【インタビュー】永井朋弥、+Plus活休からソロスタートへの心模様

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活動休止となった+Plusのメンバー永井朋弥が、初のソロCD発売と初のワンマンライブツアーを発表した。活動休止から現在に至るまで、その経緯や充電期間中のこと、そしてソロ活動としての意気込みを訊いた。

◆永井朋弥画像

──+Plus活動休止からソロ活動開始に至るまでの経緯は、どのようなものだったのでしょうか。

永井朋弥:+Plusを活動休止してからは、ソロでカフェライブや写真集の発売イベントなどを月に一回くらいのペースで行ってました。以前は週に何日もライブをしていたバンドなのでそこからすると随分と減ってしまい、ファンの皆さんは不安に感じたかもしれません。けれどデビューしてから約4年間は本当に足を止めずに動いてきて目まぐるしい毎日だったので、活動休止してからは一度自分のペースを取り戻す必要があったんです。

──その間はどのような思いで?



永井朋弥:自分のペースというのは時々で変わるものだと思いますが、当時はゆっくりとする時間の中で過去を思い返したり、これからを考えたりする時間でしたね。足を止めるという事も進み続けるためには必要なんだと気が付きました。それと並行して音楽以外で以前から興味があってやりたかったアクセサリーのブランドKlos Angel(クロスエンジェル)を立ち上げました。ファッションとかに関する事が大好きなので、いつも活動しながら音楽とファッションを結び付けられる部分を必死に探していたんです。

──一度リセットされたようなものなのでしょうか。

永井朋弥:けれど、一回きっぱり切り離してこういった事をしてみると、自分を外から見る事ができたので凄く良かったと感じています。1年でアクセサリーブランドは形になってきて運営方法も分かってきたタイミングで「音楽やりたい!ライブやりたい!」という気持ちが湧き上がってきました。そこからは早いですよ、ツアーを組んで対バンライブも沢山やってソロシングルのリリースを決めて製作してレコーディングして、本当にやることが多いんですよね。元々セルフプロデュースは好きなので楽しんでるんです。

──初のソロシングルCD「Days」がリリースされますね。

永井朋弥:この曲はソロでライブをやるにあたって作った楽曲です。アコースティック形態でライブをする事が多かったので、セットリストがどうしてもミディアムとかバラードが多くなってしまって、明るい曲を作りたいなと思ったのが始まりです。歌詞の内容も+Plusの楽曲と近い所にいると思うので、受け入れてもらえたんじゃないかと思ってます。よくグループやバンドからソロになると全く違った事をやるアーティストもいますが、僕はロックというよりは王道のキラキラしたJ-popが好きなので、歌詞の前向きさなんかもバンドの時から大切にしていた部分なのでそこは変わってないです。

──バンドとソロという点では、どういう違いがありますか?



永井朋弥:ボーカルという部分では、一人でレコーディングしてみて色々な発見があったり、コーラスも全部自分の声なので凄く新鮮でした。楽曲ごとの細かい歌い方のニュアンスなんかもこれから突き詰めていきたいのですが、今回のシングルで3曲入っている中で「Days」が一番疾走感ある曲なので、息の強さだったり子音を意識したりシャープな歌い方を意識しました。編曲は以前から交流があった作家兼ベーシストのokamuに依頼しました。彼が関わっている他のアーティストの楽曲が素晴らしくポップでキラキラしていていいなと思っていたタイミングで偶然現場で再会しまして、そこですぐ編曲のオファーをしたんです。僕が持ってるイメージを音にしてすぐに聴かせてくれたので凄く相性が良かったと思います。

──聴きどころも満載のようですね。

永井朋弥:「Days」はベースのラインがカッコいいのでそこも是非聴いてみて下さい。カップリングに収録されている「ひとつ」は、とても暖かい曲で3曲の中では一番初めに作ったので“らしさ”が出てる気がします。「Sincerely」は歌詞を書くときに犬の目線になって書きました。僕自身ずっと犬を飼っていて、犬に限らず大切な家族がいるみなさんには共感してもらえるんじゃないと思います。実際ライブでは、この曲を聴いて涙する人や良かったよと声をかけてもらう事が多くて嬉しいです。どの曲もライブで徐々に育ってきてるので早くワンマンツアーで歌いたいですね。

──ワンマンライブツアーは8月末からのスタートですね。


永井朋弥:ソロで初のワンマンツアーなのに、結構どの地域も大きなハコを押さえて挑戦したかったんです。一人でどこまでいけるか。だって自分一人でワンマン成功するくらいのアーティストにならないとバンドに居られないじゃないですか。欠点を補うメンバーじゃなくてそれぞれが凄いってオーディエンスに思ってほしいので、そこはメンバーとも昔から話してたんです。昔は足りない部分を補い合ってみんなで頑張ろう!みないなスタートだった気がしますが、キャリアを重ねていってメンバーの脱退などもあり個人の力をもっと付けていかないと、このままじゃ現状維持か消えていくだけだなど、そんな話し合いも何度かあった上での活動休止だったんです。実際一人で活動してみると足りない部分だらけだし、メンバーの存在の大きさに気付かされましたが、僕はそんな状況の中で逆にここからやってやる!という気持ちでいます。ワンマンライブでは来てくれた人がそのライブで一箇所でも心に刺さる部分があるライブにしたいです。自分もそうなんですけど、アーティストのライブを観終わって印象に残っている場面って決して多くないんですよね。けれどその場面を作るために必死に頑張りたいし、今回のツアーでは一公演ずつ新曲を披露する事に決めました。個人的にはファイナルにあたる東京公演は自分の誕生日2日前でもあるので沢山のみんなと過ごしたいです。あとはバンドメンバーと共演も楽しみだし、CDは会場先行発売という初の試みをしてみます。やっぱり何かライブに来た人だから味わえる特別感というのはずっと作っていきたいと思っていてグッズもツアーに合わせて作ったので、楽しみにしていて下さい。

永井朋弥ファーストシングル「Days」


STLZ-0001 ¥1500(税込)
9/23(水)全国リリース&配信スタート
※8/31(月)ライブ会場先行発売

<永井朋弥ワン マンライブツアー2015~REUNION ~>

8/31(月)福岡 Graf
 OPEN19:30/START20:00
9/23(祝水)金沢VAN VAN V4
 OPEN17:30/START18:00
10/10(土)名古屋 ハートランド
 OPEN11:30/START12:00
11/1(日)仙台MACANA
 OPEN11:30/START12:00
11/3(祝火)大阪RUIDO
 OPEN11:30/START12:00
11/22(日)東京 TSUTAYA O-crest
 OPEN11:30/START12:00
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