映画『ノルウェイの森』に、細野晴臣、高橋幸宏、糸井重里が出演
12月11日より公開となる、松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子ら豪華キャストでトラン・アン・ユン監督が映画化した『ノルウェイの森』に、糸井重里、細野晴臣、高橋幸宏といった面々が出演している事が明らかとなった。
◆『ノルウェイの森』予告編映像&糸井重里、細野晴臣、高橋幸宏画像
主人公のワタナベの喪失と再生を描いた究極の恋愛物語『ノルウェイの森』は、1987年に刊行され国内発行総累計部数は1031万部(2010年9月時点)を突破、国内小説累計発行部数歴代第1位の記録を更新し続けている作品だが、海外でも36か国の言語に翻訳・出版されている他、第67回ヴェネチア国際映画祭・コンペティション部門にも正式出品されるなど、世界中からの注目度もひときわ高い。
今回明らかとなった本作に出演する3人は、原作が発表された1980年代から現在まで第一線で活躍しているという共通点がある。糸井は当時ほとんど知らなかったコピーライターという職種を一般に広め、若者から熱狂的な支持を集め、細野晴臣、高橋幸宏の2人はイエロー・マジック・オーケストラで日本の音楽シーンにエポックを起こしたアーティストだ。
そして、現在でも売れ続ける小説「ノルウェイの森」同様、糸井、細野、高橋の3名もその輝きは色褪せることなく、いまもなお第一線で活躍しているのはご存知の通り。
3人の出演について早稲田大学教授の役を演じた糸井は次のようにコメントしている。
「ある時代を知っていて、ある時代に移行していった人、つまり、細野さんや幸宏さんやぼくがアイコンとして映画に登場するのは、おもしろかったですね。学生時代に自分が触れてきたような“あのときの教授”を将来演じるなんてことは当時は思いもよりませんでした。学生の側にいたはずの、“恋愛をしていたか、デモをしていたか”という人間を、ギリシャ悲劇を語る人にさせる。ちょっとした入れ子構造になっています」──糸井重里
細野はレコード店店長、高橋は阿美寮門番の役を演じる。それぞれ主演のワタナベを演じる松山ケンイチとどのような接点があるのかも見所のひとつ。なお、は本作をいち早く鑑賞した坂本龍一は、自身のtwitter上で「菊地凛子の直子はすごいです!」とツイート。映画化発表当時から「直子は誰が演じるのか?」と話題を集めていただけに期待が高まる。
■糸井重里(大学教授)
【主な出演映画】『スクラップストーリー ある愛の物語』(1984)、『となりのトトロ』(1988、声の出演)、『月に沈む』(2002)など
■細野晴臣(レコード店店長)
【主な出演映画】『居酒屋兆治』(1983)、『A Y.M.O. FILM PROPAGANDA』(1984)、『四月の魚』(1985)、『ジャズ大名』(1986)、『微熱少年』(1987)など
■高橋幸宏(阿美寮門番)
【主な出演映画】『A Y.M.O. FILM PROPAGANDA』(1984)、『天国にいちばん近い島』(1984)、『四月の魚』(1985)、『異人たちとの夏』(1988)、『男はソレを我慢できない』(2006)、『20世紀少年<最終章>僕らの旗』(2009)など
映画『ノルウェイの森』
1987年に刊行された村上春樹の小説「ノルウェイの森」。自殺した親友の恋人だった直子と大学の同窓生・緑との間で揺れ動く主人公ワタナベの青春のもがきを描いた究極の恋愛物語は、当時瞬く間に一世を風靡した。愛すること、生きることの意義を静かにかつ激しく、そして限りなく美しく描いたその物語に多くの人々の心が動かされ、時代が動かされた。画期的な赤と緑の装丁も話題となり、当時はその本を持つこと自体がひとつのステイタスにもなった。そんな20世紀を代表する小説は21世紀になった今も読み継がれており、その累計発行部数は1031万部(2010年9月時点)を突破し、2004年に「世界の中心で、愛をさけぶ」に一時抜かれた記録をまた抜き返し、日本の国内小説累計発行部数歴代第1位の記録を更新し続けている。更には、その小説世界は日本だけでなく世界をも魅了しており、現在までに36言語に翻訳されて各国で熱狂的なファン(ハルキスト)を生み出している。村上春樹は現在「世界でもっとも有名な日本人作家」のひとりである。
