AUN Jクラシック・オーケストラ、鎮魂の思いを込め伊勢神宮で奉納演奏

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震災から8ヶ月目の2011年11月11日正午、伊勢神宮の参集殿能舞台において、AUN Jクラシック・オーケストラが、東日本大震災で被災した人たちへの鎮魂の思いを込めた奉納演奏を行った。

◆AUN Jクラシック・オーケストラ画像

伊勢神宮という最高の気が流れる場所で聴く和太鼓、三味線、琴、篠笛、尺八、鳴り物という和楽器の音。この日の伊勢神宮は雨。それも時に激しく。しかし伊勢神宮での雨は「清めの雨」といわれ、良いものとされている。そう、雨音さえ演出になった。

能舞台に現れたメンバーは、全員が袴姿。いつもはカジュアルな服装で演奏する彼らとは違った一面。オリジナル曲と「故郷」や「花」のカヴァー曲など13曲を披露。そして、AUNの二人で一棹の三味線を操り演奏するAUN三味線は正座スタイル。正座での演奏は、まさに神に捧げるという印象を受ける。

伊勢神宮という場の緊張感。しかし、彼らは気負うところがない。彼らの音は天に向かい響く。それは鎮魂の思いとともに、日本、世界の平和を願う思いになる。伊勢神宮に手を合わせるとき、私は自分の願いではなく、感謝と平和だけを願う。その気持ちと繋がる音だ。

この日の演奏は、エンターテインメントではなく祈りだった。そして、人と神と天を繋ぎ、鎮魂の音となった。

<AUN J クラシック・オーケストラ~イタリア公演凱旋ライブ~>
2011年12月15日(木)
@東京浜離宮朝日ホール
OPEN18:30 START19:00
全席指定 前売¥5,000(税込)
[問]ハートツリー株式会社 TEL:03-6268-8328
※未就学児の入場はご遠慮ください。

◆AUNオフィシャルサイト
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◆AUN J クラシック・オーケストラ・ブログ

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
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