ソノダバンド、美空ひばりの楽曲60曲をアレンジ
2011年2月20日、世田谷パブリックシアターで行なわれた<HIBARI 7 DAYS>第3夜「美空にはばたく、ひばりの雛たち」。
◆ソノダバンド、中村中、マイア・バルー、中納良恵(EGO-WRAPPIN')画像
このイベントに参加したきっかけは、イベントでハウスバンドをつとめる現役東大生と東大生OBよる東大生バンド、ソノダバンドが出演することから。ソノダバンドは、ヴァイオリン・チェロ・キーボード・ギター・ベース・ドラムの6人編成。彼ら自身の活動は、インストで楽曲を演奏することだが、今回はハウスバンドとして活躍している。
ライブの冒頭で、今回のイベントで、美空ひばりさんの楽曲60曲をアレンジしたとコメント。どの曲もしっかりしたアレンジがされているので、非常に難しかったということも話した。
第3夜は、「美空にはばたく、ひばりの雛たち」と題し、中村中を座長に、マイア・バルーとEGO-WRAPPIN'の中納良恵による3人娘。7 DAYSのなかでは、一番若い世代によるライブ&トークショウだ。
冒頭では、1953年の「上海」の映像が流れる。これは、今回のテーマとなっている映像。
美空ひばりさんをリアルに知っている世代であっても、さすがに1953年のことは知らない。そして、私が知っている彼女は、すでに偉大なる人、とても遠い人。しかし、今回、若い世代のアーティストにより、復活したひばりさんの名曲たちは、とても今でとても新しかった。そして近くに感じることができた。
中村中、マイア・バルー、中納良恵という育ってきた環境がまったく違う3人が、それぞれの声を活かして、ひばりさんの歌にチャレンジしているのが分かる。それがとても気持ちいい。そして改めて、いかに難しい曲を歌っていたのかと思い知る。
ソノダバンドのアレンジも秀逸。作品としてすばらしく完成したものを、アレンジして創り変える。原曲を残す部分、そして言葉は悪いかもしれないが、恐れず壊し創り出す部分、それらのバランスが、どんなにチャンレンジングなことであったかと想像する。
そして、会場に来ているのはひばりさんファン。彼らを納得させることもソノダバンドの使命だ。
原曲の色が強く残るもの、新しく生まれ変わったもの、一夜限りのショウは非常にエンターテインメント性の高いものだった。
そして、お祭り好きな美空ひばりさんなら今日ここに来ていてくれるかもしれない、というMCも。実際「じゃんけん娘」「ひばりメドレー」「お祭りマンボ」あたりは、舞台の上いるのは、3人の雛とソノダバンドとだけでないような気がした。
「花のいのち」は、ひばりさんが作詞作曲した曲。それを中村中がマイクの力をあまり借りずにアカペラで歌う。会場に何かが降りてくるような時間だった。
ラストは「川の流れのように」。2コーラス目は、会場にマイクを向け、会場の人たちでの熱唱。舞台の上だけでなく、会場全体で作られた夜。きっと、ひばりさんもどこかから見ていたに違いない。
「HIBARI 7 DAYS」は、27日まで続く。
<HIBARI 7 DAYS> 2011年2月20日
1.悲しき口笛(中村中)
2.あの丘越えて(中村中/マイア・バルー/中納良恵)
3.リンゴ追分(マイア・バルー)
4.佐渡情話(マイア・バルー)
5.愛燦燦(マイア・バルー)
6.むらさきの夜明け(中納良恵)
7.津軽のふるさと(中納良恵/中村中)
8.テネシー・ワルツ(中納良恵/中村中)
9.みだれ髪(中村中)
10.日和下駄(中村中)
11.車屋さん(中村中)
12.じゃんけん娘(中村中/マイア・バルー/中納良恵)
13.ひばりメドレー(柔~越後獅子の唄~人生一路~素敵なランデブー~港町十三番地~真赤な太陽~東京キッド)(中村中/マイア・バルー/中納良恵)
