ファンテイジア、壮絶な運命を乗り越えてシーンに復活

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3代目アメリカン・アイドル優勝者であり、8度のグラミー賞ノミネートを誇るR&Bシンガー、ファンテイジアが約4年振りの新作アルバム『バック・トゥ・ミー』を9月1日にリリースした。

◆ファンテイジア画像

ファンテイジアは2004年、「アメリカン・アイドル」3rdシーズンに出場。暴行被害がきっかけで学校を中退、17歳でシングル・マザーになるも、パートナーからの家庭内暴力に耐え続けたという壮絶な人生が全米中の共感を得ると、音楽一家に育ったことで磨き上げられた抜群の歌唱力で、同シーズンに出場していたあのジェニファー・ハドソンをも押さえ見事優勝を獲得した。

デビュー・シングル「アイ・ビリーヴ」は史上初のデビュー・アーティストによる全米1位獲得の快挙を達成、デビュー・アルバム『フリー・ユアセルフ』もプラチナ・ヒットを記録。また、2005年にはその半生を綴った自伝「ライフ・イズ・ノット・ア・フェアリーテイル」がニューヨーク・タイムズ・ベストセラーに認定されただけでなく、
翌年には本人出演でドラマ化され、放送チャンネル歴代2位の高視聴率をたたき出すなど、全米に最も愛されるアーティストの一人となった。また、本業である音楽面でも8度のグラミー賞ノミネートに加え、20以上のアワードでノミネートや受賞を果たし、名実ともにその実力を認められている。

しかし、セカンド・アルバム『ファンテイジア』リリース以降、すっかりシーンからは遠ざかっており、経済的苦難など様々な噂が伝えられていた。ファンテイジアは最新のインタビューでこの空白の数年を振り返り、「ここ数年、私は完全にシーンから消えた存在だった。本当にいろいろな問題ばかりで、プライベートなこともそうだし、マネージメントとの関係や、経済的な問題…とにかく人生がずっと騒動の中にあって、全く作品をリリースできなかったの」と人間関係や経済苦境に悩まされていたことを激白している。

しかし、2010年1月、ファンテイジアの日常を追ったリアリティ番組が全米で放送されたことがきっかけとなり、遂に前作から約4年という長いインターバルを経て、最新アルバム『バック・トゥ・ミー』の制作が開始された。「人々にアメリカン・アイドルに出演していた時の私に感じていた親近感や共感を、再び取り戻してもらえるように」という想いをこめてタイトルされた『バック・トゥ・ミー』は、Ne-Yoやチャック・ハーモニー、ジム・ジョンシンやステレオタイプスらR&B界のトップ・プロデューサーらを迎え、フィーチャリング・アーティストの起用は最小限にし、とことん純粋なグッド・ミュージックにこだわった究極のソウル・R&Bアルバムに仕上がっている。

人生のどん底から成功を勝ち取った矢先に、またしても大きな挫折を味わい、それでも諦めず這い上がり、二度にわたるシンデレラ・ストーリーを叶えた運命のシンガー、ファンテイジア。なぜに彼女はこんなにも“歌うこと”に導かれるのか?その理由が詰まった最新アルバム『バック・トゥ・ミー』に今、全世界からの注目が集まっている。

『バック・トゥ・ミー』
2010年9月1日発売
\2,520(税込)
※国内盤ボーナス・トラック収録!
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