2ndにして新たな領域に踏み込んだ、7!!に胸の内を聞く

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7!!(セブン・ウップス)

2nd Single「ラヴァーズ」2011.06.29 release!!

INTERVIEW

実はこの歌詞、NANAE(Vo)のことを思って書いたんです。辛くても弱音をはかない子なので、守ってあげたいなって。(MAIKO)

――デビュー・シングル「フォーリン・ラブ」で見せてくれたポップな印象から一変して、今回の「ラヴァーズ」はロック感が増した1曲になったね。この曲は『NARUTO-ナルト-疾風伝』(テレビ東京系アニメーション)のオープニング・テーマでもあるけど、ここを受けての楽曲作りだったの?

KEITA(B):いや、違うんですよ。この曲は結構昔に作った曲をリアレンジしたんです。

MAIKO(Dr):19歳くらいの頃にMICHIRU(G)とKEITAが作った別々の曲を合体させたモノなんです。

――違う2曲を1曲に?

MAIKO:はい。昔の曲を見直してたときに、それぞれいいなって思える曲で、なんとか形にしたいと思ったんです。ちょうどその頃に『NARUTO-ナルト-疾風伝』のオープニングのお話を頂いたこともあり、イメージがピッタリだなと思ったことから2曲を合体させて1曲にしてみようと思い立ったんです。サビの早口で歌ってる部分は、もともとKEITAの作った曲のAメロの部分だったんですが、そこをサビに持ってきてMICHIRUの曲にくっつけたんです。

MICHIRU:上手くハマった感じでしたね。

NANAE(Vo):合体させるのに、接着剤的に新たに加えたフレーズもあるんですけど、そんなに多くを用いらないで繋げることができたんです。

MICHIRU:こんなにハマりがいいとは驚きでしたけどね(笑)。

KEITA:もともとは、もっとギターリフとかアレンジが激しい曲だったんです。でも、7!!でやるにはちょっと激し過ぎたんで、今回もうちょっと遊び心を入れつつNANAEの声が前に出るイメージで作り替えてみたんです。

MICHIRU:合体させたことによって7!!らしさが増した感じになりましたね。

――なるほど。「フォーリン・ラブ」も原曲は18歳くらいの頃に作ったって言ってたよね?

NANAE:そうなんですよ。昔の曲の良さもあったりするので、そこは今もすごく大事にしてます。

――歌詞もその頃に書かれたモノなの?

MAIKO:いえ。今回の歌詞は私が新たに書き直しました。

――7!!の歌詞は一人の女の子が主人公になっていて、曲が変わっても歌詞の主人公は変わらなくて、その子が感じるいろんなことをいろんな角度から歌ってるんだっていう話を前回のインタヴューでしてくれてたけど、この歌詞もその女の子が主人公?

MAIKO:そうですね。けど、この歌詞には私の私情もすごく入ってます。実はこの歌詞、NANAEのことを思って書いた歌詞なんです。歌詞を新たに書こうと思っていたときに『NARUTO-ナルト-疾風伝』のオープニングの話をもらい、その内容も踏まえた上で書いていこうと思ったんです。でも、その物語だけの歌詞にするんじゃなく、そこに7!!の要素も入れたかったこともあり、いろいろと考えたんです。『NARUTO-ナルト-疾風伝』を読んでいた中で、強がっている主人公の心情が見えたところもあり、そこが私の中でNANAEと繋がったんです。NANAEはすごく頑張り屋さんなんだけど、絶対に辛いところを人に見せずに頑張るんです。辛くても弱音をはかない子なので。私はそんなNANAEを近くで見てて、いつも守ってあげたいなっていう気持ちになるんです。この曲はそんなNANAEのことを書いたんです。

NANAE:私は今回このMAIKOの想いを、こういう取材の場でMAIKOが今みたいに歌詞に込めた想いを語っていたのを隣りで聞いて、初めて知ったんです。

――そうなの!?

NANAE:はい。だから歌入れする時点では知らなかったんですよ。

MAIKO:いやぁ~、やっぱり本人に“NANAEのこと思って書いた歌詞なんだよ”とは恥ずかしくて言えないじゃないですかぁ(笑)。だって、この歌詞は“強がらなくてもいいんだよ、弱音を吐いてもいいんだよ、私が守ってあげるから!”っていう内容なんですよ! そんなの照れくさくて言えないですよ!

――って、今言ってるけどね、目の前で(笑)。

一同:ホントだ(笑)。

NANAE:最初はびっくりしましたけど、すごく嬉しかったです。絶対に人前では泣かないって決めてるので、改めてこの歌詞を自分と重ねて聞いてみたときはMAIKOの気持ちをすごく嬉しく思いました。

MICHIRU:今回「ラヴァーズ」も「プリミティヴ・パワー」もMAIKOの歌詞なんですけど、曲も歌詞も7!!っぽくてMAIKOっぽいなって感じるのは「プリミティヴ・パワー」の元気な印象の方なんですよ。いつもMAIKOの歌詞を見てるウチらとしては、この「ラヴァーズ」は少し印象が違ったんです。ちょっと大人びてたというか。

NANAE:最初に「ラヴァーズ」の歌詞を見たとき、MICHIRU、2度見してましたからね(笑)。“え? これMAIKOが書いたの?”って(笑)。

MICHIRU:それくらい印象が違ったんですよね。MAIKOも大人になったなぁって思いました(笑)。

KEITA:そういうMAIKOの歌詞も含め楽曲も新しい7!!が生み出せたと思いますね。7!!の歌詞の主人公の女の子も、この曲でまた一歩成長できたのかなって思いました。

――でも、この歌詞はMAIKOちゃん自身のことも歌われている気がするよね。

MAIKO:たしかに、MAIKOもNANAEに負けないくらい強がりですからね(笑)。この歌詞を書いたとき、ツイッターやネットで見るいろんな意見に振り回されていた自分がいたこともあり、不安に思っていた心情がちょっと出ちゃったのかもしれないなって思いますね。

――いつもよりリアルな感情がここには詰め込まれているんだね。

MAIKO:そうですね。絶対に人は弱い部分を持っていると思うので、きっと共感してもらえると思います。

NANAE:この激しい楽曲の中で叫ばれる心の葛藤みたいなのもいいなって思いました。

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