14.お祭りマンボ(中村中/マイア・バルー/中納良恵)
15.花のいのち(中村中)
16.川の流れのように(中村中/マイア・バルー/中納良恵)
<HIBARI 7 DAYS>
2011年2月18日~27日(休演日あり)
@世田谷パブリックシアター
2月24日(木)『ひばりとソングライターたち』
[出演]秋元康/小椋佳/谷村新司/日野皓正/美空ひばり[映像出演]
[ゲスト・ヴォーカル]石川セリ/キム・ヨンジャ
[トーク・ゲスト]原信夫
[ホスト]加藤和也(ひばりプロダクション)
[司会]佐藤利明(娯楽映画研究家/オトナの歌謡曲)
[演奏]ソノダバンド
2月26日(土)『美空ひばりに憧れて』
[出演]水樹奈々/美空ひばり[映像出演]
[ホスト]加藤和也(ひばりプロダクション)
[司会]佐藤利明(娯楽映画研究家/オトナの歌謡曲)
[演奏]ソノダバンド
2月27日(日)『"HIBARI 7 DAYS"クロージング・ナイト』
[出演]由紀さおり/ジェロ/なぎら健壱/畠山美由紀/coba /松浦亜弥/TOKU/山中千尋/美空ひばり[映像出演]/ほか
[ホスト]加藤和也(ひばりプロダクション)
[司会]佐藤利明(娯楽映画研究家/オトナの歌謡曲)
[演奏]ひばり&スカイ(指揮:チャーリー脇野)
[演奏]ソノダバンド
ソノダバンド「光、透明、または情熱」
2011年3月2日発売
VICB-35027 ¥1,050(税込)
1.光、透明、または情熱
2.地理学者のワルツ
◆中村中オフィシャルサイト
◆マイア・バルー・オフィシャルサイト
◆EGO-WRAPPIN'オフィシャルサイト
◆ソノダバンド ・オフィシャルサイト
◆ソノダバンド公式サポーターズクラブ“Rainbow”サイト
[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
◆ソノダバンド、中村中、マイア・バルー、中納良恵(EGO-WRAPPIN')画像
このイベントに参加したきっかけは、イベントでハウスバンドをつとめる現役東大生と東大生OBよる東大生バンド、ソノダバンドが出演することから。ソノダバンドは、ヴァイオリン・チェロ・キーボード・ギター・ベース・ドラムの6人編成。彼ら自身の活動は、インストで楽曲を演奏することだが、今回はハウスバンドとして活躍している。
ライブの冒頭で、今回のイベントで、美空ひばりさんの楽曲60曲をアレンジしたとコメント。どの曲もしっかりしたアレンジがされているので、非常に難しかったということも話した。
第3夜は、「美空にはばたく、ひばりの雛たち」と題し、中村中を座長に、マイア・バルーとEGO-WRAPPIN'の中納良恵による3人娘。7 DAYSのなかでは、一番若い世代によるライブ&トークショウだ。
冒頭では、1953年の「上海」の映像が流れる。これは、今回のテーマとなっている映像。
美空ひばりさんをリアルに知っている世代であっても、さすがに1953年のことは知らない。そして、私が知っている彼女は、すでに偉大なる人、とても遠い人。しかし、今回、若い世代のアーティストにより、復活したひばりさんの名曲たちは、とても今でとても新しかった。そして近くに感じることができた。
中村中、マイア・バルー、中納良恵という育ってきた環境がまったく違う3人が、それぞれの声を活かして、ひばりさんの歌にチャレンジしているのが分かる。それがとても気持ちいい。そして改めて、いかに難しい曲を歌っていたのかと思い知る。
ソノダバンドのアレンジも秀逸。作品としてすばらしく完成したものを、アレンジして創り変える。原曲を残す部分、そして言葉は悪いかもしれないが、恐れず壊し創り出す部分、それらのバランスが、どんなにチャンレンジングなことであったかと想像する。
