+PlusコラムVo.49「もうすぐ30歳」
BARKSをご覧の皆様、季節の変わり目風邪などひいてませんでしょうか?私小谷嘉一は完璧に風邪をひいておりました(笑)。しかも今年の風邪は治りが遅い。いつも以上に咳や鼻水くしゃみが止まりません。これは本当に風邪のせいか?それとも30歳手前でやはり体力が衰えているのか?疑問は募るばかりです。
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そんなわけで今回のコラムは30歳目前の小谷嘉一の今だから言える事や、20代を振り返りながら今思うことを書いてみたいと思います。俳優としては今年でデビュー11年目になる小谷ですが20代前半は挫折の連続でした。芸能界を夢みてJUNONBOYを受け、初めての仕事が映画の準主役。桃井かおりさんや田辺誠一さんなど凄いキャストに囲まれ、更に2時間ドラマの犯人役や映画「GO」への出演、更にその翌年には仮面ライダーがレギュラーで決まり、まさに順風満帆でした。この頃の自分は「芸能界って意外と簡単だな」って完全に調子に乗ってましたね(笑)。初めての取材やファンだって言ってくれる方も出来ました。町を歩いてたら「仮面ライダーの人だ!」なんて言われたり(笑)。でもそんな自分を嘲笑うように災難が訪れました。仮面ライダーの撮影が終わる頃に事務所内でトラブルがありました。
マネージャーは全員辞めて、その事もあって決まっていたドラマやCMの話は全て白紙に戻り、全く仕事が無い時期が続きました。ファンだって言ってくださる方もどんどんいなくなり、何度オーディションを受けても全く受からず、過信していた自分のプライドは崩れ落ち、ここで初めて自分には実力も経験も無く、ただ調子に乗っていただけなんだって事に気がつきました。そして芸能界の仕事を辞めて普通に働く事も考えていた頃、ある小さな劇団のそれこそ客席も40席あるか無いかぐらいの小さな舞台に立ちました。そこで改めて思った事が、自分は実力も経験も無いけど、やっぱり俳優って仕事が好きだ!!そんな時、新しく自分のマネージャーになってくれた方がいらっしゃっいました。この人はとにかく厳しかった(笑)。待ち合わせに1分遅れたら一週間口もきいてくれない、服装、髪形、仕事に対する姿勢、何より当時自分が甘えていた事全てを否定され、「このままじゃあんたの人生何も無いまま終わっちゃうよ」と自分に言い聞かせてくれました。
それから演技レッスンの数を増やし、昼間はスタジオにバイトに行ってカメラアシスタントをしながら沢山の芸能人を目の前で観察して、更にダンスや殺陣なども習い、今出来る事全てをやりました。ちょうどその頃仕事が無いなら自分から路上に立って人に見られる感覚を研ぎ澄まそうと思い始めたのが路上ライブでした。それでも仕事は決まらない、それとは裏腹に事務所の他の俳優は絶好調。マネージャーとは喧嘩ばかり、何をやってもどうしてもダメ、でもやっぱりこの仕事が好きで諦めきれない。そんな中、1本の電話。「1時間ドラマの話決まったから」マネージャーが靴の底減らして一生懸命営業して取ってきてくれました。そのドラマを皮切りにCM、映画、ドラマが立て続けに決まり、人気舞台「ミュージカル テニスの王子様」も決まりました。
仕事が出来る嬉しさと同時に今までやった事は無駄じゃ無かったのかなって思ったり。それからは仕事が沢山決まり、映画とドラマの掛け持ちなんてのもありました(笑)。そんなある日、話があると言われ事務所に呼ばれました。行ってみると社長とマネージャー、話は今までずっと面倒をみてくれたマネージャーが急に辞める事になったというお話。その時は理由を教えてもらえ無かったのですが後で聞いたら、「ガン」だったそうです。ショックでした。そしてそのマネージャー最後の日が「テニスの王子様」の東京公演千秋楽でした。この日ばかりはステージ上で号泣したのを覚えてます。そのマネージャーは最後の最後までダメ出しして行きました(笑)。そしてそこで1枚の手紙をもらいました。内容は「一番頑固で一番大変で一番不器用で、でも一番仕事で返してくれました。これからはもっともっと自信満々に、真面目で一生懸命な所は最大の強み、これからは全力で応援するね」って。一度も褒めてもらった事が無かったのに、最後の最後にこの言葉でした。つい最近元気な様子を伺ったので本当に良かったです。
さてダラダラと書いてきましたが、これ全て20代前半のお話。よく人に、小谷は天狗にならないねって言われます。多分それは自分が20代前半に味わった事が全てなんだと思います。1つの仕事の貴重さや大切さに気付かされ、そして周りの人に助けられ叱ってもらったから11年俳優をやってこれたんだなぁ~って思います。そんな仕事も無い頃の自分をそれでも応援してくれたファンの皆様がいてくれた事、全てに感謝したいと思います。
