スリップノット、ポール・グレイの死後の作品はメランコリーなものに

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2NDアルバム『アイオワ』の10周年記念エディションのリリースで過去を祝うスリップノットは、近い将来にも目を向けている。来年の北米ツアーを含むコンサート活動やニュー・アルバムの可能性もそこには含まれる。

ベーシスト、ポール・グレイの2010年の死のあと、パーカッショニストのM.ショーン・“クラウン”・カラハンは「オレたちは時間をかけている。誰もがそれなりのやり方でポール・グレイを思い出しながら悲しみのプロセスをいまだに経験しているところなんだ。いまだにすごく生々しく、きわめて真剣で苦痛に満ちた、信じられないようなことだから、時間が必要なんだ」という。

それだけに「新作の話は一切ない。全員が多くの曲を持っている。だけど、オレたちがバンドとして一緒になって、何を実現したいかについて大がかりな話し合いが持たれるまでは、何も実現しないだろう。オレたちはとても重要なエニグマのひとつをなくしてしまったんだ。みんなが求めているからって、集まって、そこから抜け出そうってつもりはないんだ」

スリップノットの次のレコーディングがあるとすれば、『アイオワ』を補うためのものになりそうだ。「『アイオワ』はとても怒りと憎しみに満ち、とても邪悪で…オレの解釈だけどね。だけど、新しい『アイオワ』はすごく悲しいものになるだろう。怒りや憎しみや邪悪が重なり合って、ひどく悲しいものと結びつくんだ。オレたちのキャリアにすごく特別な変化が訪れつつあると思う。向上するわけでも悪化するわけでもなく、ただ違うものになるんだ。オレたちはそれを望んでいるし、ポールもそれを望んでいると思う」

フロントマンのコリイ・テイラーもカラハンに同意する。「オレたちがそのアルバムでやるのはポールについてのことだけさ。とてもメランコリーなものになるだろう。怒りが悲しみへと変わって、オレたちが今までに辿ったことのない道に進むことになるだろう。バンドには新作を作るのを心配しているメンバーもいるけど、オレはそれほどじゃないし、多くのメンバーがそう思ってるはずだ。スタジオに入る前にいろんなことを考えておくのは意味があるよ。自分たちが打ち立てたものを失うような危険は犯したくない」

スリップノットとしてライブをやるのは相変わらず素晴らしいとテイラーは言う。だから、これからはさまざまなコンサート活動が予定されている。「バンドはひとつにならなきゃいけない。それがすごく重要なんだ。こういうショーをやっていくことでバンドを生き続けさせるんだ」とカラハンは語った。

◆ニュース提供:ビルボード
◆BARKSビルボード・デイリーニュース・チャンネル
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