小室哲哉と小室みつ子が伝説的初共演で「Get Wild」を生セッション

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トークコーナ終了後は、事前に告知されていた小室哲哉と小室みつ子によるライヴセッションへ。ふたりは、漫談のような掛け合いとともに、「SEVEN DAYS WAR」や、5月4日にリリースされた、22年ぶりとなる小室哲哉名義のオリジナルアルバム『Digitalian is eating breakfast 2』から「Carry On」(小室哲哉は生ヴォーカル)、さらに同番組ではおなじみの小室みつ子「Music Survive」をパフォーマンスしていく。小室哲哉のキーボードプレイは次第に熱を帯びていき、顔には汗が滲む。

作曲者の伴奏をバックに、作詞者が歌う形となった“リズムなしのストリート風”「Get Wild」では、小室みつ子が、まさかのヴォーカルにリバーブをかけ忘れるハプニングが発生(ヴォーカルリバーブは、彼女の足元で操作するようになっていた)。視聴者からの「アンコール」の弾幕もあり、急遽もう一度最初から演奏することに。ちなみに今回のライヴセッション、小室哲哉のキーボードプレイにはアドリブやその場、その瞬間の思いつきがふんだんに盛り込まれており、2度披露されることになったこの曲では、同じ曲なのに、特に後半のアレンジが異なっていたことに視聴者も気づいたはず。小室哲哉にとって「Get Wild」は、数えることができないほど弾いてきた曲。にしても、即興でここまで雰囲気を変え、かつ、心地よい音にまとめ上げることができるというのは、凡人にはできない技だろう。

ミュージシャン・小室哲哉の凄さ。視聴者の多くは、これを再認識した瞬間だったに違いない。

「すごい好きな曲なんですけど、この曲、(オリジナルではアーティストたちが)順繰りに歌うから、息継ぎないの。」と小室みつ子が語り、ひろゆきに「ひとり駅伝状態ですね」とツッこまれたラストナンバーは、2010年の<a-nation>にて発表された小室みつ子作詞、小室哲哉作曲作品。<a-nation>公式テーマソング「THX A LOT」だった。久しぶりの小室哲哉作品を手がけるに当たって、デモ曲を聴きながら涙したという小室みつ子からの制作の裏側も語られたこの曲、ふたりは熱の入ったライヴパフォーマンスでスタジオ内のスタッフをも魅了する。熱が入りすぎて小室みつ子が歌詞を飛ばし、小室哲哉や周りのスタッフがハラハラする一幕もあったが、それもまたライヴ。何より、ふたりがこのセッションを楽しみながら行っていたのは、その笑顔からも伝わってきたことだろう。

結局番組は、20時終了予定を大幅に延長して21時半に終了。しかし、小室哲哉の口から語られるエピソードの数々と貴重なセッションは、その時間を決して長いとは思わせない、充実かつ濃厚、6万5000人の視聴者からすると大満足な3時間半だった。

なお、同番組の模様は、ニコニコ動画のプレミアム会員ならば、現在、タイムシフトを使って視聴することが可能だ。さらに、番組内では、小室みつ子が4月20日にiTunes限定で配信開始した新曲4曲中3曲を自由に創作できるプロジェクト「小室みつ子の音楽で遊ぼう!」のスタートも発表された。

【小室みつ子×小室哲哉ライヴセッション セットリスト】
SEVEN DAYS WAR
Carry On
Music Survive
Get Wild
THX A LOT

text and photo by y.tsuji(編集部 つ)
◆『小室みつ子のGet Wild(ゲスト:小室哲哉)』
◆みこみこ&MSDチャンネル(過去アーカイブ)
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