エリック・チャーチ、ヒット・アルバムで音楽への信頼を取り戻す
カントリー・シンガーのエリック・チャーチも自分の3rdアルバム『チーフ』が7月第一週に145,000枚売れてビルボード200の1位になってビックリした人のひとりだった。2009年の前作『カロライナ』は第一週に31,000枚の売り上げで17位だったのだから、驚くべき向上だ。
エリック・チャーチ自身、知らせを聞いたとき自分の幸運が信じられなかったと認める。
「信じられない気分だった。少なくとも自分では予想してないことだったから。『チーフ』が特別なレコードだとはわかっていたし、いつかこのくらいの成功に到達できたら……とは思っていたけど、こんなふうに早く訪れるとは思っていなかった。驚いたし、感謝したよ。オレたちはここに到達するためにすごく頑張って仕事をし、自分たちのキャリアを違うやり方で打ち立てて来たんだ。ナンバーワン・ソングもラジオでかかる歌もなく、他のアーティストのようにラジオやテレビに出ることもなく、これほどの成功を収めたなんて、ほんとに例外的なことなんだよ。おかげで音楽に対する信念が戻ってきたよ」
「古臭いやり方でもまだ成功できるのかどうか確信が持てなかったんだ。でも、音楽を何より大事にして、正しいやり方でやっていれば、今でもたくさんのレコードを売ることができるんだ。新しいモデルなんか使う必要はないのさ」
「ラヴ・ユア・ラヴ・ザ・モスト」や「ホームボーイ」などのヒットが出ても『チーフ』の売り上げは衰えず、ローリング・ストーン誌やスピン誌、NPR誌などの年間ベスト・アルバムの一枚に選ばれた。
「幅広い雑誌で選ばれたことが驚きだよ。どれもカントリーのアルバムなんて登場しないような雑誌ばかりだからね。このアルバムの幅と深さのせいでいろんなジャンルをまたぐことができた。それってすごくクールだよ」
これはカントリーというジャンルにとっていいことだと思っている。「カントリー音楽は大好きだ。最高にクールなフォーマットだと思う。だからやっているのさ。アルバムがそういうリストにランクされたら、もっと多くの人たちにオレたちのやってることに注目してもらえる。すごく大事なことだと思うよ」
来年、チャーチは初のヘッドラインのコンサート・ツアーを行なう。「二面性があるんだ。ひとつは大きなショーをこなしながらオーディエンスとのつながりを保つこと。もうひとつは何よりも文化や環境を大切にしていくこと」
「オレたちはバーやクラブから叩き上げてきた。去年はまだクラブでやってたんだからね。この1~1年半は嵐のようだったよ。お金を払って見に来てくれた人たちにそれだけの価値のあるものを見せなくちゃね」
◆ニュース提供:ビルボード
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