DAITA、デビュー15周年記念ロング・インタビューを公開
――そして、BINECKSは、あのライヴで活動休止なんですよね。
DAITA:うん。ツアーが終わって、その前後でメンバーで話し合いがあったんだよね。その時は公表していなかったけど、俺とTESSEYが氷室さんのツアーに参加することになっていたり、メンバーそれぞれがやりたいことっていうのもあったんだよね。今回のツアーが終わったら第一期のBINECKSは活動を止めて、またみんなの刺激を求める旅に出ようかと。ファンの人は“えー!?”って思うかもしれないけど、俺が生きている限りBINECKSは続くので。
――解散したわけではないから。
DAITA:うん。バンドって生き物なんだよね。毎日ラーメンばかり食ってるわけにはいかないし(笑)、いろんなものを吸収して、作品に生かすのはアーティストの宿命。聴いてる側のファンの人は変わらないで欲しいって望むかもしれないけど、むしろ変わらないでいることの方が難しい。だから、多くのアーティストが、ぐるっと一周二周したあとで、再結成したり、違う形でバンド作ってやる理由はそういうことなんだよ。常に変わらない形を望まれると、作品が出来なくなっちゃうアーティストもいると思うんだよ。燃え尽き症候群とか打ち止めみたいな感じになっちゃったりとか。
――11月19日にリリースされたDVDには今話してもらったアーティストとのライヴは残念ながら収録されていませんが、前半のソロの部分はすべて見ることが出来るんですよね。
DAITA:うん。ドラムのSATOKOちゃん(FUZZY CONTROL)とは初めてのセッションで、すごい刺激が得られた。素晴らしいプレイヤーたちだったし、個人的にやれることはやった。ああいう大きい会場でやる音楽を作っていると思ってたしね。ソロになったときに『火山高』っていう映画の音楽を担当して、初めて立ったステージが渋谷公会堂(現C.C.LEMONホール)で思い出の地でもある。だから“15周年は渋公で!”ってみんなに言われていたんだよね。“埋めるのは無理かもしれないけど、やってみますか”っていうノリで(笑)。
――でも超満員だった。
DAITA:ねぇ(笑)。あんなに色んな人が集まってライヴをやれることもないからね。俺的にはちょっと恥ずかしいというか、申し訳ないっていう気持ちもありながら。新しい出会いもあったし、古い仲間との交流も出来て。それはスタッフも含めて。ゲストの人のファンも観に来てくれていたしね。そういう人にこういう歴史を持ったギタリストがいるんだよっていうのが少しでも伝わって、興味を持ってもらえたらいいなぁと思って弾いてたね。そういう人たちは観たことのないコンサートだったと思う。
――歌モノばかりを聴いている人にとっては、DAITAのソロライヴは衝撃的ですよ。ギターが唄っているから。
DAITA:自分は歌がある音楽もやってきたし、今もやり続けているし、好きなんだけど、それだけじゃない音楽も聴いて来ているわけで。そういう良い音楽があるよっていうのを知らない世代の人たちも多いから。ちょうど中間の俺のような世代が継承して伝えていくっていう役割があるっていう思いはSIAM SHADE時代からあるんだよね。楽器を始めたときからそういう風になりたいって思ってたし。アーティストDAITA、ギタリストDAITAっていうのを素直に出せる場所を一つ持ったことによって、すごく幅広く音楽活動に対するバイタリティが湧いたっていうか。これしかダメって言われると、天の邪鬼なんで逆がやりたくなるんだよね(笑)。逆になんでもやっていいよって言われると何をやっていいかわかんなくなっちゃうけど、軸があることによって、人ってコントロール出来ると思うんだよ。それは別にアーティストだけじゃなく。そういうところに大人になって気付いたから、今はもう何をやっても怖くないっていうか。
――今回のDVDは、その軸を見てもらうためのものでもあると。
DAITA:そうだね。初めてDAITAを見る人にもわかりやすい作品にしたいと思ったから、歴史を綴るDVDになってる。自分のベストコレクション的な映像も過去の自分のライヴ作品から何曲かチョイスしてるし、コンサートが続くのではなくて、その合間にインタビューが入ってきたり。95年のSIAM SHADEのデビューから、今後の活動に至るまでのプロセスだったり未来について語ったり、ドキュメントな雰囲気も若干あるよ。まったく知らなかった人が見たら、一番わかりやすい。ライヴCDもあるんだけど、それも今までにないグレードのものになった。