そして、会場に来ているのはひばりさんファン。彼らを納得させることもソノダバンドの使命だ。
原曲の色が強く残るもの、新しく生まれ変わったもの、一夜限りのショウは非常にエンターテインメント性の高いものだった。
そして、お祭り好きな美空ひばりさんなら今日ここに来ていてくれるかもしれない、というMCも。実際「じゃんけん娘」「ひばりメドレー」「お祭りマンボ」あたりは、舞台の上いるのは、3人の雛とソノダバンドとだけでないような気がした。
「花のいのち」は、ひばりさんが作詞作曲した曲。それを中村中がマイクの力をあまり借りずにアカペラで歌う。会場に何かが降りてくるような時間だった。
ラストは「川の流れのように」。2コーラス目は、会場にマイクを向け、会場の人たちでの熱唱。舞台の上だけでなく、会場全体で作られた夜。きっと、ひばりさんもどこかから見ていたに違いない。
「HIBARI 7 DAYS」は、27日まで続く。
<HIBARI 7 DAYS> 2011年2月20日
1.悲しき口笛(中村中)
2.あの丘越えて(中村中/マイア・バルー/中納良恵)
3.リンゴ追分(マイア・バルー)
4.佐渡情話(マイア・バルー)
5.愛燦燦(マイア・バルー)
6.むらさきの夜明け(中納良恵)
7.津軽のふるさと(中納良恵/中村中)
8.テネシー・ワルツ(中納良恵/中村中)
9.みだれ髪(中村中)
10.日和下駄(中村中)
11.車屋さん(中村中)
12.じゃんけん娘(中村中/マイア・バルー/中納良恵)
13.ひばりメドレー(柔~越後獅子の唄~人生一路~素敵なランデブー~港町十三番地~真赤な太陽~東京キッド)(中村中/マイア・バルー/中納良恵)
14.お祭りマンボ(中村中/マイア・バルー/中納良恵)
15.花のいのち(中村中)
16.川の流れのように(中村中/マイア・バルー/中納良恵)
<HIBARI 7 DAYS>
2011年2月18日~27日(休演日あり)
@世田谷パブリックシアター
2月24日(木)『ひばりとソングライターたち』
[出演]秋元康/小椋佳/谷村新司/日野皓正/美空ひばり[映像出演]
[ゲスト・ヴォーカル]石川セリ/キム・ヨンジャ
[トーク・ゲスト]原信夫
[ホスト]加藤和也(ひばりプロダクション)
[司会]佐藤利明(娯楽映画研究家/オトナの歌謡曲)
[演奏]ソノダバンド
2月26日(土)『美空ひばりに憧れて』
[出演]水樹奈々/美空ひばり[映像出演]
[ホスト]加藤和也(ひばりプロダクション)
[司会]佐藤利明(娯楽映画研究家/オトナの歌謡曲)
[演奏]ソノダバンド
2月27日(日)『"HIBARI 7 DAYS"クロージング・ナイト』
[出演]由紀さおり/ジェロ/なぎら健壱/畠山美由紀/coba /松浦亜弥/TOKU/山中千尋/美空ひばり[映像出演]/ほか
[ホスト]加藤和也(ひばりプロダクション)
[司会]佐藤利明(娯楽映画研究家/オトナの歌謡曲)
[演奏]ひばり&スカイ(指揮:チャーリー脇野)
[演奏]ソノダバンド
ソノダバンド「光、透明、または情熱」
2011年3月2日発売
VICB-35027 ¥1,050(税込)
1.光、透明、または情熱
2.地理学者のワルツ
◆中村中オフィシャルサイト
◆マイア・バルー・オフィシャルサイト
◆EGO-WRAPPIN'オフィシャルサイト
◆ソノダバンド ・オフィシャルサイト
◆ソノダバンド公式サポーターズクラブ“Rainbow”サイト
[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
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