デビュー15周年の決意「僕が護るべきはファンとスタッフ」

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T.M.Revolution

デビュー15周年を迎えるT.M.Revolutionと連載10周年を迎えた『BLEACH』の強力コラボが実現

INTERVIEW

新しいアルバムを抱えた6年ぶりの全国ツアーで、自分がどこを目指しているのかっていうのを確認して、次に行けたらいいなと思ってます。

――その“核”、キーワードとなっているのは?

西川:“護る”ですね。なんせ“一護”(「BLEACH」の主人公)は、何をするにしても“誰かのため”なんですよ。で、それは自分の中にもあって。例えば朝起きて、今日はちょっと身体がつらいと思うことも正直あるわけですよ、人間だから(笑)。でもそれをちょっと我慢して、頑張れば、作品ができていく。作品を作るのは、信じられないくらい大変だったりするんですけど、それを聴いて“救われました”と言ってくれる人たちがいるし、そのことで自分も救われるしね。

――うん。西川さんにとって護るべきものは、音楽とかファンの人達なんだろうなって、曲を聴きながら、真っ先に思いました。

西川:そうですね。気恥ずかしいけど、事実それしかない。僕にとってはファンとか自分を支えてくれているスタッフが本当に大切で。だから、彼らを護るために、恥ずかしい行動はしないし、彼らが他で“え? アイツのファンなの?”って言われたりするような存在には絶対ならない。今回は劇場作品なんですけど、劇場作品に楽曲を提供するのって実はこれが初めてなんですよね。

――意外ですね、それ。

西川:そうなんですよ。劇場作品っていうのは、例えば30分のテレビアニメの3倍ぐらいの時間の中でドラマが起承転結していくわけじゃないですか。だからどのシーンにも耐えられるように……、自分の思い描くシーンにこの曲のここの部分があるっていうような、多層構造の楽曲にしたいなと思って。あと、久保先生曰く、ほぼ全編アクションということだったので、これまでの作品とはまたちょっと違った作り方をしているんです。なので、その辺も楽しんでいただけたらなと思いますね。

――そして、カップリングがまたスペシャルな内容で。なんと西川さんが“一護”や“黒■”と声の共演をしているという。

西川:せっかく(「BLEACH」)10周年なので、楽曲提供だけじゃない何かをできたらなと思って。それで、アイディアを提案してみたら、今回制作に関わる皆さんがフレキシブルに対応してくださったので。今までのCDの概念とは違ったものができたんじゃないかなと思ってます。

――うん、すごく面白かったです。さて、本作が出た後は、年明け1月1日と2日に武道館2daysも待ってますね。

西川:実は昨日、武道館のセットリストをいろいろ決めてたんですけど。よもやこれで始めたりはしないだろうって曲で一回やってみようと思ってるんですよ(笑)。でも、楽しいものにはなるはずなんで、ご期待いただければと。

――期待してます! では最後に、来年の野望なども。

西川:まぁ、2011年は15周年イヤーってことで突き進むつもりなんですけど。野望なぁ……なんだろうなぁ。でも、とりあえずもう一回、丁寧にT.M.Revolutionをやりたいっていうのもあって、オリジナル・アルバムと、そのアルバムを抱えた2年ぶりの全国ツアーを想定しているんですよね。アニバーサリー・イヤーっていうと、大きい会場でドカンとお祭り的な感じになるじゃないですか。でもそれをやめて、いつもよりファンとの距離が近い会場を廻ろうと思っているんです。それが来年、自分にとっては一番大きいですかね。そのツアーでもう一回ちゃんと、自分がどこを目指しているのかっていうのを確認して、次に行けたらいいなと思ってます。

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