Dirty Old Men、力強く前に進む『somewhere』リリースインタビュー<前編>
3月、タワーレコード限定でリリースした「Dirty Old Men e.p.」は完売。続いて5月にリリースした7 SONGS KICK OFF ALBUM『Time Machine』はロングヒットの真っ最中。ネクストブレイク・バンドとして、熱い視線を浴びているDirty Old Menが早くもミニアルバム『somewhere』を9月15日にリリース。「前に進もう」という意味を込めたタイトルを持つ今作は、5曲の中で「喜怒哀楽」全ての感情の物語が展開される作品になっている。
力強く骨太のサウンドに、メロウで哀愁あふれるメロディと歌詞が作り上げる世界観は唯一無二。リスナーの心をグサリと突き刺すメッセージを武器にロック界で堂々と勝負するDirty Old Men。彼らの肉声を聞くべくインタビューを敢行した。この作品にかける熱い思いを2回に分けて紹介しよう。
――前作の『Time Machine』は、過去楽曲の新録と新曲を収録した、過去と未来を繋ぐような作品でしたね。過去に自分たちが作った作品と新たに向き合ったからこそ、今作『somewhere』に繋がったというようなことはありましたか?
高津戸信幸(以下、高津戸):そうですね。『Time Machine』では後ろにも前にも行けたけど、今作は前だけ見ようってことで作ったんですよ。レコーディング的には曲が出来たら録るという繰り返しでしたね。
山田真光(以下、山田):前回のツアーからこの作品を作るまでの間、今まで以上にすごく前向きな雰囲気がバンドにも漂ってたんですよ。もともとミニアルバムにしようとして作ってたわけではなかったので、1曲1曲、良い曲にしようという思いで作った作品なんです。
――全体を通して、5曲の中で流れがありますよね。鬱屈した思いが溢れ出して涙が出るんだけど、最後は笑顔になるっていう。こういうストーリーがあると、1曲単位で音楽が買える時代に反抗している感じもしますね。
高津戸:おぉ~~。カッコ良い! 最後はちゃんとハッピーエンドで終わってますしね。でも、確かにDirty Old Menは1曲単位ではなく、作品としてたくさんの曲を届けたいと思っていますからね。
――「涙」が出てくる曲が多いですよね。でも最終的には「MY HERO」で涙を使い切ってってメッセージがあって。
高津戸:ほんとですねぇ。
――え!? 今、気付いた!?
山下拓実:いえ、今のは演技なんです!
――そうですよね(笑)。意図的ですよね、この流れは。
高津戸:その通りです。そこに気付いてもらえると嬉しいです。「蛍火」「心の傘」「泣いてもいいかな」は、辛いことがあった時期に書いたんですよ。今年の5月辺りはスタッフが入れ替わったりして、別れもたくさんあったんですね。その時の悲しみを忘れないために悲しい歌を書いたんですけど、そういう曲を歌い続けるっていう覚悟で書いたのが「泣いてもいいかな」なんです。メンバー全員落ち込んだりして。思うこともたくさんあったんですよ。今まで一緒にいることが当たり前だと思っていたけど、そうじゃないことに気付いたり、小さな幸せみたいなものが愛おしく感じたり。そういう気持ちを共有してメンバーの気持ちも一つになったんです。泣いて落ち込むんじゃなく、前に向こうっていう気持ちも出ていたから、そういうのも歌詞になってますよね。
山下:歌詞は昔に比べてストレートですよね。悲しい系の曲ではないですけど、ラストの「MY HERO」は、僕らのレパートリーの中でも一番はしゃげる曲だから、レコーディングでもすごく気持ちが入りましたね。ライヴでもずっとやってる曲なんですけど、客席からのレスポンスが楽しい曲なんで。
――意外にも感情移入するのは楽しい曲のほうなんですね。でも「MY HERO」は遊び心もあって、聴いていても楽しいから、リスナーとしても共感しますよ。メンバーが本気で楽しんで演奏しているのが伝わってきます。
高津戸:レコーディングも本気でふざけましたからね(笑)。この曲を作ったときも自分の心は裸にして、みんなを楽しませたいなと思って作ったんですよ。ライヴで聴いた人が裸になって楽しめる曲になったら良いなと思って、全裸でレコーディングしました。
――全裸? 全員?
山下:いえ、僕ら(&山田)は違います!