さて、30歳を目前に控え今、自分に出来る事、自分が思う事、それは何も変わりません。目の前にある一つのライブ、そして舞台、撮影全ての仕事一つ一つを全力でやる。そして仕事がある事を当たり前だと思わない事。天狗になったり、調子に乗ったりしたら全て自分に不幸が跳ね返ってくるからね。一生懸命やっていれば必ず結果がついてくる。それはどんなに小さい事でも構わないと思う。夢って自分で諦めるものじゃない。特に今は+Plusというバンドでリーダーでデビュー1周年。自分が思うのは+Plusのメンバーに同じような思いはさせたくないという事。皆、本気で音楽を愛してるし、本気で今の仕事に人生かけてるメンバーだから。うちのメンバーに天狗になるような奴はいないしね(笑)。
人は時に色んな所で道に迷ったり、たまたま空いてた穴につまづいたり、目の前に置いてかれた石ころに転んだりする。平らな道ばっかりじゃないし、決められた線路の上から降りたくなったり。本当にこの道で合ってるのか不安になったり。でも、そんな時は今の自分としっかり「にらめっこ」するべきだと思う。何が好き?とか、どうしたい?とか、それでも答えが出なかったらとにかく行動してみる。答えは諦めなければ必ず見つかるはず。
小谷ももうすぐ30歳、今こうやって大好きな仕事が出来ている事を幸せに思い、20代で沢山の事を学べた事を幸せに思いながら素敵な30代を向かえ、これからも一生懸命素敵なアーティストに俳優になれるように頑張っていこうと思います。来週は20代前半メンバー、トモにバトンタッチ!お楽しみに!読んでくれてありがとうございました。
「今週の一曲」
今週はゆずさんのこの曲、「もうすぐ30才」という曲をご紹介したいと思います。ゆずさんはご存知の通り老若男女問わず人気のあるバンド、自分のiPodもしっかりヘビーローテーション(笑)。ついこの間たまたま流れたこの曲。30才手前にして小さい頃自分が思ってたほど大人じゃないですね(笑)。ゆずさんなりの30才手前の心境ぜひ感じてみてください!
「活動」
今週の+Plusはライブラッシュ!まずは新宿MARZにてトリ出演!この日は同じ事務所のバンドJOKERが初ライブという事もあり、さらに僕らの大好きなバンド、rice riotさんも出演するということでめちゃめちゃ盛り上がるライブになりました。マーズは今月ワンマンライブも控えているので今から楽しみですね!2階からも観れるライブハウスは珍しいかも(笑)。サポートメンバー2人とメンバーのトモのBIRTHDAYも控えているのでぜひ遊びにきてください!!
そして日付が変わって越谷レイクタウンでのフリーライブ!この日はあいにくの台風直撃でしたが、たくさんの方に来ていただきました!!この日は僕らが「Birth」という主題歌を歌わせて頂いた映画「×ゲーム」の舞台挨拶もあり、皆の罰ゲーム話もたくさん話しました。そしてフリーライブでは偶然にも高校時代の友達が観ていて、ビックリ(笑)、まさにフリーライブミラクル!色んな出会いがありますね(笑)。そして10月最後のライブは時期も重なって、吉祥寺SEATAにてハロウィンライブ!僕ら+Plusもばっちり仮装して登場!大仏や、ねずみ、メイドさんや全く統一性の無いコスチュームを身に纏い、会場を盛り上げました!
さて今週はどんな+Plusが観れるのか?お楽しみにぃ!
【+Plusニュース】
・11月5日文化放送前サテライトにてフリーライブ開催決定!!
・11月6日仙台MACANA LIVE CIRCUIT2010「声」ツアー番外編 開催決定!
・11月26日新宿MACANA ワンマンライブ 「朋“Birth"」開催決定!
・12月25日ファンクラブイベント第2弾開催決定!申し込み受付中♪
詳細は+Plus公式ホームページhttp://plus-info.jp/にて
【ライブ・イベント情報】
11/5 浜松町 文化放送前サテライト フリーライブ
11/9 京都MUSEホール
11/10 神戸 太陽と虎
11/12 新宿Ruido K4
11/19 江坂MUSEホール
11/20 アスナル金山
11/21 名古屋ハートランド
※チケットは+PlusオフィシャルHPでもご予約いただけます。
【オリジナルグッズ販売中】
ライブでもお馴染みの+Plusタオルやステッカー、オリジナルエコバッグ、Tシャツ等のオリジナルグッズをライブ会場とネット限定で販売中です!是非チェックしてみて下さい!
http://www.fandamon.com/
☆9/15 映画「×ゲーム」主題歌「Birth」先行配信中!!
☆4/21発売アルバム「キャンバス」全曲レコチョクにて着うたフル配信中!
http://recochoku.jp/plus/