ORANGE RANGE、みんなが笑顔でいられる空間を求めて
東日本大地震から4ヶ月。多数のアーティスト達が音楽で日本を元気づけようとする中、ORANGE RANGEもまた、自分達なりのスタイルで日本を希望へと導こうとしていた。その1つの形として、震災後に無料配信した復興支援ソング「one」を軸とした<ORANGE RANGE LIVE ~one~>を名古屋・大阪で開催。7月22日には、地震の影響を受け延期となっていた東京国際フォーラムホールAでのライブが遂に決行された。
◆ORANGE RANGE画像
本来なら、2010年末から駆け抜けてきたツアーの追加公演<ORANGE RANGE LIVE TOUR 011 orcd ~ORANGE RANGEはまだ10歳↑↑~>として、東京国際フォーラムでのツアー・ファイナル、そしてORANGE RANGEの結成10周年をみんなで祝うはずだった。だが、そんな期待を抱いていた時に大震災は起きた。その結果、東京国際フォーラムもライブを出来ないほどの損傷を受け、やむを得ず延期に。ライブが中止になってもおかしくない状況下だったにも関わらず、ただメンバー達を信じて待ってくれていた健気なファンを前に、RYOは「追加公演をするかどうか、メンバー間ですごい話し合いました。でも、自分達が出来ることは、ライブをやってみんなに元気を届けることだからやろう、と。そういう道を選びました。何ヶ月後でも何年後でも、ツアー・ファイナルはここ東京国際フォーラムで絶対やるぞと決めて…、今日、ここに立っております」と、改めて今の胸の内を語った。
「Silent Night」から厳かに始まったライブだったが、“立ち止まることなく突き進んでいこう”という強い決意を「今すぐMy way」に乗せて一気に駆けだすと、そこにはいつものやんちゃなORANGE RANGEがいた。「Fever!」「上海ハニー」「おしゃれ番長 feat.ソイソース」といった新旧のアッパーチューンを織り交ぜながら、沖縄人ならではの軽快なリズムと、遊び心満載のリリックを自由自在に操り、会場を巻き込んでいく5人。関東には数日前に台風が上陸していたが、まさにこの日のORANGE RANGEは真夏の台風のようだった。YOHとNAOTOが奏でる重厚なロックサウンドの上で、良い意味で好き勝手に歌い踊るHIROKI・YAMATO・RYO。MCでも、予測不能なボケをかますYAMATOを筆頭に、ボーカル3人の陽気なトークで、グイグイと自分達のペースに引き込んでいった。そこも、彼らの音楽の軸にある“みんなが笑顔になれるライブ作り”のポイントの1つなのだろう。
「僕らはいつまでもふざけていたい。真剣に、おかしく、楽しく。いつまでたっても子供心を忘れないくらい」──YAMATO
そう言い切るメンバーたち自身が、どんなORANGE RANGEファンよりもライブ空間を楽しみ切っていたのは一目瞭然。本編後半も、彼らを象徴するパワフルな縦ノリナンバーを連発。夏を感じさせるお祭りムード全開なセットリストに、ホールライブということを忘れさせるほど、客席には今にもモッシュが起こりそうな激しい波が出来ていた。
そして、もちろん本編ラストを飾ったのは、震災後に急遽書き下ろした新曲「one」。しっとりとしたサウンドに重なるHIROKIの力強いハイトーン・ボイスが、復興への希望の道を開くように、頼もしく響いてきた。この日、HIROKIは「笑顔が大事」ということを強く主張していたが、『one』を歌い終えて深々とお辞儀をしたメンバーが顔を上げた先には、とびきりの笑顔達が輝いていたことだろう。そんな風にみんなが笑顔でいられる空間を求めて、今後もORANGE RANGEは突き進む。
文:斉藤 碧
◆ORANGE RANGE画像
本来なら、2010年末から駆け抜けてきたツアーの追加公演<ORANGE RANGE LIVE TOUR 011 orcd ~ORANGE RANGEはまだ10歳↑↑~>として、東京国際フォーラムでのツアー・ファイナル、そしてORANGE RANGEの結成10周年をみんなで祝うはずだった。だが、そんな期待を抱いていた時に大震災は起きた。その結果、東京国際フォーラムもライブを出来ないほどの損傷を受け、やむを得ず延期に。ライブが中止になってもおかしくない状況下だったにも関わらず、ただメンバー達を信じて待ってくれていた健気なファンを前に、RYOは「追加公演をするかどうか、メンバー間ですごい話し合いました。でも、自分達が出来ることは、ライブをやってみんなに元気を届けることだからやろう、と。そういう道を選びました。何ヶ月後でも何年後でも、ツアー・ファイナルはここ東京国際フォーラムで絶対やるぞと決めて…、今日、ここに立っております」と、改めて今の胸の内を語った。
「Silent Night」から厳かに始まったライブだったが、“立ち止まることなく突き進んでいこう”という強い決意を「今すぐMy way」に乗せて一気に駆けだすと、そこにはいつものやんちゃなORANGE RANGEがいた。「Fever!」「上海ハニー」「おしゃれ番長 feat.ソイソース」といった新旧のアッパーチューンを織り交ぜながら、沖縄人ならではの軽快なリズムと、遊び心満載のリリックを自由自在に操り、会場を巻き込んでいく5人。関東には数日前に台風が上陸していたが、まさにこの日のORANGE RANGEは真夏の台風のようだった。YOHとNAOTOが奏でる重厚なロックサウンドの上で、良い意味で好き勝手に歌い踊るHIROKI・YAMATO・RYO。MCでも、予測不能なボケをかますYAMATOを筆頭に、ボーカル3人の陽気なトークで、グイグイと自分達のペースに引き込んでいった。そこも、彼らの音楽の軸にある“みんなが笑顔になれるライブ作り”のポイントの1つなのだろう。
「僕らはいつまでもふざけていたい。真剣に、おかしく、楽しく。いつまでたっても子供心を忘れないくらい」──YAMATO
そう言い切るメンバーたち自身が、どんなORANGE RANGEファンよりもライブ空間を楽しみ切っていたのは一目瞭然。本編後半も、彼らを象徴するパワフルな縦ノリナンバーを連発。夏を感じさせるお祭りムード全開なセットリストに、ホールライブということを忘れさせるほど、客席には今にもモッシュが起こりそうな激しい波が出来ていた。
そして、もちろん本編ラストを飾ったのは、震災後に急遽書き下ろした新曲「one」。しっとりとしたサウンドに重なるHIROKIの力強いハイトーン・ボイスが、復興への希望の道を開くように、頼もしく響いてきた。この日、HIROKIは「笑顔が大事」ということを強く主張していたが、『one』を歌い終えて深々とお辞儀をしたメンバーが顔を上げた先には、とびきりの笑顔達が輝いていたことだろう。そんな風にみんなが笑顔でいられる空間を求めて、今後もORANGE RANGEは突き進む。
文:斉藤 碧
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