ケルティック・ウーマン、日本公演で奇跡の歌声

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ケルティック・ウーマンの4年ぶりとなる来日公演が、10月20日(木)名古屋市公会堂からスタートとなった。代表曲「ユー・レイズ・ミー・アップ」が日本語歌詞を一部追加した「絆ヴァージョン」で披露されるというサプライズや、癒しの名曲「ダニー・ボーイ」、「アメイジング・グレイス」など、休憩をはさみ全26曲を演奏し、聴衆をアイルランドの旅へといざなった。

◆ケルティック・ウーマン画像

老若男女あらゆる年齢層の観客およそ1,500人で会場は埋め尽くされていた。開演前から会場内に流れるアイルランドの調べが、ワクワク感をあおる。1曲目のアイルランドのゲール語でも歌われる「ニル・シン・ラ」で美しいハーモニーとパワフルな演奏の融合で盛大に幕を開け、代表曲を次々に披露。ソロ、デュオ、トリオ等、あらゆるハーモニーを聴かせて楽しませてくれる。

それらヴォーカル曲の合間で魅せる唯一のヴァイオリニストメンバーのマレードが、超絶技巧でありながらも情感たっぷりの演奏を、踊り、走り、くるくる回りながら聴かせる様は圧巻だ。最年少メンバーのクロエは「皆さんこんばんは。名古屋に来られて本当に嬉しいです。ありがとうございます。」と流ちょうに日本語であいさつ、観客を沸かせる場面や、新メンバーのリサ・ラムは特技の“スプーン・カスタネット”(2つのスプーンをカスタネットのように演奏)を歌いながら披露するなど、癒しの演奏の中に楽しいサプライズがいくつも隠されていた。

注目は、アイルランド独自の楽器とケルティック・ウーマンとの共演だ。セットに堂々とそびえる2つのパーカッションセクションは力強いサウンドでアイルランドの豊かな自然を表現、肘のふいごで音を出すイリアン・パイプや独特の音色のバグ・パイプ、打楽器のバウロンといったケルトの伝統楽器がステージに躍動感と郷愁の華を添えていた。

コンサートは2部構成で、一幕目の清楚な衣装から二幕目ではゴージャスなドレスへと変身し、視覚的にも飽きさせることがなく、あっという間に2時間強全26曲の公演は幕を閉じた。

コンサートのハイライトはやはり、東日本大震災後に日本のために何か出来ることはないか、とメンバーたっての希望から録音が実現した「ユー・レイズ・ミー・アップ~絆ヴァージョン」は、オーディエンスを感動と涙を誘う。終演後には、観客をバグ・パイプの生演奏で送りだす等、最後まで“ケルト”の余韻に浸ることが出来る最高の一夜となった。

10月21日(金)は大阪 梅田芸術劇場、10月24日(月)、25日(火)、26日(水)は東京ドームシティホール(旧JCBホール)での公演となる。

photo by Shannon Higgins

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◆ケルティック・ウーマン・オフィシャルサイト
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