。
◆ViViD画像
開演時間を10分過ぎたころ、静かに客電が落とされた。暗闇の中、ステージ後方のスクリーンに銀河の映像が広がっていく。浮かび上がった5つの惑星は、運命に引き寄せられるかのように中央に集結し、まばゆい光を放った。光に視界を奪われたと同時に、ドラムのKo-kiを筆頭にステージ左右にのびた花道の先から、真っ白な衣装に身を包んだメンバーが次々と姿を現した。最後にステージ上部からシンが登場すると、大きな拍手と悲鳴のような声が5人を包み込んだ。
ドラムの前に集結したシンら4人は、左手に持ったスティックを天に高くかざしたKo-kiのカウントを待つ。シンの「行くぞ、武道館」の声に客席はうねり、波はどんどん大きく広がって行った。「Re:Load」ではKo-kiのドラムが加速。息もできないほどのスピードに導かれるように客席も乱れて行った。
シンが「オレとお前たちとの大切な始まりの曲」と思いを込めたインディーズデビュー曲「Take-off」ではイントロではじけるような声が起こり、サビでは8000人が一斉にジャンプ。「BLUE」では「♪ゆらりゆらり」の歌詞に合わせるように客席がやわらかに揺れた。「Rem」「夏花」とゆったりとした曲が続いた中盤。空気を切り裂くようにKo-kiのドラムソロがスタート。赤、白、紫のスポットが光る中、約3分に渡り自らの限界に挑戦するかのようにドラムと向き合い聴衆を圧倒した。
アンコールでは11日に発売するシングル「message」を初披露。シンは「今日この状況を想像して歌詞を書きました。(武道館に立つまでに)怖さも、不安もあったけど、想像していたよりも何倍もいい景色。オレらはみんなを幸せにする。オレらもみんなのお陰で幸せになれている。ここにいる全員に心を込めて歌います」と感謝し、一人一人に思いを届けるよう、フロアを見渡しながら熱く歌い上げた。
零乃のつんざくようなギターが魅力の「AcrossTheBorder」で再び火が付いた会場は、「survive」でさらに熱が上昇。シンの「おい、聖域揺らそうぜ」の声に拳を上げ、「暴れるぞ」の声で頭を振り回し、「飛ぶぞ」の声に高く飛び上がり応える観客ら。乱れる客席をあおるかのように、ベースのイヴと、ギターの怜我がキスをする場面もあり、大盛り上がりになっていた。
シンは「ViViD初の日本武道館。次でラストです。(昨年)5月15日の日比谷野外音楽堂で今日のワンマンを発表してから、オレたちが本当に立てるのかなとか、自分たちの実力不足も実感してしていたし、メンバーの意見が食い違ってぎくしゃくしたときもあった」と思いを吐露。「でも今日、最高の日本武道館を迎えることができて本当にうれしいです」と頭を下げた。
Ko-kiは「オレたちが目指しているところはまだまだ先にある。(ここまで)本当につらかったし、でも今日みんなの顔を見てバンド楽しいなって思いました。素敵な景色をありがとう」。イヴは「こんなにたくさんの人が来てくれて本当にうれしいです。中学生のとき、JanneDaArcを(日本武道館で)観て感動して、バンドを始めた。人生の始まりの場所でライブができてうれしいです」。怜我は「ライブハウス武道館へようこそ!」と1986年にBOOWYが同地で初の単独公演を開いた際、ボーカルの氷室京介が放った名セリフであいさつ。「こうやってこの場所に立たせてもわって、心から感謝したい」と大粒の涙を流しながら思いを語っていた。
白いペンライトが揺れる中、“聖地”で最後に披露したのは「Dear」。シンの「一緒に歌ってください」という呼びかけに音がやみ、アカペラで歌うシンの声に合わせ、客席からも声が膨らみ会場はひとつに。演奏後は「今日オレたちの最初の夢がかないました。ありがとう」と何度も感謝していた。
約3時間のステージでは21曲を熱唱。ステージでは6月27日から東名阪で初のホールツアーを行うことも明かされた。
取材・文:西村綾乃
4th Single 「message」
2012年1月11日発売
初回生産限定盤A CD+DVD ESCL 3821-2 \1,890(tax in)
初回生産限定盤B CD+DVD ESCL 3823-4 \1,890(tax in)
スペシャルボーナストラック盤 CD ESCL 3825 \1,260(tax in)
『ViViD 日本武道館公演 DVD』
2012年4月18日(水)発売予定
<大切なアナタに伝えたい!in 品川ステラボール>
2012年1月14日(土)、15日(日)
@品川ステラボール(東京都港区高輪4-10-30)
※個別握手&サイン会、ViViD展(衣装展&スペシャルムービー上映)
※イベントにご参加いただくには、4thSingle「message」(初回生産限定盤A、初回生産限定盤B、スペシャルボーナストラック盤(初回仕様))に封入の参加券が必要。イベント詳細・参加方法は、ViViDオフィシャルサイトにて確認を。
※個別握手&サイン会は、希望のメンバーと握手&サインできます。
※全国各地にてViViD 4thSingle 「message」インストアイベントの開催も予定。
<ViViD TOUR 2012「Welcome to the ROCK★SHOW>
2012年6月27日 名古屋中京大学文化市民プルミエホール
2012年6月29日 大阪NHKホール
2012年 7月1日 東京国際フォーラム ホールA
※全席指定前売\4,725 / 当日\5,250 (税込):一般発売4/21(土)
[問]バックステージプロジェクト(03-5786-2400)
<ViViD結成記念日ファンクラブ限定ライブ>
ViViD COLORS PRESENTS結成3周年記念ライブ「リーダーは言った。勘違いすんな。変化じゃない、進化だ。」
2012年4月19日
@新宿BLAZE
◆ViViDオフィシャルサイト