TOTOのベーシスト、マイク・ポーカロのリーダー作が登場

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TOTOのベーシスト、マイク・ポーカロが初のリーダー作をリリースすることが発表された。

◆『ブラザリー・ラヴ』試聴

マイクと言えば、言わずと知れたTOTOのベーシストとして20年以上その屋台骨を支えてきた職人である。兄はあの名ドラマー:故ジェフ・ポーカロであり、弟もTOTOの創成期を支えたキーボーディスト:スティーヴ・ポーカロだ。スティーヴはマイケル・ジャクソン「ヒューマン・ネイチャー」の作曲者としてもお馴染みであろう。そして彼らの父親、ジョー・ポーカロもLAのスタジオ・シーンでは著名なパーカッショニスト/ドラマーだ。ここ数年、マイクは体調を壊し、グループでの活動から離れざるをえなかったのだが、ここに来て、初のリーダー作が登場することになった。

タイトルは『ブラザリー・ラヴ』。偉大なるジェフ&親愛なるスティーヴ、この2人の兄弟に捧げる、愛と魂のこもった作品だ。

2002年にドイツで行なわれた<Tribute to Jeff>のコンサート音源を元に、地元LAでデヴィッド・ペイチ、ジョセフ・ウィリアムス他、豪華な面々のプレイ、コーラスをオーバーダブ。その仕上がりはライヴならではの熱さとスタジオだからこその構築美を見事に融合させた、全く新しい音世界が構築されている。

バンドの音楽監督で、アルバムのプロデューサーでもあるキーボーディスト:デヴィッド・ガーフィールドはこう語っている。

「マイクは真の友人であり、バンド仲間であり、そして指導者でした。私のニックネームCreatchyを80年代初頭に付けてくれたのが彼でした。この特別なコンサートで生まれたマジックをレコーディングし、それを『ブラザリー・ラヴ』としてリリース出来ることに私はとても感謝しています。曲、グルーヴ、楽しさ、これらのコレクションを楽しんで下さい」

収録曲には、なんと「ロザーナ」「ジョージー・ポージー」「アフリカ」といったTOTOの代表曲もある。生前のジェフ・ポーカロにまつわる曲が大半を占め、そのジェフを慕う名ドラマーが多数参加しているのだ。スティーヴ・ガッド、ジョン・ロビンソン、バーナード・パーディー、グレッグ・ビソネット、ジョー・ポーカロなど、その名前を見るだけでゾクゾクすることだろう。そしてヴォーカリストも元TOTOのボビー・キンボール、元ディープ・パープルのグレン・ヒューズ、そして、デヴィッド・ガーフィールドのお気に入りで元サンタナのアレックス・リジャートウッドという、タイプの異なる3人がバランス良く登場している点も見逃せない。

実のところ、驚くことにポーカロ・ファミリーからリーダー・アルバムが登場するのは、これが初めてのことという。由緒正しきポーカロ家の血が生み出した音楽の結晶。その完成度に酔いしれ、その深き兄弟愛、家族愛に目頭を熱くする、そんな奇跡の1枚だ。

『ブラザリー・ラヴ』
2011年1月26日発売
VQCD10237~8 ¥3,200(税込)
Disc1
1.ロザーナ
2.マニック・デプレッション
3.ジョージー・ポージー
4.ロウダウン
5.E マイナー・シャッフル
6.イングリッシュ・アイズ
7.ヒューマン・ネイチャー
8.ストレート・ノー・チェイサー
9.アフリカ
10.レッツ・ステイ・トゥゲザー
Disc2
1.スタッフィー
2.ジェフズ・ストラット
3.バビロン・シスターズ
4.ビッグ・ボーン
5.コルビット・ヴァン・ブロウワー
※中田利樹氏による13000文字におよぶ詳細な作品と全楽曲解説封入

●参加ミュージシャン
・マイク・ポーカロ(ベース)
・スティーヴ・ガッド(ドラムス)
・デヴィッド・ガーフィールド(キーボード)
・デヴィッド・ペイチ(キーボード)
・スティーヴ・ポーカロ(キーボード)
・ジョセフ・ウィリアムス(コーラス)
・ボビー・キンボール(ヴォーカル)
・ジョー・ポーカロ(ドラムス)
・ジョン・ロビンソン(ドラムス)
・レニー・キャストロ(パーカッション)
・グレン・ヒューズ(ヴォーカル)
・フィル・ペリー(コーラス)
・バーナード・パーディー(ドラムス)
・グレッグ・ビソネット(ドラムス)
・アレックス・リジャートウッド(ヴォーカル)
・マイク・オニール(ギター)
・ラリー・クライマス(サックス)

◆『ブラザリー・ラヴ』オフィシャルサイト

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