ノエル・ギャラガー、「じゃあ、戦闘開始!」
ファースト・ソロ・アルバム『NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS』を、本国イギリスで10月17日に発売することを発表したノエル・ギャラガー。7月7日、西ロンドンのエレクトリック・シネマにて100人以上の記者団、多数のカメラ・クルーを前に、ノエルはスマートな革ジャン、短めに刈り込んだ髪…と、精悍で颯爽とした佇まいで現れた。開口一番「じゃあ、戦闘開始!」のジョークを飛ばし、「ハイ・フライング・バーズってのは、スチュワーデスのことなんだ」と、ユーモアたっぷりの軽妙な語り口で、約30分間の質疑応答を行なった。
◆ノエル・ギャラガー画像
ソロ・アルバムは、既に2作が完成している。まず、2011年10月17日(UK発売予定日、日本でもこの秋発売)、自らのレーベルSour Mashからリリースとなるのが、10曲入りの『Noel Gallagher's High Flying Birds』だ。ロンドンとLAで制作されたというこのアルバムは、オアシス作品でもおなじみのデイヴ・サーディとの共同プロデュース。
ノエルは「ファンにはオアシスのなごりを聞き取ってもらえると思う」と評しつつ、「あまりギター・ヒーローな内容じゃない。ギター・ソロは2曲にしか入っていないし、しかもそのうち1つは他の人間が弾いている」とヒントを残してくれた。オアシスの前作セッション中にデモを作った楽曲も含まれているとのことだが、「君達がこのアルバムで最初に聴くことになる曲は、これまで俺がやってきたことの、どれとも似ていない」と、大いに興味をそそる発言も飛び出した。
発売翌週にはツアーを開始、10月23日アイルランド・ダブリンを皮切りに、マンチェスター、ロンドン、グラスゴー、エジンバラ他での比較的小規模な会場でのライヴが準備されており、その後も2011年内に世界の主要都市を回るという。「ツアーで、オアシスの曲はプレイするのか?」との問いには、「(ソロ・)アルバム10曲は46分20秒くらいなわけで、そんな短いライヴに、高いチケット代はチャージできない。だから、俺はオアシスの曲はプレイするつもりだ。俺が書いた曲だし、誇りに思っているからね」と、オアシス・ファンを歓喜させるアナウンスとなった。
ソロ第2弾として登場するのは、ジ・アモルファス・アンドロジナス(=フューチャー・サウンド・オブ・ロンドン)とのコラボレーション作で、2012年夏の発表という。ジ・アモルファス・アンドロジナスとは、オアシス『Falling Down』のリミックス(Monstrous Psychedelic Bubble Mix)以来の付き合いであり、「めちゃめちゃぶっ飛んだ内容」とのこと。作品に参加したプレイヤーもジ・アモルファス・アンドロジナス人脈が中心で、こちらは『NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS』とは異なる、実験的かつ多彩な内容になりそうだ。
また、この日は脱退の引き金になった2009年パリでのコンサート楽屋事件の話にも及んだ。「俺達の関係は、みんなが思ってるほどひどくない」と断った上で、(1)プリティ・グリーンの広告をオアシスのツアー・プログラムに掲載しようというリアムの案にノエルが反対~大口論になり、両者の関係が悪化(2)英Vフェスティヴァルのオアシス出演がキャンセルになったのはリアムの二日酔いのせいであり、(3)その件で非難されたのはノエルが英マスコミを操っているせいだ、とリアムが逆恨みし鬱憤をためていき、(4)パリのフェスの楽屋で爆発、喧嘩になった…と顛末を説明した。
この記者会見の後、リアムが「SHITBAG(クソったれ)」とツィートしたのは、すでにお伝えしたとおり。
この日は終始リラックスした会見だったが、この時ばかりは表情も心持ち固く「でも後悔してる。あの時残っていたコンサートは2本だけだったから、俺が戻ってあのライヴをやっていたら、ツアー後に話し合いを持てたかもしれない。そうすれば、バンドは解散せずに済んだかも」と、オアシスへの未練を感じさせる発言もあった。
リアムがビーディ・アイをスタートさせ、ノエルは2枚の作品を生み出した。「この作品で、何かを証明しようと思ったか?」との問いに、ノエルは自信たっぷりにこう答えた。「ノー。尊大に響くかもしれないけど、自分自身に証明してみせるだけなんだよ。この俺が、誰に対して証明する必要がある?ここに集まってくれた人達を見くびるつもりはないけど、作品が出て、ジャーナリストにこきおろされたとしても、今のネット時代においては、そんなの意味はないんだよ。誰もがジャーナリストで、誰もが批評家で、誰もがアルバムをレヴューしている、そんな時代なんだし、つまるところ、人々にその作品がどう受け止められるか、そこだからね。で、俺は、これは皆に気に入ってもらえる、そう思っている」と、随一のソングライターとしての威厳を見せた。
『NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS』
2011年10月17日(UK発売予定日、日本でもこの秋発売)
収録曲タイトルトラック(UK盤)
・EVERYBODY'S ON THE RUN
・DREAM ON
・IF I HAD A GUN…
・THE DEATH OF YOU AND ME
・(I WANNA LIVE IN A DREAM IN MY) RECORD MACHINE
・AKA…WHAT A LIFE!