――SIAM SHADEのトリビュートアルバムと、ライヴベストのアルバムと、DAITAのこの作品と、いろいろ活動が賑やかですよね。トリビュートの「Dreams」で唄っているMike RuccoのバンドCinder Rooadの2ndアルバム「ダメージ・コントロール」ではDAITAがギターでゲスト参加している曲(「Sex Addict」)もあるし。そうやって、海外からも声がかかるようになって、活動の場がこれから更に広がりそうですね。
DAITA:海外でやりたいっていうのは昔から言ってたことなんだよ。時間はかかってしまったけど、やっとタイミングが来たのかも。30代で必ず実現させたいと思っていたら声がかかった。ギリギリで有言実行を果たせたかな(笑)。2月までは氷室さんのツアーだけど、それが終わったら新しいプロジェクトが本格的に動き始めるという感じかなぁ。今年はSIAM SHADEのトリビュートも出て、自分のソロのDVDとかライヴCDも出るから、それを楽しみながら待っててもらいたいね。今回の作品にはライヴでプレイした新曲も入っているし、そういう意味では刺激もあると思う。来年もまた自分でライヴをやろうと思っているし。新しいことも始めるから、期待して待っててほしいですね。
取材・文●大橋美貴子
さらに、DAITAの強力なパートナーとなるカスタムメイドの最新ギターDSG Life-Alderも完成。そのギターの特徴について語ってくれている映像もあるので、そちらもチェックしてほしい。ギター・キッズには垂涎のアイテムだ。DSG Life-Mahogany/Trans DarkBlackはオンライン限定で受付中だ。販売価格は¥368,000。DAITAの直筆サイン入り認定書が付いている。詳しくはオフィシャルサイトで確認してほしい。
「THE GUITAR EMISSION D-ISM」
DVD 5800円(税込み)
LIVE CD 2500円(税込み)
2010年11月19日発売
発売/販売元:SOUND MOTORS INC.
※下記のオンラインショップ限定リリース
◆http://www.g-life-guitars.com/
◆DAITA オフィシャルサイト
◆g-life-guitars.com
◆DAITA DSG Life-Alderを語る
◆DAITAがチェックするLine 6 Spider IV特集
DAITA:うん。ツアーが終わって、その前後でメンバーで話し合いがあったんだよね。その時は公表していなかったけど、俺とTESSEYが氷室さんのツアーに参加することになっていたり、メンバーそれぞれがやりたいことっていうのもあったんだよね。今回のツアーが終わったら第一期のBINECKSは活動を止めて、またみんなの刺激を求める旅に出ようかと。ファンの人は“えー!?”って思うかもしれないけど、俺が生きている限りBINECKSは続くので。
――解散したわけではないから。
DAITA:うん。バンドって生き物なんだよね。毎日ラーメンばかり食ってるわけにはいかないし(笑)、いろんなものを吸収して、作品に生かすのはアーティストの宿命。聴いてる側のファンの人は変わらないで欲しいって望むかもしれないけど、むしろ変わらないでいることの方が難しい。だから、多くのアーティストが、ぐるっと一周二周したあとで、再結成したり、違う形でバンド作ってやる理由はそういうことなんだよ。常に変わらない形を望まれると、作品が出来なくなっちゃうアーティストもいると思うんだよ。燃え尽き症候群とか打ち止めみたいな感じになっちゃったりとか。
――11月19日にリリースされたDVDには今話してもらったアーティストとのライヴは残念ながら収録されていませんが、前半のソロの部分はすべて見ることが出来るんですよね。
DAITA:うん。ドラムのSATOKOちゃん(FUZZY CONTROL)とは初めてのセッションで、すごい刺激が得られた。素晴らしいプレイヤーたちだったし、個人的にやれることはやった。ああいう大きい会場でやる音楽を作っていると思ってたしね。ソロになったときに『火山高』っていう映画の音楽を担当して、初めて立ったステージが渋谷公会堂(現C.C.LEMONホール)で思い出の地でもある。だから“15周年は渋公で!”ってみんなに言われていたんだよね。“埋めるのは無理かもしれないけど、やってみますか”っていうノリで(笑)。
――でも超満員だった。