野瀧真一(以下、野瀧):今、レコーディングの現場を思い出したら笑えてきました(笑)。生まれたままの姿で…。
高津戸:ガヤコーラスがたくさん入っているじゃないですか。そこはやっぱり俺たちも芸術的にやりたいと思って、いろいろ考えて。
野瀧:どうしても、その熱を伝えたかったんですよ。
高津戸:たとえ布一枚でも壁を作りたくなかったんですよね。それで全部脱ぎました。
山下:それ、理由になってなくないか?(笑)
取材・文●大橋美貴子
『somewhere』
UMCK-1368 \1,500(tax in)
2010年9月15日発売
1.蛍火
2.心の傘
3.泣いてもいいかな
4.残した君の夕影
5.MY HERO
<Dirty Old Men 2010 somewhere Tour☆>
10月22日(金)千葉LOOK
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[問]ディスクガレージ 03-5436-9600
10月23日(土)横浜BAYSIS
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10月24日(日)水戸LIGHT HOUSE
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[問]ディスクガレージ 03-5436-9600
10月29日(金)HEAVEN'S ROCKさいたま新都心
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[問]ディスクガレージ 03-5436-9600
10月30日(土)HEAVEN'S ROCK宇都宮
共演:カフカ/FoZZtone
[問]ディスクガレージ 03-5436-9600
11月3日(水・祝)清水JAM JAM JAM
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[問]サンデーフォークプロモーション静岡 054-284-9999
11月5日(金)名古屋ell FIT'S ALL
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[問]サンデーフォークプロモーション名古屋 052-320-9100
11月6日(土)松阪MAXA
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[問]サンデーフォークプロモーション名古屋 052-320-9100
11月7日(日)岡山PEPPER LAND
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[問]キャンディープロモーション岡山 086-221-8151
11月9日(火)高松DIME
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[問]DUKE高松 087-822-2520
11月12日(金)札幌BESSIE HALL
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[問]マウントアライブ 011-211-5600
11月13日(土)恵比寿LIQUIDROOM
共演:後日発表 お楽しみに!!
[問]ディスクガレージ 03-5436-9600
11月17日(水)郡山CLUB #9
共演:OCEANLANE/SPANK PAGE
[問]ニュース・プロモーション 022-266-7555
11月18日(木)長野CLUB JUNK BOX
共演:OCEANLANE/SPANK PAGE
[問]FOB新潟 025-229-5000
11月20日(土)金沢VanVan V4
共演:Jeepta/FoZZtone
[問]FOB金沢 076-232-2424
11月21日(日)新潟CLUB JUNK BOX mini
共演:Jeepta/FoZZtone
[問]FOB新潟 025-229-5000
11月23日(火・祝)仙台hook
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[問]ニュース・プロモーション 022-266-7555
11月25日(木)梅田Shangri-La
共演:ghostnote/serial TV drama
[問]清水音泉 06-6357-3666
11月27日(土)KYOTO MUSE
共演:カフカ/serial TV drama
[問]清水音泉 06-6357-3666
11月28日(日)神戸 太陽と虎
共演:カフカ/serial TV drama
[問]清水音泉 06-6357-3666
12月1日(水)長崎DRUM Be-7
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[問]キョードー西日本 092-714-0159
12月2日(木)熊本DRUM Be-9 V-2
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[問]キョードー西日本 092-714-0159
12月3日(金)福岡DRUM SON
共演:OCEANLANE/SPANK PAGE
[問]キョードー西日本 092-714-0159
12月5日(日)広島CAVE-BE
共演:Jeepta/SPANK PAGE
[問]キャンディープロモーション広島 082-249-8334
<HELLO DOLLY 11th ANNIVERSARY>
9月13日(月)宇都宮HELLO DOLLY
W/ soulkids/秀吉/A little risky
[問]宇都宮HELLO DOLLY 028-635-7182
<B-PASS創刊25周年記念「B-PASS 25th Fes」>
9月21日(火)SHIBUYA-BOXX
<banbi presents「sumika familia 2010」>
10月16日(土)川崎 Club CITTA
W:banbi /FUNKIST/ザ・キャプテンズ/Boobie Trap/chaqq/THE LOCAL ART/ソライアオ
[問]HOT STUFF 03-5720-9999
◆Dirty Old Men オフィシャルサイト
◆Dirty Old Menからのメッセージ映像
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