CLIFF EDGE、夢に向かって歩む3rdアルバム『Re:BIRTH』

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――生き方的にも似たもの同士だから意気投合するんですね。

JUN:そうですね。でも俺はあんな山登れないですけどね(笑)。クレバスに落ちたら一瞬で死にますから。俺にはそんな勇気はないです。ただ、夢に対する想いというのは一緒なのかなと思っていて。今夢がなくて、でも持ちたいっていう人にも絶対に見つかるんだっていうメッセージを与えられればと思いますね。

――「会いたくて、素直になれなくて」では中村舞子ちゃんも参加していますが、そもそもどんな縁なんですか?

JUN:舞子ちゃんのアルバムは聴かせてもらっていたんで、いつかコラボしたいなぁと思ってたんですよ。

――舞子ちゃんはまだ19歳なんですよね。にもかかわらず、すごい表現力ですよね。歌って、年を重ねた年輪でどんどん良くなるってことがあると思うんだけど、舞子ちゃんはこの年でこの表現力!

SHIN:初めてスタジオで声を出したときに、凄いなぁって。歌に出て来る女の子になりきるというか。歌詞を一緒に書いたんですけど、その時に舞子ちゃんがすごい質問をしてくるんです。“この二人はつきあってるんですか? それともまだつきあってないんですか?”とか。唄ったときには、もうその子になってるんですよ。

中村舞子:どんな歌詞だったとしても、その背景にあるストーリーがしっかりしていればしているほど、ハマるんですよ。だからどんどん質問して。本当に一緒に作り上げるっていうことが今回出来たかなって思いますね。

――女優みたいですね。

中村舞子:えへへ(笑)。この曲のときは、SHINさんが言ってくれたように、この曲の物語の主人公の女の子の目線になって、声を吹き込んだ感じですよね。男性の立場からも女性の立場からも、わざと同じ言葉を使ったりしているんですよ。でも男女の気持ちの違いを出したくて。JUNさんが、“君に嘘をついた”ってドキッとするような言葉で始めたいというので、その言葉は絶対に使おうと。その後に自分なりのストーリーを組み立てて。あとは当日臨むっていう感じだったので、自然に出来上がった曲でしたね。

――微妙なすれ違いが切ないですね。

中村舞子:本当は素直になりたいのになれないんですよね。女の子はちょっと強めなんですよ。女の子の方がちょっと主導権を持っているような。今の女の子を書きたいなぁって思って。三歩下がってついていくような昔の女性ではなく。でも根本的な部分では変わってないと思うんですよ、傷つきやすかったり。環境が強くさせているだけで。その強さと弱さのメリハリをつけて書きたかったんですよね。

――ラストの「THE ONE feat.ALL LOVE」がまた壮大で良い曲ですね。

JUN:DJ GEORGIAの2曲目となるプロデュースで。

DJ GEORGIA:フィーチャリングしているALL LOVEというのは誰かではなく「みんなの愛」。形のないものなんです。題材は、俺が中学時代に悩んでいたときに発見したことなんですよ。中学時代って、なんで俺は生きているんだ!ってなりがちじゃないですか。

――思春期特有の(笑)。

DJ GEORGIA:はい(笑)。そのときに編み出した一つの答えを書いたんですよ。地球の歴史というものを一つの辞書にしたら、俺らが生きている時間って、1ページにも満たないわけですよね。自分が生きている間に、自分のぶんを書いて、次の世代にバトンタッチしていく……そのために生きているんだって納得したんですよ。ちゃんとバトンタッチするために、具体的に何をするかと言ったら、自分の目の前にいる人を愛することなんじゃないかと。シンプルなことなんですよね。身近な人に好きだと言う気持ちを伝えるのって大切なことだし、ひとりの女性を愛することが未来にもつながって行くことなんですよね。そういう愛って、年齢関係ないし、幅広い年齢の人の愛を入れたいなぁと。幼稚園児から4~50歳の方の声を入れて完成しました。

JUN:栗城さんにも舞子ちゃんにも参加してもらって。俺もちょうどCLIFF EDGEをやってる意味について、DJ GEORGIAと似たようなことを考えてたんですよ。世の中には言いたいことがあっても我慢して言わずに苦労している人や、それを言わないまま亡くなってしまう人もたくさんいて、その歴史があるから今がある。そこを俺らは音楽を用いて代弁して未来につなげる……。それがCLIFF EDGEをやってる意味なのかなって。俺なりに書いたものをDJ GEORGIAに預けて、さらにディスカッションしながら作っていったら、新たな形になった。新たなCLIFF EDGEのスタイルを確立したんじゃないかなって。『Re:BIRTH』というアルバムの中のそのラストチューンをDJ GEORGIAが開いたっていうのは、俺の中ではすごく意味合いのデカい事柄ですね。

――なんだか濃い作品ですよね。3枚目らしいというか。

JUN:まだ今3枚目で、4枚目の境地には足を踏み入れてないのでわからないですけど。結成から色んな経験をさせてもらって、色んな苦しみや喜びがあったなかで、一周したからこそ出来た一枚だなぁと思いますね。

取材・文●大橋美貴子

『Re:BIRTH』
[限定盤] KICS-91610 \2,300(tax in)
[通常盤] KICS-1610 \2,000(tax in)
1.NO LIMIT ~勇気をキミに~
2.Re:Start ~skit~
3.会いたくて、素直になれなくて feat. 中村舞子
4.LOVE & GAME
5.Anniversary feat. 石川マリー
6.夢で逢えたら・・・
7.男女のすれ違ひ (2010)
8.on my mind ~skit~
9.THE ONE feat. ALL LOVE
10.DJ GEORGIA presents CLIFF EDGE“LOVE?WORDS”Non Stop Mix

<「Re:BIRTH」発売記念インストアライブ>
9月23日(木)三井アウトレットモール札幌北広島(北海道)
9月23日(木)Ario札幌(北海道)
10月10日(日)WonderGOO守谷店(茨城)
10月11日(月)イオンモール浜松市野ショッピングセンター(静岡)

<SNGT55-ver.6->
9月24日(金)@アメリカ村 BIGCAT (大阪)

<Stargaze'10 -Eco Love->
9月26日(日)和歌山県民文化会館(和歌山)

<ナマオト vol.3>9月29日(水)@渋谷 duo MUSIC EXCHANGE

<SOUL INTO MUSIC presents thanks!! RUIDO K2 7th Anniversary!!!「SPECIAL VS」>
10月1日(金)渋谷RUIDO K2(東京)

<高崎音楽祭 LOVE & LIVE>
10月24日(日)群馬音楽センター(群馬)

◆CLIFF EDGE オフィシャルサイト
◆CLIFF EDGE×栗城史多 スペシャルサイト
◆中村舞子 オフィシャルサイト
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