●ストーリー
高校時代に親友・キズキ(高良健吾)を自殺で喪ったワタナベ(松山ケンイチ)は、誰も知っている人間がいないところで新しい生活を始めるために東京の大学に行く。そこでワタナベは読み漁っていた本の余白と同じような空っぽな日々を送るが、ある日偶然直子(菊地凛子)と再会する。直子はキズキの恋人だった。キズキはワタナベにとって唯一の友だったので、高校時代にはワタナベと直子も一緒によく遊んでいた。それからワタナベと直子はお互いに大切なものを喪った者同士付き合いを深めていき、ワタナベは透き通った目を持つ直子に魅かれていく。そして、直子の二十歳の誕生日に二人は夜を共にする。ところが、ワタナベの想いが深まれば深まるほど直子の方の喪失感はより深く大きなものになっていき、直子は結局京都の療養所に入院することになる。そんな折にワタナベは大学で、春を迎えて世界に飛び出したばかりの小動物のように瑞々しい女の子・緑(水原希子)と出会う。直子と会いたくても会えないワタナベは、直子とは対照的な緑と会うようになっていき、あるとき緑の自宅での食事に招かれて唇を重ねる。それはやさしく穏やかで、何処へいくあてもない口づけだった。その後、直子から手紙が届き、ワタナベは直子に会いに行けることになる。そこで、ワタナベは直子の部屋の同居人・レイコ(霧島れいか)のギターによるビートルズの「ノルウェイの森」を聴くことになる。それは、直子が大好きな曲だった。
原作者:村上春樹
監督:トラン・アン・ユン
撮影:李屏賓(マーク・リー・ピンビン)
音楽:ジョニー・グリーンウッド
主題歌:ザ・ビートルズ「ノルウェイの森」
出演:松山ケンイチ(ワタナベ) 菊地凛子(直子) 水原希子(緑)、玉山鉄二(永沢)、高良健吾(キズキ)、霧島れいか(レイコ)
2010年/本編:2時間13分/PG12作品
12月11日より全国東宝系にて公開
配給:東宝
(C)2010「ノルウェイの森」 村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン
◆映画『ノルウェイの森』オフィシャルサイト
◆映画『ノルウェイの森』公式twitter
◆『ノルウェイの森』予告編映像&糸井重里、細野晴臣、高橋幸宏画像
主人公のワタナベの喪失と再生を描いた究極の恋愛物語『ノルウェイの森』は、1987年に刊行され国内発行総累計部数は1031万部(2010年9月時点)を突破、国内小説累計発行部数歴代第1位の記録を更新し続けている作品だが、海外でも36か国の言語に翻訳・出版されている他、第67回ヴェネチア国際映画祭・コンペティション部門にも正式出品されるなど、世界中からの注目度もひときわ高い。
今回明らかとなった本作に出演する3人は、原作が発表された1980年代から現在まで第一線で活躍しているという共通点がある。糸井は当時ほとんど知らなかったコピーライターという職種を一般に広め、若者から熱狂的な支持を集め、細野晴臣、高橋幸宏の2人はイエロー・マジック・オーケストラで日本の音楽シーンにエポックを起こしたアーティストだ。
そして、現在でも売れ続ける小説「ノルウェイの森」同様、糸井、細野、高橋の3名もその輝きは色褪せることなく、いまもなお第一線で活躍しているのはご存知の通り。
3人の出演について早稲田大学教授の役を演じた糸井は次のようにコメントしている。
「ある時代を知っていて、ある時代に移行していった人、つまり、細野さんや幸宏さんやぼくがアイコンとして映画に登場するのは、おもしろかったですね。学生時代に自分が触れてきたような“あのときの教授”を将来演じるなんてことは当時は思いもよりませんでした。学生の側にいたはずの、“恋愛をしていたか、デモをしていたか”という人間を、ギリシャ悲劇を語る人にさせる。ちょっとした入れ子構造になっています」──糸井重里
細野はレコード店店長、高橋は阿美寮門番の役を演じる。それぞれ主演のワタナベを演じる松山ケンイチとどのような接点があるのかも見所のひとつ。なお、は本作をいち早く鑑賞した坂本龍一は、自身のtwitter上で「菊地凛子の直子はすごいです!」とツイート。映画化発表当時から「直子は誰が演じるのか?」と話題を集めていただけに期待が高まる。
