ザ・スクリプト「日本に愛を」

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ザ・スクリプトが3月25日、ロンドンのウェンブリー・アリーナでコンサートを開き、最新アルバム『Science & Faith』に収録される「This Love」を日本に捧げた。

◆ザ・スクリプト画像

2008年にデビュー以来、『The Script』『Science & Faith』(2010年)2枚すべてのアルバムがNo.1(UK、アイルランド)に輝いた彼らにとって、これまでで最大規模となる今回のアリーナ・ツアー。全16曲をプレイした中、アンコールで「This Love」を歌い始める前に、フロントマンのダニエル・オドナヒューは「これは日本の人たちに捧げます。彼らにはいまこれが必要だ。愛が必要だ。信じて、あきらめないで」と話し、オーディエンスも大歓声で応えた。

メンバーにとって、デビュー前、近くに住んでいたことがあるというウェンブリーでの公演はとくに思い入れがあったようだ。何度も「ありがとう」「この場にいるのが信じられない」を連発、ステージ上からオーディエンスを感慨深く眺めるモーメントが何度もあった。

そして、会場だけでなく、彼らのライヴ・パフォーマンスもビッグになった。デビュー当時からすでに曲作りにも演奏にも円熟さや安定感が備わっていたが、それにアクティヴさやダイナミックさが加わり、パフォーマンスがさらに力強く、面白いものになった。ロック、ポップ、R&B、ヒップホップなどさまざまなジャンルの曲を作っている彼らだが、2年前のツアーと違い、アレンジを加え、それぞれの曲の特徴を活かすパフォーマンスを披露した。

頻繁にオーディエンスに語りかけたり、ステージから降り交流を図るなど、ビッグにはなったが彼らの持ち味であるアットホームな雰囲気も失っていない。躍動感とフレンドリーなヴァイヴ、さらに日本へのメッセージがあったこともあり、元気がもらえるギグだった。

バンドは翌日、さらに大規模な会場、ロンドンO2アリーナでプレイ。ここでも「This Love」を日本の人たちに捧げてくれた。

UK、アイルランドで1位、そしてアメリカで3位に輝いたザ・スクリプトの最新アルバム『Science & Faith』は7月に日本盤がリリースされる予定。

Ako Suzuki, London
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