【D.W.ニコルズ・健太の『だからオリ盤が好き!』】 第11回 プロモ盤 『OHIO KNOX』

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そのプロモーション用に作られた、現在のCDでいうサンプル盤に相当するものをレコードでは「プロモ盤」と呼んでいます。日本盤には“見本盤”とか“sample”と書かれていることが多いのですが、US盤やUK盤では“Promotion”、“For Promotion”、“Promotion Copy Only”などと書かれていることが多いので“プロモ盤”と呼ばれているようです。発売前にラジオで流すためのもの思われる“DJ Copy Only”とか“Radio Station Copy”などと書かれているものも見かけます。あくまでプロモーション用ですから、“Not For Sale”とも書かれています。また、プロモ盤は通常盤と区別するためにレコード・レーベルが白いものが多いことから“白プロモ”と呼ばれたりもしますが、実際にはいろんな形のプロモ盤が存在します。

そしてこのプロモ盤は、一般発売用の通常盤のプレスが始まるよりも前にプレスされている、すなわち、最も早い時期にプレスされているということで、“最も音が良い”と言われています。その上、当然ながら希少価値も加わって、通常のオリジナル盤よりも高い値段がつけられていることが多いようです。

また、稀にレコーディングから発売までのプロモーション期間に、収録曲や収録曲のテイク、ジャケット等が変更されることがあります。不適切な表現が含まれていたり、盗作疑惑が持ち上がったり…。アーティストの気まぐれでやっぱり別のテイクにってことも多々あるようですが…。

そのように変更があった場合、プロモ盤と通常盤では内容が若干異なることになるので、変更される前のプレスであるプロモ盤の希少価値はさらに高まって、かなりの高値が付けられたりもするのです。

それでは、僕が持っているプロモ盤の中から1枚、『OHIO KNOX』を紹介しましょう。
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