■糸井重里(大学教授)
【主な出演映画】『スクラップストーリー ある愛の物語』(1984)、『となりのトトロ』(1988、声の出演)、『月に沈む』(2002)など
■細野晴臣(レコード店店長)
【主な出演映画】『居酒屋兆治』(1983)、『A Y.M.O. FILM PROPAGANDA』(1984)、『四月の魚』(1985)、『ジャズ大名』(1986)、『微熱少年』(1987)など
■高橋幸宏(阿美寮門番)
【主な出演映画】『A Y.M.O. FILM PROPAGANDA』(1984)、『天国にいちばん近い島』(1984)、『四月の魚』(1985)、『異人たちとの夏』(1988)、『男はソレを我慢できない』(2006)、『20世紀少年<最終章>僕らの旗』(2009)など
映画『ノルウェイの森』
1987年に刊行された村上春樹の小説「ノルウェイの森」。自殺した親友の恋人だった直子と大学の同窓生・緑との間で揺れ動く主人公ワタナベの青春のもがきを描いた究極の恋愛物語は、当時瞬く間に一世を風靡した。愛すること、生きることの意義を静かにかつ激しく、そして限りなく美しく描いたその物語に多くの人々の心が動かされ、時代が動かされた。画期的な赤と緑の装丁も話題となり、当時はその本を持つこと自体がひとつのステイタスにもなった。そんな20世紀を代表する小説は21世紀になった今も読み継がれており、その累計発行部数は1031万部(2010年9月時点)を突破し、2004年に「世界の中心で、愛をさけぶ」に一時抜かれた記録をまた抜き返し、日本の国内小説累計発行部数歴代第1位の記録を更新し続けている。更には、その小説世界は日本だけでなく世界をも魅了しており、現在までに36言語に翻訳されて各国で熱狂的なファン(ハルキスト)を生み出している。村上春樹は現在「世界でもっとも有名な日本人作家」のひとりである。
●ストーリー
高校時代に親友・キズキ(高良健吾)を自殺で喪ったワタナベ(松山ケンイチ)は、誰も知っている人間がいないところで新しい生活を始めるために東京の大学に行く。そこでワタナベは読み漁っていた本の余白と同じような空っぽな日々を送るが、ある日偶然直子(菊地凛子)と再会する。直子はキズキの恋人だった。キズキはワタナベにとって唯一の友だったので、高校時代にはワタナベと直子も一緒によく遊んでいた。それからワタナベと直子はお互いに大切なものを喪った者同士付き合いを深めていき、ワタナベは透き通った目を持つ直子に魅かれていく。そして、直子の二十歳の誕生日に二人は夜を共にする。ところが、ワタナベの想いが深まれば深まるほど直子の方の喪失感はより深く大きなものになっていき、直子は結局京都の療養所に入院することになる。そんな折にワタナベは大学で、春を迎えて世界に飛び出したばかりの小動物のように瑞々しい女の子・緑(水原希子)と出会う。直子と会いたくても会えないワタナベは、直子とは対照的な緑と会うようになっていき、あるとき緑の自宅での食事に招かれて唇を重ねる。それはやさしく穏やかで、何処へいくあてもない口づけだった。その後、直子から手紙が届き、ワタナベは直子に会いに行けることになる。そこで、ワタナベは直子の部屋の同居人・レイコ(霧島れいか)のギターによるビートルズの「ノルウェイの森」を聴くことになる。それは、直子が大好きな曲だった。
原作者:村上春樹
監督:トラン・アン・ユン
撮影:李屏賓(マーク・リー・ピンビン)
音楽:ジョニー・グリーンウッド
主題歌:ザ・ビートルズ「ノルウェイの森」
出演:松山ケンイチ(ワタナベ) 菊地凛子(直子) 水原希子(緑)、玉山鉄二(永沢)、高良健吾(キズキ)、霧島れいか(レイコ)
2010年/本編:2時間13分/PG12作品
12月11日より全国東宝系にて公開
配給:東宝
(C)2010「ノルウェイの森」 村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン
◆映画『ノルウェイの森』オフィシャルサイト
◆映画『ノルウェイの森』公式twitter
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