活動休止前の大黒摩季が憧れの吉川晃司とユニットを結成、仮面ライダーを歌う

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■ 吉川晃司コメント

これまで、ユニットをやると聞いて、一緒に飲んだくらいで直接の接点はあまりなかったんですが、共通のミュージシャンも多いし、僕も彼女(大黒摩季さん)の曲を結構持っています。

これまで仮面ライダーでは、2曲担当して作曲してるけど(※劇場版『「仮面ライダーカブト」GOD SPEED LOVE 』主題歌「ONE WORLD」、『仮面ライダーW』挿入歌「Nobody’s Perfect」)、映画の主題歌は映画のキーワードとシンクロするように書いたり、前作は男の生き様を歌ったものだったけど、今回の楽曲は、オーズとスカルを集約したものにしようと思ってます。そこは二人でコミュニケーションを取っていかないといけないと思ってます。ただ、自分だと昔から見ていたり、今回は出演しているところで、すでに世界に入ってしまっているから、客観的には見られない部分もあるので、逆に大黒さんの俯瞰した目線によって普遍性が高くなった世界が出てくると思います。

仮面ライダーに出演の話を頂いた時、ライダーになれると言われて断る理由なんて全くなかった。むしろ、40代で本当に変身していいんですかと聞いたくらい。8月に公開された映画で、SOPHIAの松岡君がライダーになると決まった時も、俺の所にメールが来たくらいで仮面ライダーは男にとってのヒーローなんだよね。俺は、普段は早起きして、その辺のご老人より早いくらいだから番組を朝見てるけど、すごくドラマ性が高くて僕も前作のWから感じていて、愛と勇気にあふれている。子供の頃は、表面的な勧善懲悪でしか見られなかったのですが、今改めて思うのは、実はハードボイルドな面もありますよね。現在の生きている世界と違い、北方謙三さんの三国志の世界ではないですが、仮面ライダーもまさしく現代ではまらない世界観を、過去やSFの世界観がミックスした仮面ライダーの世界の中で男性が突っ張って生きる環境が表現できる気がします。

トレンディドラマだとありえないと思ってできないことも、時代劇『織田信長』に出演した時と一緒で、時代が変わったり、変身したからこそのものがあるんですよ。でも、それを大黒摩季さんが女性の世界観からみた言葉を聞くと、それは刺激になりますね。

だからこそ、男女とか問わず、難しいですけど、普遍的なものを探していきますが、メロディもわかりやすく、でもパワフルで勢いのあるものにしたいと思ってます。

大黒摩季さんのCDはたくさん持ってますが、彼女の曲の作り方も学びたいと思いましたね。普遍性の高いものがあるし、うまいなぁと思っていて、好きな歌も結構あるんです。あと、特に女子の気持ちを歌った歌は、「なるほど! 女子はこう考えているんだ!」と考えさせられるものがある曲もあるんだよね。でも、その聞いた歌詞をプライベートで活かせているかは別だけど(笑)。

前回飲んだ時は、すごくいい感じのクールな感じのかっこいいお姉ちゃんってイメージだったのが今日会ったら、しおらしくなってて「なんだか、あれ?」って感じですよ。でも結構面白いんですよ。話題もボキャブラリーも持ってて。でも、そんな年齢も変わらないんですけどね。女性とちゃんとしたコラボは初めてだから、ものすごい楽しみですね。

大黒さんが言ったように、昔はロックはテレビにでない。テレビにでるのは歌謡曲、みたいな時代で、不思議だった。日本の美意識とかオリジナルな枠組みあったけど、そんな中、自分は器の小さい世界観はやめましょうよと思ってましたけど、大黒さんは同じ感覚を持っていたから安心できるね。

この後、活動休止に入るみたいだけど、この仮面ライダーの制作現場は情熱を感じるから、アーティストも燃えますよね。今までの現場とはちょっと違う雰囲気。だから、アーティストとしてはまだまだやり残しがあるまま休養に入る方が素敵だよね。

彼女が素晴らしいのは、変に小さくまとまる感じではないので、やれることはやっておいて、アーティストではなく、女性の新しいステージに臨んでいく姿は、ファンも戻ってくる時が楽しみだし、いろいろなものを抱えながら、このかっこいい姿やキップのよさを見て、彼女にあこがれてるのだと思います。これから、楽曲制作やミュージックビデオや楽しみながらやっていきたいです。

彼女が最短で1年半後とかに戻ってきたら再会を楽しみにしたいなと。

ちなみに、大黒さんなら女性ライダーもありだと思うよ。酔拳みたいに晩酌して変身するライダーとか(笑)。時代劇をやるなら、着流しとかいいねぇ。似合いそう。それなら牡丹の刺青とかしてくれないかな(笑)。
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