DAITA:ねぇ(笑)。あんなに色んな人が集まってライヴをやれることもないからね。俺的にはちょっと恥ずかしいというか、申し訳ないっていう気持ちもありながら。新しい出会いもあったし、古い仲間との交流も出来て。それはスタッフも含めて。ゲストの人のファンも観に来てくれていたしね。そういう人にこういう歴史を持ったギタリストがいるんだよっていうのが少しでも伝わって、興味を持ってもらえたらいいなぁと思って弾いてたね。そういう人たちは観たことのないコンサートだったと思う。
――歌モノばかりを聴いている人にとっては、DAITAのソロライヴは衝撃的ですよ。ギターが唄っているから。
DAITA:自分は歌がある音楽もやってきたし、今もやり続けているし、好きなんだけど、それだけじゃない音楽も聴いて来ているわけで。そういう良い音楽があるよっていうのを知らない世代の人たちも多いから。ちょうど中間の俺のような世代が継承して伝えていくっていう役割があるっていう思いはSIAM SHADE時代からあるんだよね。楽器を始めたときからそういう風になりたいって思ってたし。アーティストDAITA、ギタリストDAITAっていうのを素直に出せる場所を一つ持ったことによって、すごく幅広く音楽活動に対するバイタリティが湧いたっていうか。これしかダメって言われると、天の邪鬼なんで逆がやりたくなるんだよね(笑)。逆になんでもやっていいよって言われると何をやっていいかわかんなくなっちゃうけど、軸があることによって、人ってコントロール出来ると思うんだよ。それは別にアーティストだけじゃなく。そういうところに大人になって気付いたから、今はもう何をやっても怖くないっていうか。
――今回のDVDは、その軸を見てもらうためのものでもあると。
DAITA:そうだね。初めてDAITAを見る人にもわかりやすい作品にしたいと思ったから、歴史を綴るDVDになってる。自分のベストコレクション的な映像も過去の自分のライヴ作品から何曲かチョイスしてるし、コンサートが続くのではなくて、その合間にインタビューが入ってきたり。95年のSIAM SHADEのデビューから、今後の活動に至るまでのプロセスだったり未来について語ったり、ドキュメントな雰囲気も若干あるよ。まったく知らなかった人が見たら、一番わかりやすい。ライヴCDもあるんだけど、それも今までにないグレードのものになった。
――SIAM SHADEのトリビュートアルバムと、ライヴベストのアルバムと、DAITAのこの作品と、いろいろ活動が賑やかですよね。トリビュートの「Dreams」で唄っているMike RuccoのバンドCinder Rooadの2ndアルバム「ダメージ・コントロール」ではDAITAがギターでゲスト参加している曲(「Sex Addict」)もあるし。そうやって、海外からも声がかかるようになって、活動の場がこれから更に広がりそうですね。
DAITA:海外でやりたいっていうのは昔から言ってたことなんだよ。時間はかかってしまったけど、やっとタイミングが来たのかも。30代で必ず実現させたいと思っていたら声がかかった。ギリギリで有言実行を果たせたかな(笑)。2月までは氷室さんのツアーだけど、それが終わったら新しいプロジェクトが本格的に動き始めるという感じかなぁ。今年はSIAM SHADEのトリビュートも出て、自分のソロのDVDとかライヴCDも出るから、それを楽しみながら待っててもらいたいね。今回の作品にはライヴでプレイした新曲も入っているし、そういう意味では刺激もあると思う。来年もまた自分でライヴをやろうと思っているし。新しいことも始めるから、期待して待っててほしいですね。
取材・文●大橋美貴子
さらに、DAITAの強力なパートナーとなるカスタムメイドの最新ギターDSG Life-Alderも完成。そのギターの特徴について語ってくれている映像もあるので、そちらもチェックしてほしい。ギター・キッズには垂涎のアイテムだ。DSG Life-Mahogany/Trans DarkBlackはオンライン限定で受付中だ。販売価格は¥368,000。DAITAの直筆サイン入り認定書が付いている。詳しくはオフィシャルサイトで確認してほしい。
「THE GUITAR EMISSION D-ISM」
DVD 5800円(税込み)
LIVE CD 2500円(税込み)
2010年11月19日発売
発売/販売元:SOUND MOTORS INC.
※下記のオンラインショップ限定リリース
◆http://www.g-life-guitars.com/
◆DAITA オフィシャルサイト
◆g-life-guitars.com
◆DAITA DSG Life-Alderを語る
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