GLAYのHISASHIとTERUも飛び入り参加、元BY-SEXUAL/NAOのチャリティDJイベント第1弾仙台で開催

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今年(2011年)9月3日に、東日本大震災復興支援のためのチャリティ・ライヴとして、一夜限りの復活を果たしたBY-SEXUAL。そのメンバーであるNAOが11月23日(水・祝)、被災地である宮城県仙台市のライヴハウスRensaにて、<BY-SEXUAL NAO presents 『A´』in SENDAI>と題したチャリティDJイベントを開催した。

このイベントは、9月に行なったBY-SEXUALとしてのチャリティ・ライヴ<A>から、復興支援の次なるステップとして、このライヴの発起人であるNAOが企画したもの。イベント名<A´>は、BY-SEXUALのライヴが<A>であったことに起因し、このチャリティ・ライヴを今後発展させていこうという発起人NAOの決意が込められているそうだ。

「A」は、Answer(答え)、Alive(生きる)、Action(行動)、Aid(助ける)の頭文字であり、またアルファベットの最初の文字であることから“スタート”と意味づけ、これからの日本の復興、スタートを願う意味合いも込めて、今できることを<A>という一文字に集約したのだという。

そうして開催された<BY-SEXUAL NAO presents 『A´』in SENDAI>。深夜のイベントながらも当日の会場には約200人の観客が来場し、熱い一夜となった。

普段はライヴハウスとして数々のバンドやアーティストが立っているRensaのステージだが、この日はステージ上にDJブースを組み、NAOをはじめとしたDJ陣が次々に登場。出演DJは3部構成で、第1部にはNAO、roarのデザイナー濱中三朗、PUERTA DEL SOLのデザイナー平野智靖の3人がプレイ。

まずは開演と同時に、今回の企画者であるNAOが「今日は来てくれてありがとう。本来はBY-SEXUALのメンバー全員でこなくはいけないところ、俺ひとりでの参加でごめん。でも今日は豪華メンバーで盛り上げていくから最後まで楽しんでください!」と挨拶。その後、濱中と平野がデザイナー・コンビならではの洗練された選曲でフロアを温めた。

第2部には、日本を代表する世界的なDJ、田中知之(FPM)とカリスマ・スタイリストとして活躍する傍らDJの肩書きを持つ坂崎タケシ(StyleLAB.)が登場し、1曲目でDJ OZMAの楽曲を流してオーディエンスのハートを掴む。その後も本格的なDJパフォーマンスで終始会場を湧かせた。

第3部にはNAOが再び登場し、RISKのデザイナーであるヒゴヴィシャスと一緒にプレイ。さらには、当日まで極秘にされていたシークレット・ゲストとして、仙台サンプラザホールでのライヴを終えたばかりのGLAYのHISASHI(G)が会場に駆けつけた。出だしからCDを読み込まないトラブルが発生するも、HISASHIがようやくGLAYの「everKrack」をかけると、ステージ裏からなんとTERUが登場し、フロアのテンションはMAXに。普段からGLAYのスタイリングを担当する坂崎がTERUからマイクを奪うという珍場面などもあり、<A´>第一回目の夜は明け方近くまで盛り上がる盛況を博した。

また、当日会場で販売された「チャリTee」は完売となり、その収益は、毎月被災地で炊き出しを行なっている有志グループ「恵比寿支援隊」の炊き出し資金として全額使われる。11月23日の収益では、約600人分の炊き出しが可能となるとのこと。

今後チャリTeeは、RISK、ふくどころ村上園など、一部の協力店舗で通販される予定で、<A´>の収益は、被災地での炊き出し資金のほかに、震災孤児などの学費支援として「あしなが育英基金」に全額寄付される。今後の<A´>の活動については、決まり次第NAOのツイッターで発表される。

NAOは今後、長期にわたり、アーティストとして音楽を通じたチャリティ活動を行ないながら、様々な社会問題に取り組んでいくという。

◆NAOコメント(原文まま)
「BY-SEXUAL NAO presents 『A´』in SENDAI」後、先だって行われたBY-SEXUALの東日本大震災復興チャリティLIVE『A 』のチャリTee製作をお願いした、石巻の『クリームユナイテッド』の松川代表に使い捨てカイロ500個を個人的に寄付しに行きました。松川氏も津波によって会社を失い、現在も仮設住宅に暮らながら、ウエットスーツ&ドライスーツの会社MOBBY’S(株式会社モビーディック)の一角を借りて様々な製作活動を行っています。「いつまでもクヨクヨしていてはいけない。沢山の方々から支援をしていただいた。今度は自分らが自立して復興に力を入れないと!」と、前向きに話してくださいました。
なお、MOBBY’Sは、今回の被災者の方々を積極的に雇用したり、仮設住宅での孤独死を回避のために仮設住宅に住む方々に、ウエットスーツの端切れを利用した携帯ケースやコインケースなどを製作依頼して内職の活動を行っています。被災地でも、被災者が被災者の早期自立支援のためにコミュニティを作ってがんばっています。
僕も少しでも被災者支援に力になれるよう、今後も長期間にわたって支援を続けていきたいと思います。

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