村治佳織のプレミアム・イベントに、男性ファン結集

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10月13日、村治佳織がプレミアム・イベントを東京・表参道ヒルズで行なった。

◆村治佳織プレミアム・イベント画像

9月22日に発売となったニュー・アルバム『ソレイユ~ポートレイツ2~』のリリースを記念して行なわれたこのイベントは、ライヴ3曲とトークを交えた約30分という短いものではあったものの、久々の単独イベントとあって、村治ファンが一挙大集合。会場となった表参道ヒルズは、普段はOLやセレブ・ママが闊歩する華やかな場所だが、この日ばかりはスーツ姿のサラリーマンやクラシック音楽やギターに造詣が深いと思しきオジサマ族が続々と詰め掛け、OLの聖地を埋め尽くす活況振り。

会場には約800名が集まり、ギターの涼しげな音色と華やかなトークを楽しんだ。観客の約8割を占めた男性オーディエンス陣は熱心にステージ上の村治の演奏に聴き入り、プレミア・ライヴに存分院堪能した様子だった。

ステージでは、最新アルバム『ソレイユ~ポートレイツ2~』よりザ・ビートルズのジョージ・ハリスン作「ヒア・カムズ・ザ・サン」と村治佳織自身が大好きな映画という『追憶』のテーマ「ザ・ウェイ・ウィー・ワー」、ボサ・ノヴァ風の「エル・ディア・アンテス」の3曲を披露、華麗なギター・テクニックで会場を酔わせてくれた。

また、今回のアルバムは「心癒されると同時に、元気を分けてもらえるポジティブな気持ち」がテーマだけに、生演奏の合間に行なわれたトークでは、「村治佳織の元気グッズ」が話題となった。会場には実際に村治が乗っているピンクのロード・レーサー(自転車)や散歩で活躍するシューズなどが展示され、それにまつわるエピソードなども紹介。“優雅なクラシック美人”というイメージの村治佳織の意外にも活発な一面を知り、集まったファンは興味津々でトークを聞き入っていた。

また村治は、このプレミア・ライヴの前日にデビュー40周年を迎えるオリビア・ニュートン・ジョンのイベントにサプライズ・ゲストとして出演しており、オリビア本人の前で代表曲「そよ風の誘惑」をギターで演奏したところ、オリビアが「途中から一緒に歌ってくれて大感激した」、と往年の大歌手との奇跡のコラボをラジオの生放送でファンに報告。この奇跡の瞬間に立ち会えなかったあるファンは、イベント後のサイン会で「本当に聴きたかった。その場にいなかったのは一生の不覚」と感想を述べた。

オリビアのみならず、歌舞伎役者とのライヴや、渡辺貞夫氏を筆頭とするジャズ・ミュージシャンとの共演、J-popアーティストとのコラボレーション・ライヴなど、様々なコラボレーションを行なっている村治佳織だが、近い将来、洋楽popミュージシャンとのライヴ・コンサートが開かれるとのウワサも。クラシックの枠にはまらない村治佳織のギター・サウンドは、時代も場所も越えて、様々なところで響くことだろう。

『ソレイユ~ポートレイツ2~』
2010年9月22日発売
限定盤CD+DVD UCCD-9767 価格:3,500円(tax in)
通常盤 UCCD-1273 価格:3,000円(tax in)
1.ヒア・カムズ・ザ・サン (ジョージ・ハリソン/イョラン・セルシェル:編)
2.ギターのためのカルメン組曲 (ビゼー/佐藤弘和:編)
3.そよ風の誘惑 (ジョン・ファーラー/佐藤弘和:編)
4.フォーコ (ローラン・ディアンス)
5.オルフェのサンバ (ルイス・ボンファ/佐藤弘和:編)
6. サウンド・オブ・ミュージック (オスカー・ハマーステインII世、リチャード・ロジャース/ローリンド・アルメイダ:編)
7. アローン・アゲイン (レイモンド・オサリヴァン/佐藤弘和:編)
8-10. 大聖堂 (アグスティン・バリオス)
11. ケルン・コンサート パートIIc(キース・ジャレット/マニュエル・バルエコ トランスクリプション)
12. ルーゼス・デ・リオ (ルイス・ボンファ/佐藤弘和:編)
13. エル・ディア・アンテス (アンディ・ピアソンズ/佐藤弘和:編)
14. プレリュード《雨だれ》 (ショパン/フランシスコ・タレガ:編)
15. ザ・ウェイ・ウィー・ワー(追憶)

◆村治佳織オフィシャルサイト
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