グラストンベリー・フェスティヴァル、簡易トイレ不足による中止の噂はデマ

グラストンベリー・フェスティヴァルが2012年は“お休み”すると発表した。これを受け、タブロイド紙をはじめとするメディアは、同年にロンドン・オリンピックが開催されることで簡易トイレが不足するのが原因だと伝えたが、フェス主催者はこの報道を否定した。

英メディアは、オリンピックという大規模かつ長期間のイベントにより、2012年はフェスに必要不可欠な2つのもの――警察と簡易トイレが足りないと報道した。ある新聞は、オリンピック委員会は14,000もの簡易トイレを必要としており、これは国内に現存する数を上回るだけでなく、強気のトイレ・レンタル業者が値上げを申し出ており、グラストンベリー・フェスティヴァルは「それなら、1年休むほうがいい」と話したとまことしやかに伝えていた。

しかし、同フェスティヴァルの主催者マイケル・イーヴィス氏は、フェスティヴァルには定期的に休む年があり、トイレ不足がその原因ではないと弁明した。「トイレの話は面白いが、事実ではない。トイレの問題はそれほど大きいものじゃない。問題は警察の人員だ」

『Guardian』紙によると、グラストンベリーには通常、約600人の警官が配置されるが、2012年はそのほとんどがロンドンへ一時出向しなくてはならないそうだ。フェス開催は6月でオリンピックと日程は重ならないが、ロンドン市内は6月から警備が強化される予定だという。

地元の警察はグラストンベリーのためならなんとか人員を確保するとも話しているようだが、フェスティヴァルは通常、5年に1度休みを取っており、本来ならば2011年がその年にあたるが、オリンピックを考慮し休みを1年ずらしたというのが本当のところらしい。

グラストンベリー・フェスティヴァル2011年のチケットは、2010年の公演終了後わずか数ヶ月で発売されたにもかかわらず、売り出されて4時間で完売。2011年は、2010年ボノの怪我のためキャンセルしたU2やビヨンセがヘッドライナーを飾るのではないかと噂されている。

Ako Suzuki, London