アントニオ・パッパーノ、最新録音のCDを2枚同時リリース
2011年秋に来日を果たす世界的指揮者アントニオ・パッパーノが2作同時に最新録音のCDを7月20日にリリースした。
◆CD画像
イタリア人の両親のもと1959年にロンドンで生まれたパッパーノは、欧米各地の歌劇場で経験を積み、2002年に英国ロイヤル・オペラ、2005年にイタリアの最高峰シンフォニー・オーケストラである、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の音楽監督に就任した叩き上げの実力者だ。サンタ・チェチーリア管とは2007年に初来日し、聴衆の圧倒的な支持を得て、同年発表したCDレスピーギ『ローマ三部作』はレコード・アカデミー賞を受賞し好セールスを記録した実績を持つ。
今作発表した1作は『ラフマニノフ:交響曲第2番』。ラフマニノフの代表作の一つであり、4楽章からなる交響曲で、流麗なメロディが絶え間なく広がるロシアらしい雄大な作品。カップリングには、同じくロシアのリャードフによる「魔法にかけられた湖」。リャードフはロシア民謡の編纂を得意としたペテルブルク派といわれる作曲家で、パッパーノとローマのオケによるエモーショナルかつ繊細な演奏は、決定的名盤とのふれこみだ。演奏は、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団。
もう1作品が、現代オペラ界の第一人者パッパーノが同じくサンタ・チェチーリア管と取り組んだイタリア・オペラの大家ロッシーニの最後の傑作、歌劇「ウィリアム・テル(ギヨーム・テル)」全曲。このオペラの序曲は、クラシックの名曲として知られているが、オペラのあまりの長大さゆえに、なかなか上演機会が少ない作品の一つで、CDの全曲盤も多数は存在していない。今回パッパーノはフランス語での上演にこだわり、ペーザロ・ロッシーニ財団編纂の批評校訂版を基に創り上げたという大作。この作品に取り組むにあたり、常にその動向が注目されるパッパーノは、「指揮者にとって本作は、巨大な建造物を作るに等しい挑戦です。私が初めて指揮したのは2007年のローマでした。勿論私のオーケストラと一緒に。当時の私はそのあまりのエネルギーと大胆さに圧倒されてしまいました。でもこの作品をもう一度演奏するだけでなく録音もしたいと強く感じました。主な理由は、本作がオペラ史上の発展過程において重要な位置を占めているからです。特にヴェルディに与えた影響は大きいです」(CDブックレット解説より抜粋。訳:岸純信)と語り、この注目作を世に送り出すものだ。
このCDは、2010年10月と12月にローマの彼等のオーケストラの本拠地であるSala Santa Cecilia,Auditorium Parco della Musicaにての演奏会形式の公演ライヴを収録したもの。主役のウィリアム・テルにメトロポリタン・オペラなどで活躍するジェラルド・フィンリーや、アルノルド役にジョン・オズボーンを起用。国内盤CDは、高音質CD(HQCD)仕様で3枚組、詳細な解説と歌詞対訳付きで発売となった。
なお、この新作の発売と来日を記念し、EMIが誇る3人の指揮者、サイモン・ラトル、アントニオ・パッパーノ、パーヴォ・ヤルヴィの対象商品を購入すると抽選でゲネプロご招待、コンサート・チケット・プレゼントや直筆サイン入り公演プログラムなどが当たる「EMI CLASSICS 3大指揮者キャンペーン」も実施している。詳細はオフィシャルサイトにてご確認を。
「ラフマニノフ:交響曲第2番」
アントニオ・パッパーノ指揮/ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団
TOCE-90197 (HQCD) 2,800円(税込)
ロッシーニ歌劇「ウィリアム・テル」全曲
アントニオ・パッパーノ指揮/ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団&合唱団
TOCE-90198-200 (HQCD) 3枚組 5,500円(税込)
◆EMI CLASSICS 3大指揮者キャンペーンサイト
◆CD画像
イタリア人の両親のもと1959年にロンドンで生まれたパッパーノは、欧米各地の歌劇場で経験を積み、2002年に英国ロイヤル・オペラ、2005年にイタリアの最高峰シンフォニー・オーケストラである、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の音楽監督に就任した叩き上げの実力者だ。サンタ・チェチーリア管とは2007年に初来日し、聴衆の圧倒的な支持を得て、同年発表したCDレスピーギ『ローマ三部作』はレコード・アカデミー賞を受賞し好セールスを記録した実績を持つ。
今作発表した1作は『ラフマニノフ:交響曲第2番』。ラフマニノフの代表作の一つであり、4楽章からなる交響曲で、流麗なメロディが絶え間なく広がるロシアらしい雄大な作品。カップリングには、同じくロシアのリャードフによる「魔法にかけられた湖」。リャードフはロシア民謡の編纂を得意としたペテルブルク派といわれる作曲家で、パッパーノとローマのオケによるエモーショナルかつ繊細な演奏は、決定的名盤とのふれこみだ。演奏は、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団。
もう1作品が、現代オペラ界の第一人者パッパーノが同じくサンタ・チェチーリア管と取り組んだイタリア・オペラの大家ロッシーニの最後の傑作、歌劇「ウィリアム・テル(ギヨーム・テル)」全曲。このオペラの序曲は、クラシックの名曲として知られているが、オペラのあまりの長大さゆえに、なかなか上演機会が少ない作品の一つで、CDの全曲盤も多数は存在していない。今回パッパーノはフランス語での上演にこだわり、ペーザロ・ロッシーニ財団編纂の批評校訂版を基に創り上げたという大作。この作品に取り組むにあたり、常にその動向が注目されるパッパーノは、「指揮者にとって本作は、巨大な建造物を作るに等しい挑戦です。私が初めて指揮したのは2007年のローマでした。勿論私のオーケストラと一緒に。当時の私はそのあまりのエネルギーと大胆さに圧倒されてしまいました。でもこの作品をもう一度演奏するだけでなく録音もしたいと強く感じました。主な理由は、本作がオペラ史上の発展過程において重要な位置を占めているからです。特にヴェルディに与えた影響は大きいです」(CDブックレット解説より抜粋。訳:岸純信)と語り、この注目作を世に送り出すものだ。
このCDは、2010年10月と12月にローマの彼等のオーケストラの本拠地であるSala Santa Cecilia,Auditorium Parco della Musicaにての演奏会形式の公演ライヴを収録したもの。主役のウィリアム・テルにメトロポリタン・オペラなどで活躍するジェラルド・フィンリーや、アルノルド役にジョン・オズボーンを起用。国内盤CDは、高音質CD(HQCD)仕様で3枚組、詳細な解説と歌詞対訳付きで発売となった。
なお、この新作の発売と来日を記念し、EMIが誇る3人の指揮者、サイモン・ラトル、アントニオ・パッパーノ、パーヴォ・ヤルヴィの対象商品を購入すると抽選でゲネプロご招待、コンサート・チケット・プレゼントや直筆サイン入り公演プログラムなどが当たる「EMI CLASSICS 3大指揮者キャンペーン」も実施している。詳細はオフィシャルサイトにてご確認を。
「ラフマニノフ:交響曲第2番」
アントニオ・パッパーノ指揮/ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団
TOCE-90197 (HQCD) 2,800円(税込)
ロッシーニ歌劇「ウィリアム・テル」全曲
アントニオ・パッパーノ指揮/ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団&合唱団
TOCE-90198-200 (HQCD) 3枚組 5,500円(税込)
◆EMI CLASSICS 3大指揮者キャンペーンサイト