・SOLDIER BOYS AND JESUS FREAKS
・AKA..BROKEN ARROW
・(STRANDED ON) THE WRONG BEACH
・STOP THE CLOCKS
photo by Hayley Madden
◆ノエル・ギャラガー・オフィシャルサイト(海外)
◆ノエル・ギャラガー・オフィシャルサイト
◆ノエル・ギャラガー日本オフィシャルツイッター
◆BARKS洋楽チャンネル
◆ノエル・ギャラガー画像
ソロ・アルバムは、既に2作が完成している。まず、2011年10月17日(UK発売予定日、日本でもこの秋発売)、自らのレーベルSour Mashからリリースとなるのが、10曲入りの『Noel Gallagher's High Flying Birds』だ。ロンドンとLAで制作されたというこのアルバムは、オアシス作品でもおなじみのデイヴ・サーディとの共同プロデュース。
ノエルは「ファンにはオアシスのなごりを聞き取ってもらえると思う」と評しつつ、「あまりギター・ヒーローな内容じゃない。ギター・ソロは2曲にしか入っていないし、しかもそのうち1つは他の人間が弾いている」とヒントを残してくれた。オアシスの前作セッション中にデモを作った楽曲も含まれているとのことだが、「君達がこのアルバムで最初に聴くことになる曲は、これまで俺がやってきたことの、どれとも似ていない」と、大いに興味をそそる発言も飛び出した。
発売翌週にはツアーを開始、10月23日アイルランド・ダブリンを皮切りに、マンチェスター、ロンドン、グラスゴー、エジンバラ他での比較的小規模な会場でのライヴが準備されており、その後も2011年内に世界の主要都市を回るという。「ツアーで、オアシスの曲はプレイするのか?」との問いには、「(ソロ・)アルバム10曲は46分20秒くらいなわけで、そんな短いライヴに、高いチケット代はチャージできない。だから、俺はオアシスの曲はプレイするつもりだ。俺が書いた曲だし、誇りに思っているからね」と、オアシス・ファンを歓喜させるアナウンスとなった。
ソロ第2弾として登場するのは、ジ・アモルファス・アンドロジナス(=フューチャー・サウンド・オブ・ロンドン)とのコラボレーション作で、2012年夏の発表という。ジ・アモルファス・アンドロジナスとは、オアシス『Falling Down』のリミックス(Monstrous Psychedelic Bubble Mix)以来の付き合いであり、「めちゃめちゃぶっ飛んだ内容」とのこと。作品に参加したプレイヤーもジ・アモルファス・アンドロジナス人脈が中心で、こちらは『NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS』とは異なる、実験的かつ多彩な内容になりそうだ。
また、この日は脱退の引き金になった2009年パリでのコンサート楽屋事件の話にも及んだ。「俺達の関係は、みんなが思ってるほどひどくない」と断った上で、(1)プリティ・グリーンの広告をオアシスのツアー・プログラムに掲載しようというリアムの案にノエルが反対~大口論になり、両者の関係が悪化(2)英Vフェスティヴァルのオアシス出演がキャンセルになったのはリアムの二日酔いのせいであり、(3)その件で非難されたのはノエルが英マスコミを操っているせいだ、とリアムが逆恨みし鬱憤をためていき、(4)パリのフェスの楽屋で爆発、喧嘩になった…と顛末を説明した。
この記者会見の後、リアムが「SHITBAG(クソったれ)」とツィートしたのは、すでにお伝えしたとおり。
この日は終始リラックスした会見だったが、この時ばかりは表情も心持ち固く「でも後悔してる。あの時残っていたコンサートは2本だけだったから、俺が戻ってあのライヴをやっていたら、ツアー後に話し合いを持てたかもしれない。そうすれば、バンドは解散せずに済んだかも」と、オアシスへの未練を感じさせる発言もあった。
リアムがビーディ・アイをスタートさせ、ノエルは2枚の作品を生み出した。「この作品で、何かを証明しようと思ったか?」との問いに、ノエルは自信たっぷりにこう答えた。「ノー。尊大に響くかもしれないけど、自分自身に証明してみせるだけなんだよ。この俺が、誰に対して証明する必要がある?ここに集まってくれた人達を見くびるつもりはないけど、作品が出て、ジャーナリストにこきおろされたとしても、今のネット時代においては、そんなの意味はないんだよ。誰もがジャーナリストで、誰もが批評家で、誰もがアルバムをレヴューしている、そんな時代なんだし、つまるところ、人々にその作品がどう受け止められるか、そこだからね。で、俺は、これは皆に気に入ってもらえる、そう思っている」と、随一のソングライターとしての威厳を見せた。
『NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS』
2011年10月17日(UK発売予定日、日本でもこの秋発売)
収録曲タイトルトラック(UK盤)
・EVERYBODY'S ON THE RUN
・DREAM ON
・IF I HAD A GUN…
・THE DEATH OF YOU AND ME
・(I WANNA LIVE IN A DREAM IN MY) RECORD MACHINE
・AKA…WHAT A LIFE!
・SOLDIER BOYS AND JESUS FREAKS
・AKA..BROKEN ARROW
・(STRANDED ON) THE WRONG BEACH
・STOP THE CLOCKS
photo by Hayley Madden
◆ノエル・ギャラガー・オフィシャルサイト(海外)
◆ノエル・ギャラガー・オフィシャルサイト
◆ノエル・ギャラガー日本オフィシャルツイッター
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